スーツケース売れた

メルカリで

いわゆる「旅行」は
もうしないと
自分の中で決まったみたいだ

次の旅はトレイルなので
必要なのは大きなバックパック

たぶんAmazonで中国製の安いやつを買う
どんどん改良してくれてるし丈夫

重くてかさばるものを
部屋から追い出して

これは好きで集めたもの
というものにまで
別れを告げている

すると残ったものは
軽くて機能的でシンプルな
あまり面白みのない
wantではないneedなものばかり

つまり

本当に大事なものは形がない

例えば

食べ物の好みとか

長い間、料理をわりと好きだと思ってきた
若い頃は好きな料理家の世界観に浸った
本を開けば今も心が温まる
シンプルで美しい
外国の香りのするレシピ

ところがもうそれらを作ることはほとんどない
いわゆる「料理」は手間がかかりすぎる
材料も道具も時間もそれらの管理も

レトルトカレーとふかしたお芋
そのお皿の上で切った野菜
これで満足

ボロボロのレシピ集を手放す決心をして
それは次の紙ごみの日を待っている

若かりし日に憧れていた世界は
私風のアレンジで
しばらく前からもうここにある

人生のトレイルも身軽にいこう