今、塔和子さんという詩人の詩集「希望よあなたに」を読み返しています。 静かで、やさしく、 それでいて、時折はっとさせるような、 人間の本質を鋭く突いた、 彼女の詩が好きです。 一編ずつ、じっくりと読んでみると、 単に「叙情的」というだけでは形容できない、 詩の奥行きに気づかされます。 詩集のなかに、「音」という詩を見つけました。 今、その詩に寄せる歌曲を書いています。 詩を内側から覗くようにして、 彼女の詩世界を、音楽であらわせたらと思っています。
今年出会った中で、一番読み返している本といえば、星野道夫さん著「旅をする木」です。 私が北国に魅かれる理由がここに全て詰まっているといっても過言でないかもしれません。 星野さんがアラスカで出会った風景が、人が、 まるで親しい友人に手紙をしたためているかのような、優しい口調で語られています 私も、見て、出会ったものを、星野さんのように文章であらわしてみたい。 そして、私も彼のように旅をしたい、と強く思うこの頃です。 はじめまして。作曲家の小畑有史(おばたゆうと)