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働くことによるメンタルヘルス維持

1月のオランダは暗くて寒くて湿っている。

最初の冬は平気なフリをしていて、内側が崩壊して一人になると泣いていた。2年目の冬はオープンに辛い辛いと周りに言いまくっていて、親戚付き合いや夫の会社のパーティなどオランダ語の集まりを避けていた。この頃会った在蘭日本人の方が「オランダの冬っていいですよね。鍋でコトコト料理をしたりして、私好きです」と言っているのを聞いて、見えている景色が違いすぎてびっくりしたこともあった。3年目の冬は、多少落ち込むこともあったけど、少し落ち着いて映画を観たりして乗り切った。そして今4年目の冬、ほどよく忙しく、気がつくともう1月後半になっていて嬉しい。

私は、心のバランスを取るために仕事をしているんじゃないかと思うことがある。日本にいる時も、時に同じように感じていた。

仕事があることで、私は:
・生活リズムが整いやすい
・身だしなみを気にする
・課題クリアにより、日々小さな達成感が得られる
・ぼんやりネット記事を読む時間が減る
・「会議運営うまい!」「ハードな状況でも穏やか!」「アクセサリーがおしゃれ!」など、同僚の姿から刺激を受ける
・同僚やクライアントと協力し、気にかけ合う存在が増え、人との繋がりが増える
・移動を含め、身体を動かすことができる
・親としての役割から少し距離を置くことができる
・パートナーと家事や育児を分担できる
・より自由にお金を使える
・異国に住んでいることに起因して悩んでいる時間が少なくなる

ハイスキルワーカーでもないし、夢を叶えているわけでもない。オランダならではの仕事でもないし、私にしかできない仕事でもない。キャリアを順調に積み重ねているとは決して言えない。端的には、日本では外国語もできる仕事人だったけど、ここではオランダ語初級のキャリアリセットをした人。地味な仕事を、間違えないよう(間違えてもちゃんと修正できるよう)、淡々とこなしている。ストレスだって多少はあるし、なんで私がこれをしなきゃいけないんだろうって思うこともある。

ただ、安心できる場所であることは間違いないし、仕事を通して自己肯定感が高まっている。異国でこういう場所にたどり着けて、まずはよかった。

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