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剥製とジュエリー インターメディアテク「極楽鳥」
いかにもな金銀プラチナ、ダイヤモンド。宝石ザクザクなジュエリーを欲しいとも思わないし、見てもワクワクしない。
だけど、東京駅すぐ近くのKITTE内インターメディアテクで開催された「インターメディアテク開館十周年記念 特別展示 極楽鳥」。こういうジュエリーは好きなのだ。
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そんな、おばちゃんに向かって、おじちゃんは言った。
「資産価値のある宝飾品と見るか、金属と石の彫刻作品として見るかの違いだと思うよ。」
なるほど。自分の気持ちに納得。
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主催は、東京大学総合研究博物館+レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校。
「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」について
フランスを代表するハイジュエリーメゾン、ヴァン クリフ&アーペルの支援のもと、2012年にパリのヴァンドーム広場に創設されたレコールは、ジュエリーと宝飾芸術の世界を広く一般に向けて門戸を開いた世界で初めての学校です。
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おばちゃんはこの学校を、2022年、六本木の21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3で開催された「Men’s Rings イヴ・ガストゥ コレクション」の主催者として初めて知った。そのコレクションは、大好きな「橋本コレクション」に通じるものがあって大のお気に入りになった。
(実際同じものと思われるものあり。橋本コレクションでは1850年フランス(パリ)製「二柱の天使」、イヴ・ガストゥ コレクションでは1850年デュポンシェル社製「「天使」の指輪」と表記されているもの)
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こちらは、レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校を支援しているヴァン クリフ&アーペル製の鳥のブローチ。本展のタイトル「極楽鳥」は、この作品のモチーフとなった“フウチョウ”という鳥の別名。
世界のハイジュエリーメゾンの技術は伊達じゃなかった。画像は白く飛んでしまってよく見えないけれど、プラチナとダイヤモンドで表現されている羽の部分など、高い技術がなければ成し得ないだろうと想像はつく。
(ヴァン クリフ&アーペルには、四つ葉のクローバーをモチーフにしたアルハンブラ コレクションがなんだか ”港区女子” の匂いがして、複雑な気持ちが湧いたりはしますが・・・いや、その気持ちはただのやっかみ)
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展示はインターメディアテクが持っている鳥の剥製とジュエリーが混在していた。
ジュエリーは人が身につけるものであるし、ヴィンテージ品は人から人へ受け継がれているものだから、ジュエリー店のガラスケースに鎮座しているよりも、なんかこう、生物っていうのか、生っぽいっていうのか、生の名残りの鳥の剥製に囲まれることで、ジュエリーの魅力って増すのかもなぁ・・・って思ったよ。
上手く説明できないけれど。
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