深い森

結婚式に大号泣

こんにちは。

結婚10周年記念が2日後に控えている。お互い仕事ですが何か。
そして、なぜ私たち夫婦の会話が冷え切ってるんだろうか?
オープンハウスで和気あいあいと話した夫はいずこ。

思い返せば、結婚式。
未熟な若い二人で開宴したのだけれど未だに友達からは喜んでもらえたエピソードを教えてもらえて嬉しい。(よく結婚式あげられたねエピソードが10個くらいあるのでそれはそれで聞いてほしい)

余談としては、新婦の両親である私の親が「俺たちの務めは果たした。これで居候娘その1は出て行った」と言わんばかりに涙を一粒も流さなかったこと、と、大事に大事に育てた一人息子の夫(妹が3人いる)の晴れ姿に号泣する義母の姿があった。

ちなみに、私から両親に「あれはいくらなんでも寂しいくらいの笑顔だぞ!」と苦言を呈したら「私たち夫婦の保護監督責任期は十分に果たしたのでホッとしての笑顔」だと追記説明を受けた。その時の私の心境は「まるで繰り上げ返済で35年ローンを早々と返し切ったがごとくの笑顔で、娘の清算をこの人たちは祝杯をあげたんだろう」である。私の当時の思考認知歪曲具合は相当なもので、実際大学教授にたしなめられている。私、大学時代の専攻は社会心理学の中の人間関係コミュニケーションの中の恋愛心理学。懐かしい。当時は、ものすごく寂しく感じたし、親としての娘への愛情は!?私の存在価値は!?と思ったものだが、まぁお陰様で親子で母子で友達関係共依存みたいなことは全くなく、自分の子どもを育てる中で、ウチの両親時代の先を行っていたかもしれん、と思える日もある。

それはさておき、私にも涙してくれる存在が一人だけいた。
私の大親友。

なんと挙式から披露宴~2次会まで、ずっと大号泣。

なんと嬉しい。私の両親的存在だった頼れる親友に私も感動。

ところがどっこい(古い)

後日確認したら
「こんなにわがままで、ただの見栄っ張りしか取り柄のない女を嫁にもらってくれる人がいるなんて、新郎は気の毒だ」
ということだったらしい。

マジでか。

はい、当方大変わがままで、見栄が無かったらタダのクズだと思われる。自覚がありすぎてその言葉を教えてもらった時に笑うしかなかった。

そんな私と付き合って5年、結婚して10年。一緒にいて15年。

夫はとてつもなく苦労をしたと思う。私というこだわりが強くて、細かくてやかましい煮ても焼いても可愛くならない妻に。
ここ数年は、よく話せるようになったと私は感じている。夫はそうでもないらしい。愚痴も不満もゼロにはならない。互いに未熟なとこからマイナススタートして、崖に墜落しながらも今日があるわけ。

ついつい見栄を張って、ええかっこしいなことをつらつら書き留める日々だけれど、強がりもある、虚勢もある、泣き言はザラで売るほどある。換金できたらいいのに。現実は、笑い飛ばしてしまいたい日が大半だ。

日々悩みながら、葛藤しながら、一つずつ絡まった糸を解きほぐしたり、誰かに頼ったり、助けられたり、またこじれたり、を経て、失敗から学び、時に忘れ、ミリ単位で歩を進められているかなぁって思っている。

もっと大らかで器の広い女性と出会えてたら夫は幸せだったんだろうな、って思う日が正直たくさんあるんだけどさ。

暮らしを継続する中で、幸せにしてもらおうなんて思ってない。幸せになっていこうと決めている。

探せば運命の相手もいるかもしれない。でも私、探さなかったな。自分のスペックで相手を評価したり、判別する筋合いがなかったから。かといって自己卑下もしなかった。それって自分にも相手にも失礼極まりないから。

夫と初めて出会ったとき。それは大学のサークルの見学に1人で訪れたとき。ドアを開けた時に挨拶してくれたとても笑顔が素敵で「なんだこの爽やかな笑顔!絶対腹黒いだろう!!!」って第一印象があった(その時点で腹が黒いのは間違いなく自分の方だろうよ、そして失礼の極致)

で、その笑顔の裏を暴いてやる!と張り込んで(ヒマなのか自分)いるうちに、(サークルは夫の存在関係なく入部した)時間を共にする時間が増えて、超赤貧でデジタル音痴な女子大生の私は当時パソコンの講義についていけなくて、当時情報系の学部に在籍していたサークルの先輩だった夫に頼み込んで相手も貧乏なのをいいことに昼飯代で雇って個人補講をしてもらっていた。(どう振り返っても性格悪いな自分)

その補講!超スパルタで、毎回馬鹿にされてとてもムカついた。
いや、本当に馬鹿だったのはワタクシ。。。。

いつかコイツを絶対ギャフン!と言わせてやる!!!!絶対に、見返してやる!!!!と演習内容を復習し。

まぁ、よくある流れで、意識するようになってしまい、好きになってしまい、付き合えることになった。

青春時代の私は白馬の王子が迎えに来る予定もなかったし、実際結婚願望も低かったし、義務教育の卒業文集のクラスランキングで「生涯独身でいそう&長生きしそうベスト3」両入りをしていた。自覚スペックと対策は「高身長で態度もデカく美人でもないからモテ要素皆無。子どもを持てたらママになりたいが、そもそも結婚できるか謎だし、婚活して空振りしたら挫けてしまいそうだから、せめて美味しいものを作って住み込みで家事手伝いができたら食って生き延びれそう」とオレンジページを読んでごはんを作ることだけ辛うじてしていた。なんて消極的なキャリアレール。何にも持ってなかったもんなぁ。「胃袋を掴めたら、結婚してくれる奇特な人いるかもしれない」と思っていた高校時代。

奇特な人が結婚してくれた。本当に。

実家から脱出できた。自分の家族ができた。分かったようなふりをして何も分からないままたくさん傷つけあった。

そして結婚はタイミングと勢いというけれど、盛大な「勘違い」が引き起こす喜劇だと最近は思う。

盲目な恋がもたらす媚薬は結婚数年で効果が切れる。
そこからは薬に頼らず、自己免疫力をあげていくしかない。

子どもの精神状態のままで恐らく結婚してしまった。私たち夫婦には個人課題と、共同課題がてんこ盛り。

あぁ、もう。

何もかも大丈夫だから、やりたいことをやりたいようにやってよ。

私たちは不安を食べながら、生きていくんだよ。

どんなにしんどくたってね、簡単に死ねないよ、ゲームオーバーにもならないし、リセットボタンは私からは押すつもりないし。

瀕死の傷も過ぎてしまえばかすり傷だ。

自分の勲章を君が忘れてしまうなら、私が覚えててあげよう。

やれやれ。

私は夫の外付けのハードディスクじゃないんだがね。

#blog #ブログ #パートナーシップ #結婚式 #大号泣 #腹黒 #第一印象 #結婚 #不安 #白馬の王子 #オレンジページ #10周年記念 #心理学 #人間関係 #恋愛 #恋愛心理学 #かすり傷 #勘違い #喜劇 #オバケ #オバケの森