放射線による副作用
北大の動物医療センターの放射線治療に関するページによると
放射線治療の副作用には二種類あり、一つは急性障害。
常に分裂している組織は放射線の影響を受けやすく、
皮膚や粘膜といった常に分裂を繰り返している組織は
特に影響を受ける。治療開始から2~4週間で、皮膚が
日焼けしたようにヒリヒリしだし、ジクジクとした湿った
皮膚炎をおこすが皮膚の細胞は再生するので、2~4週間で
自然治癒し、被毛のないピンク色の皮膚となり、数か月で
被毛はまた生えてくるとありましたが、フランも全く同じ経過を
たどりました。
まず放射線治療後二週間程度で首のあたりにジクジクしている部分が
出来てきました。
それが徐々に拡がっていき、
フランも掻き毟るようでその範囲が拡がって行きました。
ただ、皮膚の再生は早く、かさぶたが剥がれてしまえば、ジクジクも
おさまって毛が生えていないピンク色の皮膚の状態になりました。
そして、一か月半程度で、再び毛が生えてきて元通りになりました。
もう一つの障害は晩発障害。
元来分裂していない正常組織に対する障害で、骨や筋肉といった細胞分裂が活発でない組織への障害。これについては、線量計算をして、放射線を当てているので、100%ではないものの、線量の調節によって発生は抑えられるとのこと。なので、たとえ癌が再発したとしても、年間で照射出来る放射線の量は決まっているということでした。