いにしえよりの愛の伝承 Hula ーHawaii の風をあなたに②ー
季節を感じて
ALO ~ HA !!
近ごろ、あっというまに季節が変わるように感じます。日本には四季があり、季節ごとにわたしたちの眼を楽しませてくれる花々や、風にただよう香りや果物・野菜などがあります。最近ではハウス栽培が多くなり、季節感が薄くなりましたが、それでも旬のものには香りも味覚も勝てませんね。勝ち負けの話ではないのですが。
ところで、ハワイというと一年中いつでも海水浴ができる常夏の島のイメージが強いので、ハワイにも冬があり、雪も降ると聞くと、みなさんの多くはびっくりするかもしれません。私が知っているかぎりですが、日本のようにはっきりとした四季ではないけれど、草花や山の景色を見ていると、ハワイの島々でも季節の変化を感じることができます。
ハワイアンの春・夏・秋・冬
6月ごろ、黄色やピンク色の小さな丸い花びらが房状に集まって咲くレインボーシャワーツリーが満開になると、地元のハワイアンたちは夏が来たと思うのだそうです。海岸によく茂るカマニの木の葉は、秋が近づくと紅葉するだけでなく、冬には葉が落ちますし、わたしたちがよく知っているプルメリアも冬は葉も花も落ち、裸木になり、なんとも不思議な姿となります。
また、テコマという桜に似た花も、藤色の美しい花のジャカランダも春に咲き、夏には散ってしまいます。そして、北極の海で夏を過ごしたマッコウクジラも、12月になるとマウイ近海で子育てをして、春の間暖かい海で過ごし、また帰っていきます。
富士山よりも高いハワイ島のマウナケア、マウナロアの頂上は、夏でも夜の気温は氷点下に下がることがありますが、雪が降るのは秋から冬にかけての雨季です。激しい雷と風雨の夜には、ハワイの人々は翌日、マウナケアの頂上は雪で白くなるだろうと予想するのですって。そうすると、スキーヤーが飛んできて、一日中スキーを楽しむのだそうです。
でも、どんなにマウナケアに雪があっても、南のコハラ地区では海水浴を楽しむことができます。朝、スキーをして午後に海水浴だなんて、世界中でもハワイ島でもここだけだと聞きました。
プア マナ …ココナッツの木のように
前回は、ラハイナの我が家の自慢の家を歌ったプアマナをお伝えしました。今回は、その2番をお伝えいたしましょう。
Ku`u home i ka ulu o ka niu
私の家にはココナッツが茂り
`O ka niu kû kilakila
荘厳で堂々としたココナッツは立つ
Nape nape mâlie
穏やかにそよぐ
ココナッツの木が光と風を受け、そびえ立つように、穏やかにそよいでいる様子が手に取るようにわかりますね。
ハワイの「カオナ」は、言葉に隠されたもうひとつの意味を表すそうです。この詞はどうでしょうか。なんとも穏やかな風景を思うとき、当たり前のことがどんなに幸せで、すばらしいことか。 それと同じく、わたしたち一人ひとりがすばらしい存在であることか。
在りのままの自分を愛し、愛されることで心が満たされ、ココナッツの木のように堂々と揺るがない心で在りたいと、詞を感じ、心を表現するフラに喜びを感じる’i hilani がお伝えしました。
それでは 次回まで。
アフイホー!!
` i h i l a n i(大原眞弓)
フラ ハラウ オ プアメリエ インストラクター
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