『 お酒屋サンなのにビール並んでないんですね? 』 たまにこんなことを聞かれることがある ただそう聞いてくるお客さんでビール買ってくれた人はいまだゼロ 近所にコンビニ、Dストアがそれぞれ2軒、数ブロック先に大型小売店 残念ながらうちのお店でビールを求めるお客様はほぼゼロ 冷蔵庫には業務用対応のためにビールは取り扱っているけど 店頭陳列はしていない、したって売れない でもビール並んでいるお店がお酒屋さんというイメージが強いようだ では買ってくれる方はどんな方?
お酒をたくさん飲める人? いつも二日酔いの人? ネットでお酒を買っている人? 武勇伝がいくつもある人? 飲んで美味しかったお酒を勧めてくる人? 人の飲み方に口を出してくる人? お酒の情報にやたら詳しい人? お酒にこだわりがあると言っている人? お酒といえばパッと頭に思いつく人? ・・・etc・・・どの人もきっとお酒好きなんでしょうね でもね、私の出会った「お酒好き」の方は 「お酒ってこうじゃなきゃ!」と教えてくれた ジャンルもこだわりの好き嫌いを微塵も
酒臭い、タバコ臭い・・・どっちも残念だけどネガティブなイメージ <酒臭い>は大概その場の状況で使い分けされている 酔っ払いに迷惑掛けられたらやっぱり<酒臭い> お酒を飲んでいることがプラスに働けば<お酒の臭い> 個個のバックグラウンドが起因して使われることもある でもお酒やタバコ以外の<○○臭い>はやっぱり確実にネガティブ 胡散臭い、水臭い、面倒臭い、青臭い、辛気臭い・・・etc そう考えると、まだお酒やタバコは恵まれている?
若い頃、こういう大人によく遭遇した 私が遭遇したそういう大人たち 何故か社会的肩書きが歩いているような大人ばかりだった もちろんそんな大人ばかりじゃなかった 話をしていてワクワクさせてもらった大人たち 何故か社会的肩書きが窮屈そうな大人ばかり ”自分だってまだまだ知らないことだらけだよ” ・・・本当の大人ってやっぱカッコいいな
創業当初から店名に「商店」がついている 自分の子供の頃の記憶には色んなものを売っている記憶がある お菓子はもちろんパンに牛乳等の飲食料品はもちろん たわしや洗剤、漬物袋から封筒などの日用雑貨 果ては切手はもちろん”し尿処理券”なんてのも販売してた だから幼馴染たちはもちろん子供達からじいちゃんばあちゃんまで そういえば結構色んな人たちが買い物に来てたっけ 3代目引き継いだ時、店名の名称を変えるつもりは毛頭なかった 酒屋だけど商店のままにしておいて正解だった
相手の商売を『さん付け』してこないような輩とは付き合うな お前は何があってもさん付けして接するんだぞ ・・・じいちゃんが言ってたっけ お陰で風上にも置けないような輩とのお付き合いはない さん付けできる、したくなる方たちばかりに恵まれている 商売自体がまっとうか下劣、ヒナタかカゲかもなんにも関係ない だから自分、いつも『酒屋さん』であることを常に意識している 決して酒屋と呼び捨てされるような商売だけはしないと だからだろうか頑張っているけど生憎儲からない だけ
地域によって意味が違う うちの地元にはお酒を造っているところがないので お酒全般を消費者やお店に販売しているお店が『酒屋』 でも酒を造っているお店がひしめいている地域では 造り酒屋さんのことを『酒屋』と呼ぶ またどちらも混在している地域では 様々使い分けている・・・呼び方も様々らしい お酒ってこうやって日本の各地に根付いて コミュニティの文化や慣習の形成に一役買ってきた お陰でどちらの意味の酒屋もこの国にどっぷりと根付いてきた つまり酒屋だって地域に必要不
こどもたちにとって 友達の家の職業なんて興味もない 商売をやっていようがサラリーマンだろうが 『今日、みっしんちで遊ぼうよ!』 あだ名が”みっし”である自分の家は 友達からはとても人気があったらしい 商売をやっている家がそんなになかったからだろうか 自分はサラリーマンの友達の家に行くのが楽しみだった もちろん口には出さなかったが隣の芝は間違いなく青かった 『みっしんち』、友達には青い芝に見えたんだろうか
祝初投稿! 創業60年超の小さな街の小さな小さな酒屋の3代目 別に跡継ぎになりたかったわけじゃない けど、結果3代目 初代はじいちゃん 自分の知っているじいちゃんの飲酒レベル ・・・年に一度元日の御神酒のみ 2代目はおやじ 彼は全くの下戸 子供の誕生日は子供と一緒にソフトシャンパン飲んでたっけ ・・・年に一度の元日のお神酒も舐めるだけ 3代目は自分 生憎アルコール適応十分だが晩酌は不定期&少量 ・・・下戸の末裔としての本能なのか