検索が無事死亡しているKindle Unlimitedさん。とりあえず、これを読め!
Kindle unlimitedの紹介ブログ記事というものが世の中には数多ありあす。
そんな記事でよくあるのは、「読みたいタイトルが見つからないので自分はお試し期間で解約しました」というやつ。
いや。
絶対、あなたの読みたいタイトルはあるのよ。
でも、検索性が死んでるので、辿りついてないだけなんよ。
そんな検索性がゼロなKindle本。
なんせ、タイトルに入ってないとヒットしないので、「ミステリ」とか「ショートショート」とか読みたいジャンルで検索しても検索結果は無。
じゃぁ、カテゴリのランキングから……となっても、あまり人気になっていないタイトル、掘り出し物のタイトルはない。
別に人気なタイトルといっても、みんなの「あーこれ読んどくかー……」が積み重なったタイトルで「キタコレ! 絶対読み!」なタイトルかといわれれば微妙だったりする。
さて、そんなKindle本の検索ですが、文庫ノベルスで検索するという方法があります。
文庫ノベルスごとに特色がありますので、好みのタイトルを見つけやすくなります。
三年ほどKindle Unlimitedユーザーとしてどっぷりなわたしが、よく検索しているノベルスを紹介していきたいと思います。
昭和時代の名作がざっくざくな【講談社文庫】
ランキングには乗らない、昭和時代の良作が豊富
短編も長編もあり
ミステリが多め
特定作家のタイトルが一気に読み放題になるので作家読みが可能
「講談社文庫」で検索。対象タイトルが多いため、読みたいものを探す手間あり
「日本人作家の、なにか面白い小説が読みたい」
これ、Kindle Unlimitedの鬼門なんです。
そんなざっくりした要望に応える検索性があるわけないじゃないですか。死んでるんだもん。
「角川文庫」でもいいんですけど、こっちはちょっと特色がないというか、「小説全部入り」という文庫ノベルスなんですよね。
「角川ホラー文庫」もなんか、近年は新文芸も入ってたりで特色がよくわかりませんしね。
新文芸もミステリも、古今東西関係なく「角川文庫」。となると、まぁ、「角川文庫」で検索しても「日本人作家の小説」がガバッと引っ掛かってくるだけで、好みのタイトルを見つけるには結構手間がかかります。
まぁ、活字中毒で「日本人作家の小説」ならなんでもいいという方は「角川文庫」で検索もオススメです。
講談社はまだノベルスで分けられてるんですよね。
戦争もの・ライトノベルの「講談社NOVELS」、新文芸の「講談社タイガ文庫」という具合に。
BL小説な「講談社X文庫」、教養系の「講談社+α文庫」なんてのもありますね。
講談社文庫は、昭和に出版されたタイトルが多く読み放題になっているのが特徴。
ミステリが多いので、ミステリ好きは要チェック。
長編も短編もあるので、読書スタイルに合わせた本も探せます。
新文芸を読みたいならとりあえず!【メディアワークス文庫】
名作も全巻読めるタイミングがある
単巻も多い
「メディアワークス文庫」で検索
電撃派のラノベ読みなので、メディアワークス文庫は創刊当時から知っていて、思い入れがあるんですよね。
お仕事もの、ファンタジー、○○×ミステリ……新文芸を読みたいなら、この文庫!
ドラマ化もした『ビブリア古書堂の事件手帖』が全巻読み放題に登場することも。
わたしの個人的激推しは『絶対城先輩の妖怪学講座』です!
単巻ものも多く、「さっと何か読みたい」ときにもオススメです。
上質な実録怪談を無尽蔵に【竹書房怪談文庫】
読み放題タイトル数が多い。毎月新刊4〜5冊が発売すぐに読み放題になるので、対象タイトルが無尽蔵。読み尽くす心配なし
実録怪談の老舗。ハズレタイトルが少ない
マイナーノベルスなので、検索に引っかかりきらないことも。検索ワードを変えて試したり、作者から辿ったりする必要あり
実録怪談を読まない方はごめんなさい。
でも。
竹書房怪談文庫はいいですよ〜!
わたしは月に3〜6冊読んでます。
でも、毎月新刊が4〜5冊読み放題に追加されるし、既刊もこっそり追加されているので、読み尽くすことがない!
活字中毒にこれほどの朗報があろうかって感じですよね。
問題点としては、「竹書房怪談文庫」と検索しても全タイトルが表示されないこと。
Amazonのオススメ機能が悪さしてるか、竹書房が検索タグみたいなのをちゃんと設定してないかですね。
解決方法は、商品表紙画面の下方のオススメや、ほしいものリスト登録画面のオススメをちゃんとチェックすること。
好みの作家に出会ったら、作者名で検索も有効です。
ちょっと手間がかかりますが、そのぶん、好みのタイトルをスコッパーする楽しさもあります。
これから暖かくなりますし、実録怪談、いかがですか?
オススメなのは『恐怖箱』シリーズですかね。五十数冊がシリーズとしてまとめてあるので、検索の手間が省けます。
まぁ、内容はちょっと重めで実録怪談初心者には向かないかもしれませんが。
小説も、学術も。海外・日本の古典名作が単巻読み放題【光文社古典新訳文庫】
古典を文学・学術、海外・日本問わず収録した文庫
基本的に上下・シリーズは一巻のみが読み放題
単巻ものも多い
邦訳タイトルが読める
「光文社古典新訳文庫」で検索
Kindle Unlimitedを契約してすぐに、「光文社古典新訳文庫読めるんだ!」とテンションが爆上がりした、ということがありまして。
それくらいに、重厚な文庫です。
基本的に、一巻のみが読み放題ですが、単巻ものも多い文庫ですので、十分に楽しめます。
文学では『虫めづる姫君』といった日本の古典から、『フランケンシュタイン』『老人と海』といった海外の古典まで。
学術系のタイトルでは、プラトンやショーペンハウアーなどの古典が読めます。
Kindle Unlimited対象の邦訳タイトルは少なめだと思いますので、そういう意味でも貴重。
「気になるけど読んでないな〜」という古典タイトルがある方は要チェックです。
文系も理系も! 一般向けの学術書【角川ソフィア文庫】
一般向けの学術書
古典、民俗学をはじめ、数学や宇宙、音楽などジャンルが多岐にわたる
有名新書の対象タイトルが少ない中、貴重な一般向け学術系
「角川ソフィア文庫」で検索
中公新書などは読み放題対象になっていません。
岩波新書、光文社新書、文春新書、NHK出版新書、角川新書などは読み放題もありますが、対象タイトルは少ない。
新書は、まぁ、まだある程度は売れるんでしょうね……。
そうなると、一般向け学術書のタイトルは諦めるしかないのか。
というところで、角川ソフィア文庫です!
角川ソフィア文庫の名作『ビギナーズ・クラシックス』シリーズを始め、古典を紹介するタイトルが読み放題になっています。
民俗学や宗教、音楽、そして、数学や科学まで多岐にわたるジャンルの一般向け学術書のタイトルが対象になっています。
学術系を扱っており、読み放題対象のノベルスは「新潮選書」もあります。
が、対象になるタイトルがかなり少なく、内容も「角川ソフィア文庫」よりも専門的なものになっています。
ジャンルが多岐に渡り、難易度もちょどいい学術書として激推しのノベルスです。
今回の記事は以上になります。
皆様のKindle Unlimitedライフの参考になれば幸いです。
それでは、皆様の良い読書を願って。
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