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まずは先生にお尋ねするよね

SaaS化について無茶ぶりされて、まずしたことは、Google先生に「SaaS 開発」と打ち込むこと。
こんなスタートで大丈夫か?

いやそれが大丈夫で、いきなり親切なサイトにたどり着く。
「Saasとは」「SaaSはなぜ注目されているか」「SaaSの事例」など、そもそも話が簡潔に書いてある。うっすらわかった。ありがとう。

カタカナ語撲滅委員会に通報します

が、この後すぐに絶望する。
じゃぁ、どうしたらよいのか。「SaaSの開発方法」の項では、「フルスクラッチ」やら「RubyやPHP、Python等」やら、ヤバそうなカタカナ語が並ぶ。
日本語で話せ、日本語で!

そして、費用。超初期版だとしても1千万円必要って書いてある。そんなお金、どこにあんのよっ!

と、大いにツッコミ入れた後にご紹介されてい「SaaSを自社で開発してリリースする際に参考にしておきたいメディア」がこちら。

ほほー、と思ったのも束の間。イケイケドンドンな起業家の顔が画面に踊る。「PdM」「PMF」「T2D3」とか見たことないアルファベットが並ぶ。
「T2D3」って…。R2D2じゃないのかよっ。
※T2D3とは、PMFの後で、Triple, Triple, Double, Double, DoubleでARRを毎年伸ばしていくこと。らしいが、もう何を言っているかわからない…。

スター・ウォーズは結局一番最初の映画が一番面白かった、という感想しか持ち合わせていない。

既に迷宮入り

ここまで調べてわかったのは、あたしは確実に迷宮の入口に立っているということ。
だって、ガイドブック(参考にしたWebサイトたち)みただけでは、何を言っているのか、どこへ行けばいいのかさっぱりわからないから。
でも、進まなきゃならない。

いや、若かったらいいのよ。バックパック一つ担いで、アマゾンの秘境でも、中央アジアの山奥でも、地図を持たずに出かけて行って、多少の危険も旅のスパイス、いい思い出ってなるけど。
あたし、もう45だよ。
仕事は惰性で回せて、ちょっと手の離れた子どもたちとのおしゃべりと、趣味に忙しいから、割と毎日が充実している。
それなのに、わざわざ迷宮だとわかっているところに足を踏み入れる勇気もエネルギーもない。絶対引き返すべき。今なら間に合う!

と思った矢先、上司から、

「トップ含めて関係者ミーティングセットして」
「外部ベンダーあたって」
「ビジュアル描いて」

と笑顔で指令が下されて…。

「トップ含めて関係者ミーティングセットして」
→何を目的としたミーティングですか?

「外部ベンダーあたって」
→どなたに連絡したらよいですか?

「ビジュアル描いて」
→それが描けないから困ってるんじゃないですか…。

どうやら既に迷宮の入口は通り過ぎ、迷い込んでいる模様。
だ、だれか、灯をください…。

E pur si muove.
それでも地球は回っている。





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