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映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督日記:144 収穫祭

2024/9/21 雨。二本松の農場で初の収穫祭が執り行われた。
生憎の雨天でも全国から30名近い方がご来場。この方々はブドウの樹のオーナーでもある農場のサポーターさん達だ。記念すべきイベントを撮影するために参加した自分もサポーターの一人である。

庭坂のソーラー牧場 牛たちのオーナーささき牛乳代表の佐々木光洋さんがご案内

先ずは福島市の庭坂という地域にある近藤恵さんがプロデュースしたソーラーシェアリング牧場を軽く見学。ここは本作にご登場いただいた後藤喜一さんの果樹園だった場所。喜一さんがご高齢のために果樹園ではなくなったが、息子の喜孝さんが引き継いで乳牛を放牧している。

生憎の雨だがパネルはしっかり垂直立ち!


次に二本松市の米沢(よなざわ)という地域にある垂直設置型ソーラーシェアリング牧草畑を見学。ここでは同じ日に福岡で開催されているソーラーシェアリングフェスティバル第2回全国大会の会場とZOOMで繋いで実況中継された。


人は牛を見ると笑顔になる


そして二本松の笹屋農場に到着後、5月にやってきた4頭の牛くん達の名前が発表された。
1頭だけのホルスタインはモンくん。
全身明るい茶色のチャチャくん。
顔に歌舞伎の隈取りのような黒い毛があるカブくん。
額にハート型の白い毛があるシンくん。
みないい名前を付けてもらった。

みんな個性豊かだ
サポーターさんの笑顔が雨を吹っ飛ばした


参加者のみなさんは、ご自分のブドウの樹に初めてご対面。育ちのよい樹も、そうでない樹もあるが、みなさん一様に農場との関わりを実感できて喜んでおられたように思う。

農場の中心にある屋根付きスペースでの食事会ではサポーターのみなさんが自己紹介してくださったのだが、なんと3分の2の方は映画をきっかけにサポーターになった方達であった!光栄というかなんというか驚いた。その方達は、まさに映画の世界に入ったのである。これをファンタジーと呼ばずにはいられない。映画には作者が思いもよらない力があると常々思っているが、ご覧くださったお客様が農場を支えているとは、もう魔法と言っていい。

ChalChalのお二人 中東の音楽と日本語はとても仲良しな感じがした


食事の後は近藤恵さんのお友だちのバンド、ChalChalのお二人のライブ。
中東の音楽を日本語で歌うスタイルでウードとギターのアンサンブルをたっぷり聴かせていただいた。
ずっと農場を撮ってきているが、こんなにたくさんの方に支えられている様子を撮れたことは大変うれしい。
二本松営農ソーラーの大切な記念すべき日だった。

ちなみに塚田農場長と菅野さんは、この日のためにバーベキューインストラクターの資格をとった。
ステーキもローストビーフもとっても美味しかった!

<映画公式サイト DVD、サントラCD、パンフレット販売中>
https://saibancho-movie.com

<上映会サイト(上映スケジュールもご確認いただけます)>
https://saibancho-movie.com/wp/


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