ビジネスが「集客で決まる」なら、わざわざ俺たちがやる意味あんの?
集客に苦手意識がありました。いや、今でもあります。ずっと。
一番最初に集客に対して「なんだかなあ」と思ったのは筋トレブログを書いていた時のことです。もう8年前ですかね。
売上を伸ばすための施策を当時の師匠と一緒に考えていた時、「今のリスト数を10倍にしたら売上も10倍になるよ」と言われた時でした。
当時のメルマガの登録者数は120。売上は15万円。確かにこれを10倍にすれば150万円稼げる計算ではあるんだけど…マジで言ってます?
今でも結構頑張ってますよ。毎日6時間は作業してるし。物理的にこれを増やすのって無理なんじゃないですかね、と僕は答えた気がします。
売上を伸ばしたいからもっともっと人を増やそう、という考え方は根本的な自分の考え方と合わない気がした。そもそも有名になりたいとかそういうのはないんですよね。
当時は今ほど言語化できていたわけじゃないですが、「たくさんの人に支持されて売上を安定させる」という自分はなんだか自分じゃないなという気がした。
僕、万人ウケしないタイプなんです。いつも少数の理解者がいて、その人たちと深い関係を築いてきた人生。
その自分が「売上を伸ばすために母数を増やそう!」という道に進むのはなんだかなあ、と抵抗を感じました。
だからといって売上を伸ばさなければ15万円の売上では生活できない。「リスト増やさずに売上を伸ばす方法、ないですか…?」と師匠に聞いて返ってきた一言が僕の今のスタイルを作ることになります。
「高単価なサービス作ってみる?」
僕は有名になりたくありません。多くの支持者も欲しくない。
なぜなら自分は「陽の当たるところにいる人間」ではないと思うからです。
王道からどこか外れていて、他の人と違うことをしていて、ちょっと怪しいくらいがちょうどいい。
TVに出て活躍しているようなカウンセラーとは根本的に違うのです。僕のことは好きだけど、僕のことを好きだなんて周りの人には言えない。でもこっそりみている。そのくらいの温度感が好きです。
僕は基本的に『愚か者』なので、すぐに余計なことを言って揚げ足を取られます。多分今のご時世なら、切り抜き師の格好の餌食です。
だから表にバンバン出て「揚げ足を取ってやろう」と思うような人にも届くような発信力は、逆に欲しくありません。
心が強くないの。だから「知る人ぞ知る」でいいと思ってます。
過去にこんな話も聞きました。僕には隠れファンが多いらしいです。ありがたいことに。
おはなし屋なおとは芯食ったことを言っていて「なるほどな!」となるけれど、僕のことを見ていると周りの人にはバレたくない。
だから投稿にリアクションをしたりはしないし、フォローもしない。でもこっそりみている。
コーチングのコミュニティに所属している人が特に毛嫌いする『野良コーチ』の代表格が僕ですから、そりゃあ関わっていることをバレたくない。
特に『コーチング販売の教科書』というnoteをリリースした時の反響はすごかったです。「こっそり買い」がめちゃめちゃ起きた。
「え、あなたが見てくれてたんですか?」という人がたくさんきました。いいね押される回数よりも5万円のnoteの購入数の方が多いんだから、これはもう笑うしかない。
僕はそういうタイプの人間です。僕のことを知ってくれる人が、僕と関わっていることをあまり表で言いたくない。
もちろんクライアントさんほど距離が近くなった人はもう振り切っちゃうので逆にどんどん取り上げるわけですけど、「見てるけど見てることを(周りの人に)見られたくない」という層が結構ぶ厚いのが僕のスタイル。
それは自分の生き方に合ってるなあと思います。全く悲しくない。むしろありがたい。これからも引き続きこっそりウォッチしていただきたい。
少し話は外れちゃったんですけど、伝えたいことをまとめます。
「売上を出すためには集客を伸ばして云々」というのは王道ではあるけれど、道はそれだけではないと思います。
1人で0から作るビジネスというのは、個人の資質にマッチしたものでないといけません。いけないというわけではないけれど、マッチさせないのであればリスクをとって起業をする意味がない。
ただ収入を伸ばしたいなら、転職して年収を上げた方がいい。
ただ儲けたいなら、儲かる業界で儲かっている人を真似したらいい。
で、なんで僕たちは『コーチ起業』なんですか、っちゅう話ですよ。
僕は自分の人生を自分の思うようにいきたくて、そのためには「個人で稼ぐ力」が必要だった。そして僕は「みんな我慢していること」が我慢できなくて、自分の理想を突き詰める勇気をくれたのはコーチングだった。
だからコーチ起業なんです。コーチ起業じゃないとダメなんです。自分の信念があるところで、自分の思うように、自分の理想を突き詰められるのは、コーチ起業しかない。
だから「ビジネス的にはこうするのが正解だよね」ということでも、「ふーん!俺にはいらないです!!別の方法を考えますので!!!」と突っぱねることがあります。そうでないとやる意味がないから。
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