ガールズバンドクライに心と精神と脳を破壊された話#8
ついに8話の感想&考察&妄想です。私はこの8話で脳を破壊されました。
上手く言語化出来ているか分かりませんが、頑張って書きました。良ければ読んでくれると嬉しいです。
ずるいよ井芹仁菜。
いつも通り13話までのネタバレを含みます。
まだを見てない方は、全編見てから読むことをオススメします。
また前回の感想記事を読んでいない方は読んでくれると嬉しいです。
また、キャプチャは付けてないので、「同時視聴」をオススメします。
また今回から1部分だけ公式のYoutubeショートをつけてます
第8話 もしも君が泣くならば
サブタイトルについて
こちらも例に漏れず実在する曲です。
これは仁菜から桃香へのメッセージだと推測できます。桃香さんは駄目なんかじゃない。その胸の中の気持ちは桃香さんだけが感じてることじゃない。って。
冒頭からアイキャッチまで
冒頭は桃香の高校時代から始まります。
ここだけは2D作画になってます。この時々2Dになるのがまたいいですよね。良すぎてムカツク。
桃香はダイダスのメンバーに中退してガールズバンドをやるために東京に出ることを提案します。
しかし、他のメンバーは割と現実的で、学校に通いながらやって、卒業してからでもいいじゃんと言いますが、桃香はそんなコトは考えていないようです。
ここの桃香の笑顔大好きです。
過去の桃香はめちゃくちゃ前向きで、自分たちの歌をめちゃくちゃ信じて、自信に満ち溢れていました。今では見られない笑顔で。
ただ、現実は非情でこのときの桃香は何処かへ行ってしまいました。
「難しいからこそ退路を断つ」って中々できない決断だと思うんですよね。むっちゃ怖いはずです。
でも好きなものを信じきれなくてどうするんだよ!っていうロックな心が当時の桃香にはあったはずです。その心にメンバーは心を打たれてついてきてくれたはずでした。
しかし、待っている現実に耐えるだけの心が桃香にはありませんでした。それは桃香には"足りないもの"があったからです。
7話で仁菜はこのときの桃香と同じ様に退路を断つ決断をしました。確実に仁菜は過去の桃香と同じ道をなぞっています。
ただ、仁菜が桃香と唯一違うのは、"間違ってない"という絶対に曲げない信念があることです。誰に否定されようとも"間違ってない!"って。世間からみればそれはひん曲がりなんですがね。。。
桃香にはそのひん曲がった心が必要で、この8話でこのあと仁菜によって思い出し、植え付けられることになります。
そんな過去のことを帰宅中の車内で思い出す桃香ですが、車内ピリついており、仁菜がライブの最後に言い放ったコトについて桃香は怒っています。
仁菜は間違ったことはしていないので、挑発を仕掛けます。
ここの舌出す仁菜すき。
OPを挟んで、サービスエリアで喧嘩の続きです。
桃香は仁菜に謝れと言います。すばるもいきなりあんなこと言うのは仁菜が悪いと言います。
これは音楽が大好きな桃香が、過去にダイタスとしてステージに何度も立っているからこそ分かる感情で、あくまでステージ上の自分と普段の自分は別物だという考えが桃香なりにあるんだと思います。
現実を持ち込む場所じゃないって。
ステージの上では、ダイヤモンドダストであり、トゲナシトゲアリであり、井芹仁菜でも河原木桃香でもないっていうことです。
ただ仁菜は仁菜で自分の思いをぶつけられる場所なので、桃香に伝えたかったのでしょう。いきなり今日で終わりといわれたことに対しての反抗心でもあると思います。
桃香の怒りの矛先はすばるにも向きますが、すばるは関係ないです。
智ちゃんは恥ずかしいと言って席を外そうとしますが、ルパが止めます。
ここの智ちゃんの腕のフォルムというか質感というかなんかリアルじゃない??すき。
仁菜も桃香もどっちもどっちで、どっちの主張も正しいんですが、桃香は辞めるという覚悟をしたはずなのに、仁菜のせいで揺らいでいると思います。が、その仁菜を"諦めさせる"ために、現実を教えることにします。
桃香はダイヤモンドダストがどのくらい人気があるのか知ってるのか問いますが、仁菜の意志は固いようです。
