コーチで稼ぐために「営業活動」が必須な理由
昨日の記事で「コーチとして売上を出したいなら営業一択だよ」という話をしたので、今日は営業活動について書こうと思います。
ここで語る『営業』とは、自分のサービスを売っていくための活動全てを指す活動のことであり、コーチなら「コーチングを買ってもらうこと」カウンセラーなら「カウンセリングを買ってもらうこと」僕のようなコーチングだかコンサルティングだかもうよくわからないサービスを買ってもらうことで生計を立てている人間にとっては「よくわからないサービスを買ってもらうことのために必要な行為すべて」が営業活動です。そもそもなぜ営業活動をしなくてはいけないのか。それは僕たちが取り扱っているサービスが「未だこの世に存在しないもの」であるからです。コーチングやカウンセリングという商品はコーチやカウンセラーの数だけ存在します。僕はいちおうライフコーチという形で活動していますが、同じ『ライフコーチング』といえど僕と他のコーチの提供するライフコーチングには大きな差があります。同じものは存在しない。だから自分のサービスの魅力や自分自身の魅力は自分で伝えなくてはいけない。伝える努力が必要だよね?ということで営業活動が必要なのです。もしあなたが僕と同じようなライフコーチで、あなたの提供するものが「世の中で一般的とされているライフコーチングそのもの」なのであれば、あなたに営業活動は必要ないでしょう。ライフコーチングを必要としている人たちが集まる場所に行って、「私はライフコーチングができます。証拠はこの資格で、経験がこのくらいあって、成果はこのようになっています」というだけで仕事がとれるでしょう。でも現実はそううまくいきません。なぜならそもそも日本にはライフコーチングが浸透していないので「一般的なライフコーチングといえばこれ」というものがないからです。例えば洗濯機を売るなら「洗濯物を入れて、洗剤を入れて、ボタンを押せばすすぎから脱水までやってくれる」という概念がスタンダードですよね。この機能を最低限満たせていない洗濯機はもはや洗濯機といえないわけです。裏を返せば洗濯機として成立しているレベルに達していれば、「ほかよりも値段が安い」とか「乾燥までやってくれる」とか、付加価値の部分で勝負することもできます。でもライフコーチングの分野はそうではありません。日本にいるほとんどの人が「ライフコーチング?なにそれ?」というような市場の状況がありますし、ライフコーチングをすでに日常に取り入れている人にも「まあライフコーチって言ってもピンからキリまであるし、人それぞれだよね」というのが現状です。洗濯機を売るのとは訳が違うのです。洗濯機はすでに市場があるので「質」で勝負ができます。すでにみんなが知っているからです。すごい洗濯機を作れたら買い手がつくし、安い値段で仕入れられたらメルカリやジモティーで捌けば個人でも利益が出せる商売ができます。でもライフコーチング、いやコーチングやカウンセリングといった『対話商売』に関してはそもそものフィールドが違うのです。だから営業活動をしなくてはいけない。対話商売をしたいあなたの対話は『まだ世界中どこにも認知されていない道のサービス』であって、それを洗濯機のように売ることはできないのです。まずはあなたが売っていることを知ってもらわないと。知ってもらった後には実際に体験してもらって、効果を実感してもらわないと。多くのコーチは「お客さんがいない」と悩んでいます。僕の元には本当に毎月のように相談がきます。でもみんな勘違いしているなあと思います。お客さんがいないのなんて当たり前じゃないですか。あなたが持っているサービスはまだ世界中の誰も知らないサービスなんだから。「コーチングができるようになったらコーチングを受けたい人が集まってくる」と思っている人が多すぎます。違うんです。たとえあなたが有名なコーチの講座を受講して資格を取ったとしても、国際的に認められるような基準をクリアしたとしても、あなたの提供する『対話』はあなたが学んできたものと全く別物なのです。さてここで質問です。あなたが対話というサービスを使ってお金儲けをするためにはなにが必要でしょうか?あなたは世界で誰も知らないサービスを売りたいです。あなたがやるべきことはあなたのサービスをさらに細かく深掘りしていくことでしょうか?もっと多くのプロフェッショナルに認められるような技能を高めることでしょうか?違いますよね。そう、営業活動です。あなたに足りないのは「お客さん」であって、世界にはまだ「あなたのお客さんになりたい人」は1人も存在しない。それはあなたのサービスが「今後一切誰からも求められない陳腐なものだ」って言いたい訳じゃないですよ。ただ今の時点では「あなたのお客さんになりたい人はいない」ってことです。だったら探しにいくしかないじゃないですか。世界でたった一つのサービスを持ったあなたが、あなたのサービスを売ってお金を儲けるためには、お客さんを作るしかない訳です。そしてここでまた多くの人は勘違いしてしまいます。「たくさんの人に認知してもらうことが重要なんですね!だからSNSでフォロワーを集めて…」と。違うんです。いや、違う訳じゃないんだけど、その道は茨の道です。なぜなら今は日本中フォロワーが欲しい人だらけだからです。フォロワーはお金よりも価値があるものだと多くのインフルエンサーや企業が気づいて、血眼でフォロワーを取り合っています。そこはレッドオーシャンなんですよ。血で血を洗う競争に勝てるつもりがあるのなら個人で起業せずに大企業で切磋琢磨した方がよっぽどリターンが得られますから、やめた方がいいと僕は思っています。そもそも、なんであなたは自分のサービスを売って儲けたいんでしょうか。