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東京から福岡に移住した家族持ちフリーランスの直近半年間を書き出してみる。

こんにちは。福岡でフリーランスやっている酒井です。
クリエイティブでお客様の魅力を毎日磨き上げてます。東京からの移住組です。

さて、福岡に移住してきて半年くらいが経ったわけなので、ここで一旦整理の意味も込めて何があったのか書き出してみようかと思います。

結論から言えば「福岡は住めば住むほど好きになる」ですね。


6ヶ月前:東京→福岡に引っ越し時はバタバタ&不安。

東京引越し時、人生の半分以上を東京で過ごした。

娘の小学校入学のタイミングで人生の半分以上を過ごした東京から福岡へ移住すると決めていた半年前。
我が家は共働きだったのですが、妻の転勤先がたまたま福岡の天神にあったということもあり、家族三人で福岡へ、さて行くか。という心構えになっていました。

東京での保育園のパパ友ママ友との関係は非常に良好。なんなら飲み友達になっているくらいだったので、お酒大好きなうちの妻は、飲み会がなくなることが一番悲しかったようです。

みなさん気になるのは引っ越し料金だと思うんですよ。東京から福岡って結構遠いですからね。
家族三人分の荷物を東京から福岡まで運ぶとなるとかなりの量です。

いくつかの会社に相見積もり取ったんですが、実は大手の会社さんよりも、福岡専門の引っ越し会社さんを選ぶことでめちゃくちゃ安くなったんですよ。

確か大手さんが出してきた見積もりが100万円近かったのに、「博多引越本舗」さんに頼んだら40万円弱くらいで収まったかな。37万円くらい。
その時の引越し業者さんが博多弁で「福岡いいとこですよ」みたいな感じで接してくれたのがすごい嬉しかった記憶があります。

僕の仕事の方はというと、東京に居ないと出来ないものがなかったんですよ。
僕の仕事は、
「お客様のウェブサイトおよびSNSを使って問い合わせを増やす」
ということなので、基本はパソコンあればできちゃうんですね。

ただ、この時、新規のお客さまのお仕事が東京に2件(ダンス教室&格闘技ジム)あったので、コンセプト決めからの撮影についてはバタバタっとしましたね。

3月から4月って新しい事業を始めるにはちょうど良い時期なので、広告の仕事は繁忙期なんですよ。

5ヶ月前:福岡での新生活。フリーランスは特別扱い。

家の近くの海がきれいなことに驚く。

福岡に引っ越して一番最初の心配は、友達が一人もいない小学校に娘が馴染めるかというところでしたが、結論から言えば全然大丈夫でした。
小学校通い始めて、引っ越し先の同じマンションにたまたま同じクラスの一年生の女の子がいるとわかり一安心。
その後もどんどんと友達は増えているようで、娘の成長を感じました。

僕はというと、まず引越ししたら保険証やら何やらの住所変更の手続きがあるわけですよ。
で、区役所に行くわけですが、そこでのやり取りがものすごく違和感がありました。

区役所の担当の方:
あ、東京から転居されてきたんですね。転勤か何かですか。

僕:
いえ、僕は自営業なので、移住みたいもんですね。

区役所の担当の方:
…。フリーランスの方ですか、少々お待ちください。バタバタバタ…焦

みたいな感じで、役所の方がフリーランス慣れしていないんですよ。明らかに。

どうも同じ福岡県でも、糸島市はそういう方々が多いみたいなんですよね。
で、僕が住み始めたところは福岡市。ここはどちらかというと大阪などの西側の大都市圏から転勤がほとんどみたいで、フリーランスが移住してくることはレアケースみたいなんです。