仁菜は自分たちの歌を、桃香の歌を信じているので自分たちから間違ってたなんていう行動はしたくないのでしょう。むちゃくちゃ頑張ったうえで、世間から認められなければ、仁菜も諦めがついたかもしれませんが、仁菜はまだその領域を知りません。
当然、桃香はその打ちのめされる現実を知っているので、諦めてくれない仁菜にムキっとします。
それに続けて仁菜は桃香に対して正論マシンガンをぶちかまします。どうしてバンドをまた始めて続けてきたのかって。
そして最後に言い放ちます。
カッとなった桃香は仁菜の胸ぐらを掴み殴ろうとします。
桃香は逃げたくて逃げているわけじゃありません。また自分の歌が否定されるかもしれないから、それを見たくないから。おかしくなってしまう前に辞めようって。
まずいと思ったすばるは、必死に周りにドラマの撮影でーすと周りの熱を冷まそうとします。
が、ルパさんは熱いですね。と保護者目線。智ちゃんはバカなだけよ。と相手にしていません。
この関係性がいいですよね。
仁菜は殴りたければ殴ればいい。そしたら桃香さんのこと軽蔑できます。と桃香に言い放ちます。
このセリフは実際に言ったんじゃなくて、心の中のセリフだと思います。桃香にはまだ過去のことを話していないはずなので、このアイツらっていうのが伝わらないからです。また、アイツらってことは、当時いじめは複数人から受けていたと想定できます。個人的にはこの後出てくるいじめの犯人?以外にも複数人いたんだと思います。
仁菜は殴られる覚悟をして顔をしかめますが、桃香は別に殴りたいわけではないので殴るのを辞めます。
また終わりね。と智ちゃんは言いますが、ルパさんは始まりですよ。といいます。
この終わりね。っていうのは過去智ちゃんとルパがやっていたバンドも同じように口論になって崩壊しています。この時は心が通じず崩壊につながったのでしょうが、ルパはその時とは違うとみているのでしょう。
仁菜の家に着くと、ギターを持って仁菜は車を降ります。桃香はギターについて疑問を持ちますが、そのギターはミネさんがくれたものだとすばるが桃香に伝えます。
そうです。あの頃の桃香は純粋で真っすぐだったはずなんです。今の桃香はいろんなことを考えすぎて、自分のことを殺そうとしています。
桃香さんの家に着き、桃香を降ろすと世界一「気の使える」すばるは、桃香に”現実を知ってもらう”ため一緒に降ります。もう終電は過ぎてるのに。
桃香は現実が厳しいのは分かってるだろ。とすばるに言いますが、現実を知らないのは桃香です。
フェスには通過し、ルパのところにはレーベルから連絡が来ています。さらに、フォロワーも着実に増えています。
ダイダスに勝つのは難しいけど、みんなやる気はあって、後続けていくかどうかは桃香次第だとすばるは伝えます。
すばるは、みんな元々賛成だった訳ではなかったけど、仁菜がこう言うんだと桃香に伝えます。
これはあの頃の桃香と一緒です。今はそれを忘れてしまっていて、ハッとします。
仁菜は桃香の想像よりも遥かにバンドのコトを考えていて夢中になっています。周りの声なんて気にしないぐらい。
日が変わり、仁菜は楽器屋でピックと教本を買って、河川敷でギターの練習をします。
が、うまくいかずフリーダムの歌を歌います。それでもなぜか自身に満ち溢れた顔をしています。間違ってないから。
ここのクソださレモン柄スカート好き
場面は変わって家に移ります。
まじでここで涙腺崩壊しました。そこまで退路を断つ決断をできるのがすごいというかロックを遥かに通り越してます。すごいよ井芹仁菜。
これをポストに投函するとき、ちょっと覗くようなそぶりを見せるのがまたいいですよね。まだ不安はあるけど、頑張ろうっていう決意が見えて。
そして仁菜はすぐにバイトを始めます。あの吉野家で。行動が早すぎる。。。
智ちゃんと何気ない会話をしていると、店内から怒鳴り声が聞こえてきてルパさんは頭を下げています。
ルパは何を言われても言い返さず謝るだけです。
仁菜は突っかかろうとしますが、事なきを得ます。
ルパは戻り際に「私にもロックは必要ということです。」と仁菜に伝えます。
ルパにとってこんなことは日常茶飯事で、下手したらこれよりももっとひどい扱いを受けてきたのかもしれません。作中では多くは語られないですが、ルパのことについてはまた別の回で。
