個人相手に売れやすいコーチングサービスはどうやって作るの?【サービス設計で大事な3つの視点】
今日はそんな人に向けて、起業型コーチとして自分のサービスを個人向けに売ることで生計を立てて6年目の僕が、ちょっとしたサービスづくりのコツについて話します。
今日紹介するのはあくまで「ちょっとしたコツ」なのですが、これが意識できているかいないかで
などが変わってくるので、コーチとしてお金を稼いでいきたい人にはぜひ意識して欲しいポイントです。
特に対個人向けのサービスで食っていきたい人なら、「ぶっちゃけここは押さえておかないとそもそも話にならんよね」という部分なので、
すでに稼げている人からしたら
と思うようなことを言うと思います。あくまで「ちょっとしたコツ」なので、すでにお客さんがいて100万円200万円と売上がある人は、復習のつもりで聞いてください。
それでは、スタート!
①需要や手法をリサーチする(いちばん大事)
例えばあなたが看護師として働いていたとして、コーチングを学んで「看護師の気持ちがわかるから、看護師向けのコーチングサービスを作りたい!」と思ったとします。
そうしたらまずは「どんなサービスにしようかな?」と考えるのではなく、「看護師向けのコーチングサービスに需要があるのか」ということを調べることから始めるべきです。リサーチですね。
とりあえずググってみよう
結果がこちらです↓
ぱっと検索をかけただけで、看護師という世界でコーチングという単語がどういう使われ方をしているのかがわかります。
1ページ目のタイトルをざっと見ただけで「患者や部下育成のためのコミュニケーション手法」という文脈でコーチングが使われていることがわかります。
つまり看護師さんが求めているのは一般的に「コミュニケーション手法としてのコーチング」であって、「自分自身を深めるためにコーチを雇ってコーチングを受けたい」という需要は、あったとしても表面化されていないようです。
イメージとしては『話術』に分類される使われ方をしている感じですかね。
ということは「看護師さんにコーチングを提供しています!」と言っても、「コミュニケーションの講習か何か?」と思われて終わっちゃう可能性があります。
せっかくなので別のケースも…
「保育士」でも調べてみました。
うーん、やっぱり「リーダー育成」とか「園児向けのコミュニケーション技術」「キャリアアップ」的な文脈で使われていますね。
ということは、看護師のケースと同じように保育士の業界でも「コミュニケーション技法の一つ」としてコーチングが扱われているようです。
ぶっちゃけ、売れるかどうかは「需要」が全てです
この2つの例から、この業界が求めているコーチングは、スキルとしての講座や資格としてのコーチングであり、「コーチングを受けたい」という需要は表面化するほど多くないということになりますよね。
つまり需要がない。求めている人がいないので普通にやっても売れない。こういうことになります。これが現実…
需要がないものを売るのは難しいけれど
需要がないものを売るのは並大抵のことではありません。
看護師のコーチングを提供したいなら「スキルとしてのコーチングを講座形式で教える」方が需要があるので儲かる可能性は高いかもしれませんよね。
だからといって諦める必要はないと僕は考えています。
この広い日本のどこかには「看護師向けコーチング」「保育士向けコーチング」を仕事にしている人が必ずいるからです。
彼らは一体どうやって儲けているのでしょうか?ここのリサーチも必要です。
ググるだけでうまく見つからなければSNSや口コミをたどって、稼いでいる人を見つけ、彼らから学びましょう。
オススメはその人が何かを売っている人ならお客さんになってみることです。
そうすれば交流する機会もあるでしょうから、これからやろうとしていることの糸口をくれるかもしれません。
なにをするにしてもビジネスをするならリサーチが命です。ここをすっ飛ばしていい商品は作れません。
②「自分なら買うか?」を基準にして考える
リサーチが済んでだいたいのイメージができたら、次は「売りたいサービスを買いたいレベルまで引き上げる」ということを意識してみましょう。
例えば、看護師向けのコーチングを「看護師のあなたのモヤモヤを言語化します」と売ったところで、売れる可能性は低いでしょう。
というかそもそも看護師向けのコーチングに需要がない状態(あくまで僕調べです)で、「コーチとして〇〇を解決する対話を売ります」と宣言するだけでお金を出してもらえる可能性は限りなく0近いのでは?と思います。
あなただったら何をしてくれる人にお金を払う?
