採用成功術#1採用したい人材のペルソナ
オアシス社会保険労務士事務所 キャリアコンサルタント監修記事です。
求人広告編集と企業人事の経験を基に、
採用成功のポイントをご紹介していきます。
第1回目は、「採用したい人材のペルソナ」です。
1.採用成功の鍵を握るペルソナ
元はマーケティング用語であるペルソナですが、
人材採用における【ペルソナ=自社が求める人物像】と捉えられています。
求人広告掲載を求人会社に依頼されたことがある方は必ず、
「どんな方を採用したいですか?」「どんな方から応募があるとうれしいですか?」と質問されたことがあるのではないでしょうか。
どんな方を採用したいのかを曖昧なまま募集条件だけを設定すると、
採用後にミスマッチが起き、早期離職や他の従業員のモチベーションにまで影響するケースもあります。
医療機関では、業務に資格が必要になる場合が多く、
MUST条件として資格の有無や経験年数等が前提になりますが、
目に見え確認できること以外に、
人物像にまで落とし込みイメージすることが採用成功の鍵となります。
2.ペルソナの設定方法
ペルソナ設定で考える項目例を挙げます。
①学歴
②資格、経験
③現職の有無や仕事内容
④年齢、性別
⑤ライフスタイル
⑥価値観や人柄
実際に人物をイメージできるくらいまで、
細かく設定していくことをおすすめしています。
その際、経営者が考えるペルソナだけでなく、
人事担当の方や職場の上司となる方からの意見もとても重要です。
自社内でのペルソナを明確にすることで、
採用に関わるみなさんが同じ視点を持ち、
採用活動に当たることができるというメリットが生まれます。
ペルソナをイメージする時、既に自社で働かれている方がイメージに近いということもよくあります。
ペルソナ設定がスムーズに進むので、自社内の人員把握もポイントです。
3.ペルソナ設定の注意点
ペルソナは、採用が必要になる毎、見直すことが重要です。
配属予定の職種や関わるメンバーによっても、
マッチしやすい方の特徴は変わってくるからです。
もちろん、前回と同じパターンでの採用でとなれば一からペルソナを設定しなくてよいですが、
採用パターンとペルソナの情報蓄積がきちんとできていくと、自社の人員計画の策定にも大きく役立ちます。
また、人物設定は細かくなりすぎないこともポイントです。
具体的に設定はしますが、実際には存在しないようなハイスペックな人物像を考えてしまうと、採用活動が行き詰まる可能性が高くなります。
条件に優先度をつけ、必ずの条件なのか、これくらいならよしとするのか、「程度のものさし」を準備しておくことが、せっかくのご縁を無駄にしない採用方法であると思います。
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