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舌が無くなった後の食事

舌が消失して根元だけになってしまったのが、昨年の12月末。
困ったのが食事と水飲みです。
舌がなくなりかけの時は、通常のご飯にトッピングをして嗜好性を
高めてやると、溶けかけの舌でなんとか食べていましたが、痛みが
有るようで徐々に食べなくなりました。

そこでシリコンのスプーンで

一口ずつすくって、のどの奥の方に直接入れてやる方式にしました。
しかし、一すくいづつになるため非常に時間がかかり、完全に介護状態。犬はご飯を丸飲みする動物とはいえ、のど奥に直接固形物を入れられるのはさすがにつらそうでしたし、時間が掛かりすぎました。

それで、食べ物(ドッグフード、鶏肉、キャベツ、トマト、ブロッコリー、無塩の煮干しやかつおぶし等)をフードプロセッサーにかけ、ペースト状にしたものを団子にして口の中に放り込む方式に変えました。
これは意外と食べてくれましたが、やはり最終的には口を開けなくなり挫折しました。

そこで上記の物質に水や無塩の出汁、豆乳といった水分を加えとろとろのポタージュ状にしたものをシリコーンスプーンですくって口の中に入れる方式にしました。流動食です。これは口を開ける隙間も少しですみ、割と行けるかと思いましたが、口の端からこぼれ落ちる量が多く、摂取量が少ないのが悩みでした。
やはり体重は減少傾向で、最高で13キロほどあった体重は10キロを切る辺りまで減ってきました。

余談ですが、がんを食事で直すみたいな怪しげなサイトによると、がん細胞への血管新生を抑える物質として豆乳が非常に優れているそうです。そのサイトも、結局はサプリメントを買わせる目的のものでしたが、こういった情報一つにでもすがりたくなるもので、とろみをつけるにあたっては豆乳をなるべく使うようにしていました。
がん患者を食い物にするサイト、本は非常に多く、藁にでもすがりたい患者、患者の家族の心理を利用した非常に悪質な商売だと思います。

そうしてる間にも、体重は減り続けついには9キロを切るまでに。一度に与えるカロリーを増やそうとして、

こういったものを食事に混ぜ込むようになって、体重の減りが若干緩やかになりました。ニュートリカルのアマゾンのレビューでは、これを舐めただけで数カ月生き延びたというレビューがあり、驚きました。

最終的には、

このようなシリンジでのどの奥にとろとろにした流動食を流し込む形になりました。与える量を調整しないと、むせることもありおっかなびっくりであげていましたが、このやり方が一番摂取できる量も多く、時間も掛かる中では、割と少なくて済むのでこうしています。

水も飲めなくなったわけですが、本人が相当のどがかわいたときは、ボウルに顔ごと突っ込んでガフガフと水を飲んでいましたが、そうした気力も落ちてきたようで、やはりシリンジで水を上げるようになりました。水分の摂取量は重要なようで、だるそうにしている時でも、水分を充分に上げると元気になることが多くなりました。アクエリアスやポカリスエットを、体にいいかどうかは分かりませんでしたが、あげるとかなり体調よさそうにしています。


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