ロゴデザインを学んだ本 私的8選
こんにちは。ONO BRAND DESIGNの小野圭介です。前回のnoteにたくさんの反響をいただきありがとうございました。
今回はこれまでに私がロゴデザイン/CIデザイン/ブランドデザインの学びに役立った本、ずっと手元に置いておきたい本を8冊ご紹介したいと思います。
①DECOMAS―経営戦略としてのデザイン統合
DECOMAS委員会編著/代表 中西元男
三省堂 (1971)
日本でのCI先駆者、PAOS中西元男さんの名著です。
出会ったのは大学4年生の頃。当時は建築を学んでいましたが、CIというデザイン分野があると知り方向転換を決意。そんなきっかけになった一冊です。図書館で見つけむさぼり読みました。理論編と実例編に分かれ、当時の最新デザインやCI理論が紹介されています。
②New DECOMAS―デザインコンシャス企業の創造
New DECOMAS委員会 (著)
三省堂 (1993)
DECOMASから約20年後の書籍です。CIデザインのプロセスが、たくさんの事例を交えてわかりやすく紹介されています。前職の本棚に置いてあり、よく眺めていました。最近改めて購入しました。
③World Branding 世界のブランド戦略―そのコンセプトとデザイン
ワールドブランディング委員会 (編集)
グラフィック社(2006)
世界のブランディングエージェンシーによる取り組みを数多く紹介。ビジュアル面だけでなく、各ブランドが置かれていた背景や課題、それらを解決するためのコンセプトや、デザインのプロセスなどを知ることができます。紹介事例は、スカンジナビア航空、アウディ、無印良品など。
④JAGDA教科書 ヴィジュアルデザインvol.2 タイポグラフィ・シンボルマーク
日本グラフィックデザイナー協会教育委員会 (編集)
六耀社(1993)
JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)が出している教科書的書籍。タイポグラフィの歴史から、名作ロゴまで凝縮された一冊。亀倉雄策さん、田中一光さんなど日本を代表するデザイナーが自作のデザインプロセスを解説するページもあります。
⑤Marks of Excellence
Per Mollerup (著)
Phaidon Press(1999)
ニューヨークに卒業旅行に行った際に購入した思い出の品。有名ロゴの進化の歴史やモチーフごとのロゴが紹介されています。全ページ英語ですが、眺めていて楽しい本です。
⑥TM: Trademarks Designed by Chermayeff & Geismar
Chermayeff Geismer Inc (著)
Princeton Architectural Press(2000)
Chermayeff & Geismarは、アイデンティティデザインを専門にしたニューヨークのデザイン事務所です。こちらも卒業旅行で購入。布張りの本で高級感があります。詳しい説明はなく、淡々とロゴデザインが紹介されていますが、見れば伝わるそのクオリティは素晴らしいです。長く愛されるロゴから、普遍性を学ぶことができると思います。
⑦ソール・バス&アソシエーツ (IDEA ARCHIVE)
アイデア編集部 (編集)
誠文堂新光社(2003)
こちらもブランドデザインを志すきっかけになった1冊。ソール・バスさんのデザインは、王道感がありながら優しく温かみがあります。日本企業のCIも多く手がけ、「ミノルタ(現・コニカミノルタ)」「コーセー」「紀文食品」「前田建設」などのロゴが今も現役で使われています。ソール・バスさんは「ウエストサイドストーリー」など映画のタイトルデザインでも広く知られています。
⑧A Smile in the Mind
Beryl McAlhone & David Stuart(著)
Phaidon Press(1998)
Phaidon Pressは良書が多い出版社です。こちらはロゴやブランドの専門書ではありませんが、クスッと笑えるようなデザイン事例をたくさん収録しており、コミュニケーションを促進するようなロゴデザインの参考にもなります。
以上、ロゴデザインを学んだ本 私的8選でした。気になった本はありましたでしょうか?
インターネット上には最新のブランディング事例を閲覧できるサイトがたくさんありますが、それらと合わせて、先人が築いたロゴデザイン/CIデザイン/ブランドデザインの源流を覗いてみてはいかがでしょうか。
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