何を使うよりどう使うか。自分に合うものを探しながら
漢方を始めて3ヶ月、ずいぶん体調が落ち着いてきた。前は貧血がひどく、一日お出かけした日は次の日エネルギーを使い果たして寝込んでしまう。のんびりした日でも、基本朝は身体中が痛くて起き上がるのが厄介である。
以前はそんな自分が根性なしだとばかり思っていたのだが、子宮筋腫が小さくなればと伺った漢方医の方が私の舌を見るなり「貧血がすごいですね、まずは血の量を増やすお薬を出します」とおっしゃった。
貧血の人は舌苔と呼ばれる白いものが多くついているが、私の場合、舌苔が分厚く広くついていることから重症と判断したのだろう。そういえばあっかんべーで目の下を引っ張ってみると、その辺りも白い。
3ヶ月間、増血作用のある漢方を服用してみて、舌も目の下もだいぶ赤みが増してきた。疲れやすさはまだあるものの、だいぶ前よりはマシな状態に。
そんなある日、Twitterで以下のような呟きを目にした。
そのつぶやきには大量のいいねが押され「私もミロ・養命酒を飲み始めてみようかな」というコメントも多々寄せられていた。
自分がお世話になっている漢方はオンラインで店舗がない分、通常より格安の1ヶ月15000円というお値段。以前行っていた実店舗の店では月に3万~4万取られたので、だいぶリーズナブル。しかしミロと養命酒にすれば月2500円くらいで済むことが自分を迷わせた。
うーん手術でお金が掛かるし、ここは薬局で安価に手に入るものに切り替えるべきか・・?
そう迷っていたところ「ミロや養命酒といった市販のものでは、圧倒的に鉄が足りない」と本職のお医者さんがコメントしていてちょっとハッとした。
確かに継続は力なりだし、続けやすいものを選ぶのは大事だ。でもその結果自分に合わないものを延々とっていても意味がない。
以前元宝塚の綺麗な女優さんが、お化粧についてのインタビューで「何を使うかよりどう使うか。自分の顔に合っている色や物を使うのが大事だと思います」と言っていたのを思い出した。
ちまたの雑誌では「こういう化粧品を使えば、こんな女優さんみたいに綺麗になります」とよく謳っている。しかしそうした女優さんが綺麗なのは、徹底的に自分に合う色や品を探す努力があったからだと思う。
見られる職業の人が美しいのは、自分がどこでどうみられてもいいようにという意識があるからだ。そうした訓練の中で、自分に合うものを選んでいくのだろう。
ミロも養命酒も、味は好きだ。もう少しして体調が落ち着いたらお世話になるかもしれない。
でも今はもう少し、自分に合ってる漢方を続けようなどと思った。
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