桃香との喧嘩が続いている仁菜ですが、そこに桃香がやってきます。
桃香は仁菜にこの後、時間があるか尋ねます。
仁菜は「ありま、、、す!」と答えます。
ちゃんと向き合う仁菜えらい。
アイキャッチ後からエンディングまで
仁菜の過去のシーンから再開します。いじめが学校側に認知されて、握手をする形で和解を求められますが、仁菜はムッとします。学校側は何も分かってない。って。
最初の桃香の過去のシーンと対比するように、仁菜は過去を思い出していました。
桃香は仁菜を連れてどこかへ向かっています。どこに向かっているのか仁菜は尋ねますが、桃香は濁します。どこか行きたかったか尋ねる桃香に対して、仁菜は桃香さんとのドライブは嫌いじゃないと答えます。
ここでびっくりする桃香すき
シーン変わってルパ智ハウスです。
あの二人は別にお互いが嫌いな訳では無いのはルパは分かっているようです。
あとふと思ったんですが、ルパさんって誰に対しても敬語だよね。やっぱり過去に何かあったんだろうか。
会場にたどり着いた二人は、ダイダスのライブを裏手側から見ます。
桃香は売れるための現実を仁菜に伝えます。自分たちのやりたい音楽なんて出来ないし、売れるための選択をし続けなきゃならない事を。
全てがそうでは無いかもしれないと反論する仁菜ですが、桃香はそんな人たちは一握りだと答えます。
今のこれだけ売れてるダイダスもこれがやりたくてやってるんじゃなくて、売れるためにコレを選んだんだって。
でもそれと桃香の歌が通用しないことは別だと仁菜は答えます。
仁菜はそれを試すこともなくバンドをやめたんですよね?と問いますが、桃香は今の形になって売れた。今のダイヤモンドダストは正しいんだ。って。
最初はみんなふざけるなと言っていましたが、この世界でやっていくには、売れるための選択をし続けなきゃいけない現実がみんなに押し寄せました。
一度は売れるための選択した桃香ですが、それを選択し続けなければいけない現実に耐えられませんでした。
ダイダスのメンバーは残る選択をしたけど、それが決して間違っているわけじゃなくて。仁菜には私と同じ選択はさせたくないって。
あの頃の桃香と同じように、仁菜のまま好きな歌を歌い続けてほしくて、私の隣でただ歌っていて欲しくて。現実を知って間違った選択をしてほしくなくて。プロになったらその好きな歌をただ歌う仁菜じゃなくなってしまうからって。
仁菜は私の気持ちはどうなるんですか!と言って、駆け出します。追いかけて止めようとする桃香は仁菜にぶたれます。
桃香は仁菜と過去の自分を重ねてみていますが、仁菜はそんなコトを桃香の口から聞きたいんじゃないでしょう。仁菜は桃香のあの頃の真っ直ぐな気持ちを受け取って、それに心を救われました。
それを忘れてしまっている桃香に思いをぶつけます。
過去のシーンに戻ります。握手をしてしまったら、自分が間違っていたと認めてしまうことになり、自分の信念に反するのでしませんでした。ただ自分の行動が"正しい"とは思っていないので、校長先生や他の人には謝る気持ちも込めて、頭を下げて校長室?から出たのかな。と思いました。
空の箱の歌詞からこのセリフに繋がるのズルいし、そのまま雑踏、僕らの街のピアノバージョンになるのズルい。ムカツク。
ここ初見の時はここからエンディングまで涙が止まりませんでしたが、いつ見てもここは涙が止まりません。
桃香はバンドを始めた頃の自分を忘れてしまって現実に打ちのめされ、仁菜を見ることで自分から逃げようとしてました。
「私で逃げるな。」ってすごい言葉ですよね。
桃香は過去の桃香に言い聞かせるように、仁菜に言い聞かせて今の自分と向き合わずに逃げようとしていました。それは7話でミネさんが言ってたように、怖かったからです。
でもそんな事はどうでもよくて、私は私で桃香さんは桃香さんなんです!自分の気持はどこに行ったんですか!っていう気持ちを仁菜は桃香にぶつけました。
ここにダイダスのメンバーが駆けつけていますが、桃香は逃げるように車に乗ります。仁菜を置いて出ていってしまいますが、仁菜は先回りして桃香の行く先に立ちふさがり、桃香に引かれそうになります
