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幽霊は自宅では見ない方がいいと悟ったちょっと怖い体験

前回はアンティークショップでの不思議な体験について書きました。私にとっては幸せな出来事だったので楽しく書かせていただきました。


今回は、ちょっと怖い体験談です。


体験自体は、「そういうことってあるんだなあ」って感じなんですけど、自宅で体験した / 見ちゃったというところが、私にとっては最悪ポイントでした。

今から8年前くらい前のことなのですが、現在とは違うマンションに住んでいました。

新築で、我々のような子供のいない夫婦にとってはちょっと広めのマンションですが、いずれ地価が上がったら売ろうという投資目的でローンを組んで購入したマンションです。

我々夫婦は2004年からシンガポールに住んでいますが、主人は仕事上いろんな国に行かないといけないので、実質的には私の一人住まいのようなものです。私は昼間は働いていましたし、夕方はジムにも通っていて、それなりに充実した毎日でしたが、当時は今のようにネコも飼っていなくて、夜は私一人ぽっちでした。

ある日、たまたまチャイナタウンに出かけ、ウインドウショッピングを楽しんでいたのですが、ペラっとした中国の水彩画で、多分オレンジ色の鳥を描いたものだったと思うのですが、安価で売っていました。800円くらいのほんとにペラっとした水彩画、どちらかというと色付きの水墨画って感じで、プロなら10分くらいで描けそうな絵です。

私は、キッチンとリビングルームの間の壁に、なにかオレンジ色のものを飾りたいなあと思っていたので、その絵を見た時、「まあ安価だし、気に入らなければ捨てちゃってもいいっか」と軽い気持ちで購入したんです。

で、家に帰ってゆっくりその絵を見ると、なんか変なんです。オレンジ色の鳥の隙間の、色が塗られていない部分に目をこらすと、まるで悪魔がこちらを招いているような図柄になるんですよ。

えっ?ってもう一度目をよく目を凝らして見たのですが、やっぱり悪魔っぽい形が浮き上がってくる・・・

その絵を見つけた時に他の絵も見たのですが、有名な中国絵の真似絵のようなものがたくさんあったので、もしかしたらこれも有名な絵の真似絵で、こういう隠し図柄の絵なのかもしれないなあ・・・とも思いました。

でもなんとなく気持ち悪くって、壁が傷まない程度にセロテープでとりあえず絵を壁に留めて、本当にこの絵を飾りたいか2〜3日考えようと思ったんです。

で、その夜のだいたい8時過ぎごろ、まだぜんぜん夜中とかじゃないんですけど、リビングルームでいつものようにテレビを見ていたところ、

右目の横の角あたりになにか動くものが見えて・・・

見ると、長身の黒い影が冷蔵庫の前あたりからその横の壁の中にすう〜と入り込んでいくんです。これ、どこの部屋での出来事かっていうとキッチンです。(冷蔵庫って書いたので説明不要だったかもですね。一応イメージしやすいかなと思って・・・苦笑)


そしてその壁の反対側がリビングルームで、そのわけわからない変な絵を貼っている壁です。

私、そんとき、「どうしよう・・・」と思って。

その時思ったことは、多分、絵とその黒い影は関係ないだろうけど、とにかく今夜はどうやって寝よう・・・

さいわいにもキッチンと寝室は離れているので、とにかくその日はマンションの部屋全部に電気をつけて、寝室のドアを閉めて、寝室のテレビをつけっぱなしで寝ました。

で、翌朝起きて、各部屋の電気を消しながら、あれはきっと気のせいっだったんだと思うことにしました。

でも、その日の夜の11時過ぎくらいに、また全く同じ情景を見てしまったんですよ。

あーもうこれ、気のせいじゃない!!! 

あーまた見ちゃったよ!!

あー今夜どうしよう・・・って

結局その夜も前日と同じように照明を全灯にして寝室の部屋に鍵をかけ、テレビつけっぱなしで寝ました。絵と関係があるかはわかりませんが、とにかく怖くてさわれないので絵はそのままにして。

翌日、また各部屋の電気を消し終わった後、その絵をハサミで切って、それから使っていない穴なしの植木鉢に入れて燃やし、そんでもってそれを水浸しにして、ダストシュートに投げ捨てました。

この上記の行動をしているときはなぜか手が震えました。なんか恐ろしい復讐が来たらどうしようって・・・

家に帰ったら、何もなかったかのように壁に絵があったら、主人が帰ってくるまでホテルか友人宅に泊めてもらおうって、冗談抜きでそう決めていました。

出先から戻ってドアを開ける時、まじで手足が震えましたもん。。。


で、その後、なにがあったか知りたいですか?

幸運なことになにも起こりませんでした。

この話は以上でおしまいです。


でもそれ以来、一人で寝る時は、寝室のベッドサイドランプをつけて寝るようにしています。

あーあともうひとつ、今度そういう体験をするのなら、ぜひ自宅の外でお願いしたいです。


次回は霊的ではないけど、見えないものの力やできそこないであるがゆえの魅力、言いかえれば、我々が通常望まない状況は、その想いと裏腹に望ましい状況だと悟った体験を投稿しますね!


以上、「ふんわり雲の走り書き」でした! Thank you stopping by !

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