フランのこと
フレンチブルドッグのフラン♀を飼い始めて11年がたちました。2005年9月29日に奈良県のブリーダーの元で誕生し、12月に家に迎えました。それから11年間、夏の暑い時期に皮膚真菌症のため体にぶつぶつができるくらいで、全く健康状態に不安なく年をとりました。
かかりつけの動物病院は、歩いて10分ほどのK病院。老医師夫婦が診療しており、どこか牧歌的な雰囲気。血液検査などもこちらから言わないとしてくれないような、利益重視のかけらもない病院です。
高額な検査や施術をし、飼い主から金銭を絞り取る悪徳動物病院の
イメージが強く、動物病院選びには慎重を期しましたが、若い健康な犬がお世話になる病院としては、押さえるところはきちんと押さえてくれるよい病院だと思います。先生たちも、温厚温和な人柄で、押しの強い人が苦手な私にはとてもよい先生です。
かかりつけといっても、実際に行くのは毎年4月位に狂犬病の注射とフィラリアの検査と予防薬処方で1回。夏の暑い時期に皮膚真菌症の抗生剤をもらう為に何回か。抗生剤は数週間飲み続けて2~3万円程度だったと思います。年4,5回通う、そんな感じで11年間を過ごしました。
ところが、11歳になった去年2016年の冬には子宮蓄膿症で子宮を摘出し、そして今は、舌癌(扁平上皮癌)の診断を受け治療闘病中です。
わたしはフランの散歩中、犬連れの人が前から歩いてくると、曲がりたくない道でも曲がったりして接触を避けるタイプです。
「こんにちは」などと言ってすれ違えば済む話なのですが、無視されたら気分悪いしどうしよう・・・。逆に、立ち話しになったらどうしよう・・・。口臭くないだろうか、寝グセはついていないだろうか、不審者っぽくないだろうか等々考えてしまいます。自分が嫌な思いをするのを極度に恐れる、自意識過剰な面倒くさい人間です。
だから犬を飼っている関係で知り合った犬仲間もいませんし、犬の病気や治療に関する情報源はウェブからのみ。そんなときに役に立ったのが、やはり同じ状況・立場の人が記したブログや口コミ。多少古い書き込みでも、生の声はすごく参考になりました。
もちろん、感覚は人それぞれでしょうし、こういう時はこうした方がいい等と押しつけがましいことを言うつもりもありません。ただ、わたしたちの時はこうしたら、結果こうなったという事実を並べておくだけでも、賢明な人が読めば、そこから普遍的な何かを読み取ることが出来て役に立つのではないかと思いました。
今、わたしもヨメも気持ちは後悔でなみなみと満たされています。どうしてもっと早くフランの舌の異常に気がついてあげられなかったのだろうか。これは多くのペットの闘病について語られているブログに共通する傾向です。あまり読んだことはないですが、人間の闘病記などでも同じかもしれません。この記録によって後悔する飼い主が一人でも減ると良いなと思います。
まずは子宮蓄膿症のことから振り返って行こうと思います。
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