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オランダで自転車
社会の中で、自転車、サイクリストの場所がしっかり確保されている。普段使いは安全。向かい風に負けない平地好きサイクリストには最高!
自転車大国
使用状況、インフラ整備状況、競技における強さなどの指標から、オランダは疑うことなく自転車大国。人口の約90%が日常的に自転車に乗るとのこと!
使用
・全移動手段における自転車使用の割合=26%で世界一(Bicycle Network, 2021年)
・一人あたりの自転車保有台数=1.31台で世界一(Discerning Cyclist)
・一人あたりの1日平均自転車移動距離=2.19〜2.73kmで世界一(Statista)
・0〜12歳の子どもの20%が親と一緒に、27%が一人で自転車通学する(Hoekstra, Mesken & Vlakveld, 2010年)
インフラ
・オランダ国内において、自転車が使える道は全道路の60%程度、約153,000km(オランダ統計局, 2023年)
・自転車専用道路が35,000km程度整備されている(Verkeerskunde, 2019年)
・信号が少ないなどスピードを出して移動しやすい高速自転車専用道路が300km程度整備されており、今後600km程延伸予定(stella)
・300箇所以上の鉄道の駅にて自転車(€4.55/日)を借りられる
・34箇所の主要鉄道駅にて有償自転車修理/メンテナンスサービスを受けられる
・通勤ラッシュの時間を除き、折り畳み式は無償、それ以外の自転車は有償で電車内に持ち込むことができる
(以上3項目はns.nlより)
自転車強いぞオランダ
先日のパリオリンピック自転車競技の記録のみ抜粋。トラックのHarrie君が個人として強すぎるのはその通りなんだけど、お家芸と言っていいと思う。
他、伝統的に強いのはボートと冬季のスピードスケート。
・ロードレース【女子・銀】
・BMX【女子・銀】
・トラック【男子ケイリン・金】【男子スプリント・金】
【男子チームスプリント・金】【女子ケイリン・銀】【女子マディソン・銅】
日常生活🚲
多くの人が自転車で通勤して、通学して、買い物をして、習い事に行って、友達に会いに行っている。
寒くても、暗くても、多少の雨でも、みんな乗っている。
4才児でも、季節や学校への距離や本人の特性によっては自転車通学できるほど、自転車道が整備されている(こっちの小学校は4才から)。
*もちろん住んでいる街や職場やライフスタイルによるし、朝と夕方は車の道も渋滞しているからドライバーも多いんだろうけど。
趣味として🚲
そんなオランダだから、晴れている週末にはサイクリストがこぞって外に出る。おやつを持った家族連れも、本格派ロードバイクのグループも、電動自転車に乗った高齢シニアカップルも、MTBコースに向かうタイヤが太めのライダーも。自転車道を組み合わせて気持ちよく緑の中を走ることができる。
ただ、オランダは平坦な国なので、峠ライダーは南部やベルギーに行かないと山がないし丘もない。先日63km走ったコースの獲得標高はほんの78メートル!運河や川を越える橋ですこ〜し登るだけ。
あと、風が強い日も多いので一人で乗る時は覚悟が必要。結構しんどい。
盗らないで
残念なことに自転車盗難も多い。傷害+自賠責のみだと€3/月くらいから保険があるが(ANWB、他)、盗難への部分補償も含めると金額が倍くらいになる。電動アシスト付き自転車はもっと保険金額が上がる。
ほとんどの人が普通の鍵と重いチェーンの鍵を併用していて、アムステルダムなど大都市だとこのチェーンを二重三重にしている自転車も見る。
なので、自転車置き場はほとんど無料だが、置く時間帯によっては有料・有人自転車置き場もおすすめ。
実際、自転車置き場に鎖付きで置いてあった自転車が盗難されたり、電動アシスト自転車のバッテリーだけ盗まれたり、家のガレージに侵入され電動bakfiets(子ども乗せかご付き自転車)が盗まれたりとと、周りでも盗難話には事欠かない。
*年間100,000台以上の自転車盗難報告があるが、報告されている数は全体のおおよそ14%であるため、実際にはもっと多い(オランダ警察ウェブサイト)。