そんなこともあり、役所ではすったもんだがありました。

4ヶ月前:月一回の東京出張でなんとかなることが分かり始める。

空港は何度行ってもワクワクする。

さて、引っ越しの荷物も落ちついて、福岡の地下鉄の乗り方もわかってきた5月。東京で動いている仕事も腰を据えて取り組み始めます。

この時の僕は主にウェブサイトを作成することをメインにしていたので、どうしてもデザインの素材をもらうために写真撮影や動画撮影の現場に立ちあう必要がありました。

さらに、実はこの時期にラグビー関係の撮影、取材も入っていたんですね。

ダンス教室と格闘技ジムのお客様、ラグビー取材とやっぱり現場に行った方が良いし、早いわけです。話が。

で、考えついたのが「東京の仕事をぎゅっと一週間にまとめてしまおう」作戦。

ラグビーの試合が行われる週に、東京での撮影の日程も合わせてもらって、一週間東京に滞在して終わらせるぞ!という作戦です。

これが意外とうまく行くんですよ。締め切り効果って言うんですかね。
期限がある仕事は、期限内で終わらせるように人間は動くんですね。

しかも、成田→福岡間って飛行機料金って片道だと6000円以下で収まるんですね。ジェットスターとかで行くと。

手数料とか伸び伸び足を伸ばせる席とか、なんかいろいろ取られますが、大体往復で15,000円〜19,000円で収まっちゃうんですよ。

東京で払っていた家賃料金月額14万円が、福岡では10万円になっていたので、飛行機代足したとしてもお釣りが来るんですね。

この時点で、やっぱり福岡っていいわ。と思い始めてました。

3ヶ月前:福岡のうどんがすごい美味しいことに気づく。

牧のうどんの肉うどん

6月になってくると、家族で福岡のうまいもんを探しに休日いろんなところに行くようになります。

で、見つけてしまうんです。「牧のうどん」を。

今では、本当に隙さえあれば、福岡うどんの名店を食べ歩きたいと考えている自分ですが、牧のうどんに会うまでは「うどんは家で食べるもの」って言う認識だったですよ。

ただ、牧のうどんを食べた時の衝撃はすごかった。
知らない食べ物だったんですよ、完全に。
とろとろなのにハシで持ち上げても切れない重量感たっぷりのうどん。
すすってみるとダシが口の中にズバズバ入ってきて、そのダシのうまみが凄すぎる、豊かすぎる!!!体が喜んでいる!!!

ここから一気に福岡のうどんのファンになり、今日に至っているわけです。
なんかうどんって太りそうなイメージがありますが、不思議と体のサイズ感、そんなに変わってないんですよね。
40代そこそこの中年男性で代謝も落ちてきているとは思うんですが…もしかして完全食という方向性すらある。

2ヶ月前:初の山笠を見に行って、福岡県民の祭り熱を浴びる。

街の一番でかい道路を、でかい山が走りまくる。

7月、この時期は博多エリアでは「山笠」の時期に突入するわけです。
「山のぼせ=山笠好きすぎる人」と言う言葉があるくらい山笠は地元にとっての一大イベントなんですよ。本物の山のぼせは半月くらいお祭りに集中するために会社休むらしいですからね。

実際に見に行って感じたのは、とにかくものすごい「熱気」。
基本は男性のお祭りらしいのですが、山のぼせの男たちの衣装が凄まじいんですよ。お尻もお腹も出ちゃってますし…なのになんかカッコいいんですね。祭りにかける気合がこうビシーっと伝わってくるわけですよ。

博多っ子のカッコ良さってこういうものなんだ!!と感動しました。

2ヶ月前:福岡PayPayドームにホークス戦を見に行く。


8月に入って子供が夏休みに入ったこともあり、福岡周辺の名所をぐるぐる回るようになりました。

その中でも一番衝撃を受けたのが、福岡ドームでのホークス戦観戦。

正直、野球観戦自体が20年ぶりくらいと言うこともありましたが、満杯の福岡ドーム内での世界観。エンタメとしての完成度が本当に面白かったんです。

・ホークスファンのユニフォーム着用率が9割なんじゃないかってくらいグッズの売れ行きがすごかった。
・相手の千葉ロッテマリーンズも観客比率で言ったら10分の1くらいなのに、負けてなかった。
・ビールの売り子さんがランキング形式になっていて、一人一人のプロ意識がすごかった。ビール美味しかった。
・オーロラビジョンがまさかの湾曲型で180度全部オーロラビジョンだった…

