【はじめてのインボイス(2)】仕訳帳データベース大作戦
これでも一応、確定申告は乗り越えてきた。とはいえ零細だから、今までは簡易帳簿で事足りた。
そのため、Excel → LibreOffice → Google スプレッドシートと、扱うアプリケーションは違えども、同じ形式で帳簿を作成し続けてきた。令和5年度分ももちろん作成済みだった。
(データは別ファイル参照など含め、問題なく引き継げた)
だが今回はインボイスで複式簿記だ。一体、この簡易な帳簿からどうしろと?
仕訳帳でどうしよう
色々調べていくうちに、複式簿記で必ず作成しなければならない主要簿は「仕訳帳」「総勘定元帳」だということがわかったので、手始めに仕訳帳を作ることにした。
だが、仕訳帳の記帳の仕方が思い出せない。
・・・困った。
そこで考えたのが、会計ソフトをパク・・・リスペクトした仕訳帳を Google スプレッドシートで作ることだった。
某会計ソフトのスマホアプリは家計簿として、いつも大変お世話になっている。
たしか、確定申告版は全ての機能を1ヶ月無料で使えたはず。アカウントがあるから、ちょっと覗いてこよう。
もう会計ソフトでいいじゃん
わかりやすい。めちゃ、わかりやすい。こんなに悩んでいるのが、アホみたいだ。会計ソフトで確定申告すれば全て解決する。
だって、1箇所に入力したデータだけで自動的に仕訳帳ができて、さらに別の帳簿や貸借対照表ができるのよ!
・・・
いや、待てよ。
勢いでサブスク登録する手前で、ハタと気づいた。
もしかして、仕訳帳がデータベースになってる?
実際の会計ソフトが、仕訳帳をデータベースにしているかは知らないけれど、おばちゃん自身の帳簿作成には、この手が使えそうだ。
仕訳帳データベース大作戦
ここからは、会計ソフトをリスペクトした表のカタチで仕訳帳を作成していく。
(※注:ここで言う「データベース」は、エクセルをデータベースに〜的な意味で使っています。情報技術の専門家が扱うデータベース管理システムではないです。)
記入内容は、令和5年度の作成済み簡易帳簿から転記。借方・貸方の振り分けは、幸いながらやっている内に思い出した。
ここから「事業主貸」「事業主借」を作成する。
=QUERY('仕訳帳'!A2:I,"select A,B,F,I,D where C='事業主貸'")
=QUERY('仕訳帳'!A2:I,"select A,B,C,I,G where F='事業主借'")
「事業主貸/事業主借」と名付けたシートに「事業主貸」「事業主借」の内容が抽出され、連携先の貸借対照表の「事業主貸」「事業主借」の欄に金額が入る。
「事業主貸」
='事業主貸/事業主借'!M4
「事業主借」
='事業主貸/事業主借'!M6
ああ、なんだかどんどん楽しくなってきた。
ちょっと厄介なのは、光熱費を自宅と按分すると小数点以下に数字ができてしまうので、消費税にあわせて小数点以下を ROUNDDOWN で切り捨てるのが面倒だった。
と、そんなこんなで帳簿は出来た。
これにて、確定申告の受付開始2月16日を迎え撃つ。