<コロナ統計>超過死亡における新型コロナウィルスの影響は
(この記事は 2022年8月17日 Facebook に投稿したものです)
この記事が「コロナは風邪」派のあいだで猛烈にシェアされているが、死亡数の過少評価は間違いと思う。先日作成した超過死亡のデータを再掲する。
「超過死亡」は毎年の高齢者数増加も反映した「平時の」死亡者数推計に対してどのくらい実際に亡くなったかを示す。コロナの波と超過死亡はシンクロしており、第4波以降は予測値よりはるかに多くのひとが亡くなっている。コロナを理由とする死亡数よりも3~4倍大きい。むしろ陽性判定されないまま亡くなる、医療逼迫で亡くなるなど、間接的にコロナの波が影響したと考えるのが自然だろう。
厚労省の統計は速報で2カ月後、死因別統計は5カ月後になる。死因別統計は第6波さなかの2月まで公表されているが、2月はコロナ以外の死因として呼吸器系疾患、循環器系疾患を理由とする死亡が超過している。陽性と判定されなくても「本来はこの時期に亡くなるはずではなかった」多くの持病や基礎疾患を持った死亡者がでたのだろうと推測される。間接的影響を無視するのはコロナを理由とした自殺を否定するのと同じだ。WHOも同様の理由で3倍と推計、死亡者に関する統計数字を過少評価すべきではない。