と、野球の底力、経済をうごかしているなぁ。と全身で体験させてもらいました。企業のブランドイメージはサービスで作るべし!と痛感しましたね。

1ヶ月前:福岡の屋台を初体験する。

ジェフに会いに天神の屋台「バホン」へ。

段々と福岡になれてきて、こちらにも知り合いができてきたタイミングで、ついに我が家も屋台デビューするか!

そんな感じで東京にいた時から妻が気になっていた屋台「バホン」に行ってきました。ここで働いているフランス人のジェフがチャーミングで、妻はとにかくYoutubeを見まくっていましたね。
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実際に会ってみたら、やっぱりチャーミングなわけです。

うちの子供が肌身離さず持ち歩いているNintendo DS(僕のお下がり)を見て、
「そのゲーム、こどものころすごいやったよね。ゼルダのむげんのすなどけい、さいこうだから、ぜったいにやってみて。」
とスマホでこのゲームだ!と見せてくるくらい。

とにかくどんなお客さんでも楽しんでもらいたい!というサービス精神の塊のような人間なんですよ。

福岡の屋台って観光客が行くイメージだったけど、屋台のスタッフさんって「面白くて良い人」率が高い気がするんです。それ目的で屋台に行くのも面白いのかもなぁ。と思いました。ちなみに娘は今、絶賛ゼルダにハマっています笑

今月:福岡のクリエイティブを盛り上げるために企画会社にジョインした。

同僚の神谷さんとカービィのグルメレースをする娘。

半年経ってくるとだんだん福岡のことが真剣に好きになり始めた僕。

もうなんか福岡の人と一緒になにかやりたくてしょうがなくなってくるわけです。そこでいろいろと求人をみていたところ、
「福岡のクリエイターと福岡を盛り上げませんか。クリエイティブの地産地消!」的なものを見つけたんですね。

こう言うの見つけると、とりあえず僕は申し込んじゃうタイプなんですよ。話聞いてみたいし、えいやっとやるわけです。

フリーランスの仕事を続けつつ、一緒に楽しい仕事していきましょう!福岡盛り上げましょう!!ということになって入った「クリーク・アンド・リバー社」。企画として面白いことを企てようぜ!ということになったわけですね。久々に名刺をもたせてもらうわけです。

とにかく何が良かったかっていうと、同僚の神谷さんが福岡出身で良い人なんですよ。家族ぐるみで飲みに行ってくれるし、人間として良い人なんです。

そんな人が福岡盛り上げたいって言ってたら、そりゃ何かお手伝いしたくなっちゃうんです。

まとめ:福岡は「住めば都すぎる」場所。

最初にも書きましたが、福岡って本当に「住めば都感」が半端じゃないんです。
何が良いって、人が良いんです。飯が良いんです。気候も良いよ!
とにかく良いことが多いので後悔しようがない。

あと、移住して思ったのが、人生の断捨離ができるなぁ。と思ったこと。

東京にいる時には気づかなかった「余分なこと・もの」を全部捨てることができるんですよ。

  • 無駄に高い家賃

  • ぎゅうぎゅうの電車に飛び込む時間

  • 誰かがやっているからとやらせる子供の習い事

  • 過剰に何かを売りつけてこようとする街の看板広告

こういうものから離れることで、自分が一番大事なものをしっかり選び取る時間と感覚が戻ってきたんですよね。

流されるまま生きるのではなく、自分の流れを作るという意思ができたというか。なんか新しいことにもチャレンジしたい!って気分になるんですよ。
というわけで、まずは半年でここまで変わりました。

次の半年はどうなることやら。とりあえず法人化の準備を今は進めています。


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