これも一つのリサーチになるかもしれませんが、あなたがお金を払う場合はどんなケースかを考えてみたらいいかもしれません。
僕は今のコーチに何年もお金を払い続けていますが、その理由は「この人としか話せないことがあるから」です。
「看護師向けのコーチングがしたい」からといって、看護師全てに共通して提供できるようなサービスを作る必要はないのです。
というか、そもそもこの世に「看護師」という名前の人はいません…
コーチングは限りなく個別性が高いサービスなので、もし僕が看護師だったとしても「看護師向けのコーチング」には魅力を感じないかもしれせん。
特別な人になる方法
これはもう対話するしかないと思います。対話して、言葉を積み重ねて、関係性を構築する。
関係性を積み重ねるのは地道な作業ですから、そこをすっ飛ばしたいなら「需要があるサービス」を作るしかないです。
あなたが「〇〇向けのコーチングサービスを作りたい!」と思った時点で『需要のない世界に敢えてブッ込む』という決断をしたのと同義なので、あとはぶっちゃけ地道なことを繰り返すしかないんですよね…
今まで自分が特別な関係になれた人に「なあ、私のどこがよかったん?」と聞いてみるのもアリかもしれません。
自己一致やメタ認知力と言ったりしますが、「自分が他人にどう見えているか」という部分を正確に把握できる人は強いです。
そのためには圧倒的に「どう見える?」と聞く回数が必要になる…うーんこれもリサーチだ…
③とりあえず売ってみて、お客さんと一緒に作っていく
ある程度サービスの形が見えてきました。そもそもコーチングサービスは内容うんぬんの前に「個人的な関係」が大事だと言うことも理解できました。その上で最終段階です。
リサーチを繰り返してなんとなくサービスの形が見えてきたら、とりあえず売ってみることをおすすめします。
「とりあえず売ってみる」が個人にとって最適解
「え、完璧にするまえに売ってもいいの?」と売ることに抵抗を感じる人も多いかと思います。ここは強めに言っときます。売る相手を間違えなければ大丈夫です。
そもそもの前提として『個人が作って個人で売るサービス』に完璧を求める方が間違っているからです。
個人のサービスの強みは「個別性が強いこと」であり、オーダーメイドでフルカスタムが可能なところなのですから、むしろ「このサービスは未完成であなたと一緒に作ります」くらいの感覚でいいのです。
というか、そんな感覚でお金を払えない人にはコーチングサービスのような無形商品は売るべきではないです。
そもそものサービスの性質が「保守的な人向け」ではないし、個人が完璧を目指しても採算が取れません。
僕たちはユニクロになれない。オーダーメイドの一点もので勝負するしかないんです。資本がありませんから。完璧主義だとブッつぶれちゃいますよ…
売ったその先もリサーチ、リサーチ、リサーチ…
「作りかけでもいい!むしろ一緒に作れて嬉しいぜ!」というお客さんを捕まえることができれば、あとはそのお客さん相手に「何が欲しいですか?」「もっと提供して欲しいことはありますか?」と聞いていけばいいです。
そうしてお客さんと一緒にサービスを作っていけば、「お客さん目線の入ったサービス」ができますよね。
お客さんが喜ぶサービスが一番いいサービスですから、最初から最後まで作るサービスよりも質の高いサービスになるのは当然です。ほら、できた!
【結論】サービス作りはリサーチに始まりリサーチに終わる
作るときもリサーチ、自分の強みを見るときもリサーチ、売った後もリサーチ…良いサービスを作るためのコツは、とにかくリサーチに徹することなのかもしれません。
僕もクライアントさんに「〇〇向けのコーチングをやりたいのですが、どうでしょうか…」と聞かれることがあるのですが、実際に売れるかどうかはリサーチをかけてみないとわかりません。
6年間個人でサービスを売ってきたセオリーとしては
が僕のよい売れるサービス作りの結論なのですが、「個人に需要が生まれる」という部分も結局のところ
というところに落ち着いてしまうんですよね。
ですからあなたも、リサーチしてみてください。
おすすめのリサーチ方法は…
サービスに関して
自分に関して
さいごにひとこと
サービス作りで長い間もんもんと考えている人へ、伝えたいです。
要するに、情報が不足していると言うことです。売ったこともないのに自分ひとりで売れるサービスを作ろうとしたり、ね。
サービスを作って売って生きていくなら
という問いを忘れないようにしたいですね。
長くなりましたが今日は以上です。記事が参考になった方はスキ、フォローお願いします!