ます。
ムチャクチャ過ぎてちょっと笑えました。
そこにダイダスのメンバーが駆けつけてきて、私たちも間違ってなかったって言ってやると言います。
仁菜は仁菜で桃香さんは間違ってないって言ってやるとダイダスのメンバーに宣戦布告します。
ダイダスのナナは最後にこう言います
これは武道館へ行くこと。ですが、もちろん言葉通りの受け取り方もあるんですが、これはお互い武道館行くまで頑張ろうっていうメッセージだと思います。桃香のことは忘れないし、武道館へ行く目標も忘れない。だから、桃缶も同じように武道館へ行こうって。
また、このシーンでヒナは仁菜が昔と変わっていないことに気づいたはずです。めんどくさいところは昔から変わってないやって。今度は私が気付いてもらわなきゃって。
空の箱が流れている帰りの車内では、仁菜は桃香にやっぱり好きだと伝えます。
桃香はなんだそれ。とムッとしますが、
仁菜はこう言います。
ずるいよ井芹仁菜。ここで音量を上げるのもすごくいい。
空の箱が空の箱じゃなくなった瞬間です。
あとここで流れ星が出るんですが、この流れ星にも何か意味があると思うんですが、分かりませんでした。
7話のときに仁菜がミネさんから音楽を続ける理由を聞いたときにも流れていたので、それぞれのメンバーの何かが解決したときに流れるのかなと思ったのですが、このシーン以降流れ星は無いんですよね。何か分かってる人いたら教えてください。うそつきました。9話でも流れ星ありました。とりあえず全話見直してもう一度考察してみます。
心配していた智ちゃんやすばるにもLINEで報告します。
すばるはこの時点でずっとバンドを続けていくことを決めたのかもしれません。あの2人がいれば楽しそうだしずっと続けていけそうだって。
この話はマジでガールズバンドクライの中で一番好きな回です。桃香の棘が仁菜によって取り除かれ、トゲナシトゲアリとして一歩前進して。
仁菜がどうしてバンドを続けるのか。音楽を続けるのか。それは桃香の歌に救われたからで、桃香の歌の力を信じているからです。
その桃香の心を動かしたのが仁菜になって。お互いの心が共鳴し合って。
もう好きすぎて言語化できないです。
8話でカットされた続きについて
どうやらあの仁菜と桃香には続きの話があったようです。花田大先生がポストしてました。
やっぱりむちゃくちゃ仲いいじゃない。互いの傷を見せ合うのも良いですよね。お互いを知ってもらうために。
どうして本編に入れなかったんですか!何話でも作ればいいじゃないですか!
劇中では使われていない曲について
「運命に賭けたい論理」というトゲトゲの曲があるのですが、これは間違いなくこの8話の後の曲だと思います。この曲はおそらく仁菜と桃香の共同作詞です。それじゃないとおかしいもん。
仁菜は11話の「空白とカタルシス」で初めて作詞をしたはずなので、作中の時系列だと、共同作詞ということは少なくとも11話後だと思います。
8話観たあとだとこの曲だけで泣けます。
歌い出しでは
これは1文目は仁菜、2文目は桃香、3文目は2人の事を表していると思います。
友達や周りの人、父親ともわかり合えない仁菜。
自分の歌が認められず、誰にも必要とされてないと思ってる桃香。
私なんて要らないと思ってた2人。
1番の歌詞は仁菜視点の歌詞です。
いじめられていた頃に聞いていた、ダイダスの曲を歌う桃香に救われて勇気を貰った。そんな歌詞です。
2番の歌詞は桃香視点の歌詞です。
これは8話後の桃香の心情です。
1話出会った仁菜は希望の光で、8話で仁菜に感情を真正面からぶつけられて、忘れてしまっていた自分に桃香は戻れました。
もう良いところが多すぎて言語化できないです。困りました。今までで一番長くなってしまいましたが、所々端折ってるので、まだまだ書けそうな気がしますが今回の8話はこの辺で。
追記したくなったら随時追記していきます。
その他の話も書いているので良ければ読んでください。↓からどうぞ。13話は先行して書いてます。
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