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ベンチャー今昔物語:「BASE」と「ぐるなび」と「第二創業」
かつてのベンチャー「ぐるなび」、今のベンチャー「BASE」。たまたま今朝の日経で両社それぞれの記事を読みながら、まさにジェットコースターなベンチャーの今昔を想い、既存の企業にも第二創業を考えるきっかけにして欲しいなと。。。
今朝の日経、NEXT 1000営業損益改善額ランキングで「BASE」がトップに挙げられていました。
個人的には「BASE」は講演でよくご紹介してきた企業のひとつです。
実はDXに危機感を覚え、3年ほど前から、なんとかこのことをより多くの中堅中小企業に伝えたいと講演をしていました。
今でこそ少し雰囲気も変わってきましたが、3年前はDXなんてまだまだ。。
多くの中堅中小企業はDX以前の問題を多く抱えていますから、まずは「昔のIT」と「今のIT」の違いを伝え、目先の問題をITで解決してもらいつつ、来るべき大きな変化に備えてもらおうと戦略的なITの利活用についてお話していました。
目先の問題を解決してくれる、中堅中小企業向けITツールのひとつとして「BASE」をご紹介していた、という次第です。
さて一方で、今朝の日経には、Go to eatで注目されるも不芳な「ぐるなび」の記事も出ていました。
ぐるなび、もはや懐かしい感じがします。
交通広告を扱っていた会社の一事業部門として発足した、飲食店検索サイト「ぐるなび」。
サイトの開設は「食べログ」よりも早い。「インターネット」という一大変化を商機として成長した元・ベンチャー企業のひとつです。
2000年前後に勃興したベンチャー企業も今やネットの老舗企業。
あれから20年、この間の経営は企業によって悲喜こもごもだったと思います。
急成長して上場、その後も成長を続け、今では大企業になった会社もあれば、途中で成長スピードは鈍化し、安定した事業運営によって中堅企業となっている会社もあれば、ものすごく激しいアップダウンを乗り越え、なんとか凌いでいる会社もあれば、低迷の末、再び成長軌道に乗る会社もあれば、いつの間にか消えてしまった会社も。。。
冒頭のNEXT 1000営業損益改善額ランキングには、BASEのような新しい企業もあれば、結構懐かしい名前の企業もランクインしていました。
変化を商機と捉えて成長した「かつてのベンチャー」も、次々と起こる変化を適切に捉え、適応することができなければ、他のベンチャーにその座を奪われてしまう。。。。
まさにジェットコースター、一寸先は闇。カウントダウンも始まっています。
DXで産業構造が大きく転換しようとしている今、多くの企業で「第二創業」を必要とされている今、こうしたベンチャーの事例をぜひ参考にして頂きたい、そんな風に思います。
変化を商機とし、産業の転換を促す、そんなベンチャーはいつもいろんなことを教えてくれます。
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