抗ガン剤による副作用
6月3日(土)4日(日)D病院入院
鼠蹊部の抜糸をするまで散歩は控えめにと言われたので、
その間はカートに乗せて散歩をさせました。
抜糸まではすることがないので、とりあえず舌に軟膏を塗っていましたが、舌の表面にあったできものが消えていました。
抗ガン剤による副作用について、北大の動物医療センターのページを参考にまとめてみました。
抗ガン剤は細胞分裂の活発な場所に攻撃を与える作用を持っていて、がん細胞のように細胞分裂が活発な場所に作用します。しかし、体の中で通常時でも細胞分裂が活発に繰り返されている毛母細胞や、骨髄の造血細胞、胃腸の粘膜細胞といった、毎日細胞分裂を繰り返し新しい細胞が生み出されている場所にも抗ガン剤は攻撃を加えてしまい、それが副作用を引き起こします。
毛母細胞が攻撃されれば毛が抜け、胃腸の粘膜細胞が攻撃されれば、食欲が無くなったり、吐き気が出たり。造血細胞が攻撃されれば、白血球や血小板、赤血球がつくられなくなる。このことを特に骨髄抑制と呼びます。
骨髄抑制によって白血球の減少が起こるとどうなるか。
白血球は、細菌やウイルスと戦い体をまもる役割をしているため、病原体と戦う抵抗力が低下して、細菌やウイルスが繁殖しやすくなり、感染症が発症します。
具体的な症状としては、口腔内の腫れや痛み。鼻水、のどの腫れ、痛み。咳、痰、息苦しさ。消化器系では、腹痛、下痢、吐き気。
尿がにごったり、尿意の増加、排尿時痛、残尿感。
唇や皮膚の痛み、水疱。発熱、寒気、震え、頭痛、関節痛等。
抗ガン剤治療開始当日から二日目までに消化器系への影響が出て、五~八日後に骨髄抑制が出るようです。
動注療法による抗ガン剤の投与では、動脈を通したカテーテルで
腫瘍箇所の近くから抗ガン剤を投与するので、全身投与に比べると、
少ない副作用が期待できるが、それでも副作用は出てしまうようです。
フランは抗ガン剤を投与してから一週間後くらいから、食欲がなくなり始め、よだれが臭くなり、口の中の粘膜がはがれてきて(放射線治療の影響も考えられますが)、口の中が腫れてきました。そして、痰がからんだような咳もし始めました。
症状は悪化し、抜糸の為に病医に連れていく予定だった日の前日には、水も飲めず、ご飯も食べられない状態で発熱もしていました。ぐったりとして動けず、死にかけの顔をしていました。
抜糸の為に病院に行く予定でしたが、急きょD病院へつれていきました。
病院では、血液検査のため脚から採血しようとしましたが、水分を摂っていないので、血がドロドロで採血出来ず、首の血管から採血して検査をしました。
結果は、腫瘍があるので炎症反応が振りきれているにも関わらず、白血球数が6900と少なく、感染症、敗血症の危険があり。現時点で腎臓、肝臓の数値は問題ないが、水分不足だと腎臓、肝臓に影響が出る可能性が高いので、点滴をして入院した方がよいという診断でした。
抗生剤、消炎鎮痛剤の点滴・注射をして、一晩入院し、翌日朝に、血液検査をして白血球数が増えていて、体調がよくなっていれば退院してもいいと言うことでした。点滴をするとは思っていましたが、入院するとは思っていませんでした。
翌朝、病院へ確認の電話すると若干白血球も増えているし、体調もよさそうで抗生剤を口から飲むことが出来そうなので、退院してもよいということでした。
迎えに行き、家に連れて帰りましたが、抗生剤の点滴のおかげか、よだれも少なくなり、匂いも消えていました。
腫れが引いたせいか口も使えるようになって、水もご飯も食べるようになりました。
食欲も出てきて、薬も口から飲んでくれました。チーズでくるんで錠剤を飲ませましたが、口がまだうまく使えず、上あごにくっついてしまうので口の奥に押し込んであげました。目に生気が宿ってきたので、峠は越えた気がしました。
<費用>D病院 6月3日~4日 入院
再診料 500円 入院料 4000円 点滴 4000円
抗生剤 7000円 消炎鎮痛剤 1500円 留置 3000円 血液検査 7800円 投薬 消炎鎮痛剤 1000円
胃酸分泌抑制剤 1000円 抗生剤 1000円 合計 30800円