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大阪駅が開放的で気持ちのよい駅である理由

今日、15年ぶりくらいに大阪駅を利用した。

新大阪は何度か乗り換えで利用したことがあり、きれいになったなぁという印象だったのだが、大阪駅はびっくりするくらいきれいになっていた。

ドーム型の大きな屋根に両側にそびえる商業ビル。

大阪という場所柄、ひしめき合うようにビルが立ち並んでいるのだが、とても開放感を感じる作りになっていた。

そう、海外の大きなターミナル駅のようなダイナミックな形なのだ。

そのドーム型の屋根は自然光をふんだんに取り入れ、駅全体が明るく開放感にあふれている。ビルが密集する大阪の都心にありながら、広がりと余裕を感じさせるこの設計は、まるで一瞬の間に広大な空間を旅するような感覚をもたらしてくれる。巨大なターミナル駅らしいダイナミックな形状は、ただの通過点であるはずの駅に、旅の始まりを感じさせる特別な空気をまとわせている。

駅の両側にそびえる商業ビルには、ショップやカフェが連なり、駅構内を歩くだけでも多くの発見がある。利用者がただ急ぎ足で通り過ぎるのではなく、立ち寄ってみたいという気持ちにさせる工夫が随所に散りばめられているのだ。それでも、時間に追われてすべてを堪能する余裕がないと、心に残るのはこの「通り過ぎただけ」なのに感じた圧倒的な印象だろう。

駅を抜けた後も、あの大空間に包まれていた感覚がふとよみがえる。私にとって大阪駅は、ただ一瞬通り過ぎるだけの場所であったはずだが、その大胆で美しい設計は、強烈な印象を残し、今も心に焼き付いている。

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