オランダ住宅事情🏠平均を見てみると

この半年、二回目の家探しをしていたので住宅関連のニュースもちらりと覗いていた。平均にならした数字だけど：

・2024年末時点のオランダにおける平均年収は€44,000（今のレートで680万円くらい）
・この平均収入で組める住宅ローンは€195,000（同、3040万くらい）
・オランダの平均住宅価格は€483,000（同、7500万くらい）

このデータを基に、いくつかのオランダのニュースでは「平均年収のカップルが、平均価格の住宅を購入できなくなった」と書いていた。二人でローンだけだと€390,000＜€483,000、という意味で。

また、「独身者が買える住宅がほぼない」と結論づけているニュースもあった。例えば、大都市アムステルダムを見た場合、平均収入の人が単独ローンで買える価格の住宅（€195,000以下）は全供給住宅の0.1%以下だとか。

まぁ確かに。私の住んでいる街でも、小さなアパートでも€200,000以下の家なんてほとんど見たことがない。平均価格€483,000の住宅でも、立地・サイズ・メンテナンス状況全てが良い家は稀。€400,000〜€500,000で立地が良い家なら、ボロッボロでも110㎡くらいでも（オランダの家族用としては小さい）、すぐ売れている。

€600,000以上の家を購入できるのは、多くが買い替え需要だと不動産屋さんも言っていた。2017年以前に家を買っていた層は、かなり含み益が出るので買い替えの元手があると。

ただ、マンションタイプを買いたい人は、今は良い時かもしれない。賃貸住宅の法律が変わり、不動産賃貸のリスクが上がり（永年契約しなければならない）、旨みが下がった（段階に応じた賃料上限）ため、マンションを手放そうとしているオーナーさんが多い。実際に2024年後半から、物件検索サイトにマンション物件が増えた。

そんな雲行きというか不動産天候の中、買った。オランダで二回目の住宅購入。2021年末に「こんなに高い時期に買うなんてもったいない」とか言われながらも、実需なら仕方ないと割り切って買った家を、今度は売る。振り返ると、今はその時よりさらに価格水準が上がっている。さぁ、キレイに掃除して、磨いて、手直しして、損はせずにさようならしたい。