僕は自分の暮らしを自分で作りたかったからです。僕の大好きなUVERworldというロックバンドがある曲で「好きなようにやれよそして俺に指図をするな!!!」と中指を立てて叫ぶ歌があるんですけど、僕はその気持ちで起業しました。誰かの犬にはなりたくないし、理不尽は嫌いだし、ドロドロした政治と忖度の世界で生きるくらいなら自分でリスクを取って孤高に生きて野垂れ死にたいのです。ロックに生きたくて、自由になりたくて起業した。だから「起業をするためにたくさんフォロワーを増やそう、そのためにはWebマーケティングを学んでSNSを1日8時間やろう」みたいな戦略は取れないんですね。いつだって本音で生きていきたいのに、みんなが欲しがりそうな甘い言葉を並べてたくさん人を集めてなにが楽しいん?って感じです。だったらどうする?って考えた時に僕に残されていた道は「たまたま出会った人と深い関係を築いていくこと」でした。それが僕の営業活動です。僕はnoteもTwitterもやってますけど、フォロワーは全然増えてません。むしろ2人増えたら3人減るって感じで、活動すればするほどじわりじわりと人が減っていってしまっています。でも僕は困ってないんですね。なぜなら僕は1人でも僕のことを強く支持してくれる人がいれば、その人と関係を築くことで僕のサービスを買ってもらえる可能性があることを知っているからです。フォロワーも、問い合わせの数も、企画に応募してくる人も、ぶっちゃけ少なくても何の問題もない。むしろ「反応を取りに行かない発信でついてきてくれる人はめちゃめちゃ濃い人」ということがわかっているので、あえてこのスタイルで発信活動を続けているというわけです。僕はマーケティングしてる訳じゃないんです。発信も営業活動である。だってたくさん問い合わせが来たらだるいじゃないですか。ただでさえ僕の提供しているサービスは「一人一人と対話を重ねていく」ものなのだから、そもそもたくさんのお客さんを拾い上げるほどのキャパシティはない。僕の発信を遠くから見ている人にはわからないかもしれませんが、僕の発信の目的は「営業活動」なんです。たった1人に出会いたいんです。たった1人が僕の発信を見て、「この人だ!!」って実感してくれれば、僕は直接その人と対話できる機会を得る。ぶっちゃけそれで十分なんですよね。だって今も生活できてるし。フォロワーは日々減っていますがお金には困ってません。僕の魅力は僕と直接繋がっている人が知ってくれてたらいい。その程度の意識でしか発信してないんです。だからこんな一切改行しない文章も平気で投稿します。これ、ライティングの基礎を学んだ人には気持ち悪い文章だと思うんですよ。「人は一度に目にできる文字数に限りがあるから、1行は25字以内で3〜4行にパラグラフをまとめるのがいい」って習うんですよね。確かにそれは正しいんです。でも僕はこうも思うんですよ。「こんなクソ読みにくい文章を最後まで読んでくれるような人が1人でもいたらそれでいいんじゃないか?」って。だってそもそもたくさんの人と関係を持つつもりがないんですもん。文章がブワーッと並んでいるだけで帰っちゃう人なんてこっちから願い下げなんですよね。何でこんなことができるかって、これが営業活動ってことです。僕は対面で自分のサービスを売りまくっていた時期がありましたんで、「そこまで興味ないけど無料であってくれるっていうからきたよ、お金?そんなもん出しませんよ〜」っていう感じの人とも何十回も喫茶店で話しました。話終わるたびにゲンナリするんですよね。なにに付き合わされたんだろうって。一方では僕にお金を払ってまで僕のところにわざわざ会いに来てくれる人もいる。前者に媚びる暇があったら、後者の人と濃い時間を過ごした方が儲かるに決まってるじゃないですか。僕は発信を営業活動の一環だと捉えているので、たまに書く「読みにくい文章」は「読みにくい文章を読んでくるような人間だけ、僕んとこにきてな」というメッセージでもあります。わかりますか?「どんなブログを書けば集客できるだろう?」なんて考えてないんです。僕の目的はたった1人と深い関係性を築くことです。つまり営業活動です。そこが僕の活動のトリガーポイントです。トリガーなしで発信したところでそれは「発信」以上のものにはならないじゃないですか。何となく発信を重ねた、なんとなくフォロワーが増えた、なんとなくコメントがきた。嬉しい〜!だったら趣味じゃないですか。いや、趣味でもいいんですよ。でもお金稼ぎたいじゃないですか。稼ぐためには稼ぐためのトリガーが必要で、そのトリガーを持っているか持っていないかって表面から発信をなぞってもわからないんです。コーチ業のトリガーはどこか?自分のサービスを買ってもらうことですよね。だから営業活動しようね、って言ってるんです。その辺に落ちてる「ブログの書き方」とか「SNSフォロワーの増やし方」とか、どうでもいいとは言いませんけど、僕たちのやってることはビジネスであって商売であって、儲けるためにやるということをお忘れなく。営業活動っていうのは「〇〇するのでお金ください」というゴールなしでは成り立たないんですよ。裏を返せばそのゴールさえ準備していれば、なにをしても営業活動になる。僕は森を歩くことを仕事にしていますが、森を歩くことが仕事になるのも発信と同じ感覚です。トリガーを準備してる。森を通して「おはなし屋なおとともっと深く対話したい」って思ってもらえれば次の仕事があり、森は「僕が歩きたい」ということだけではなくて「僕の対話の価値をもっと引き上げてくれるもの」として機能しているんです。営業活動をしていない人が誰かと森を歩いたって1円にもなりませんよ。でも僕は森を歩くだけで、ブログを更新するだけで、ラジオを配信するだけで儲かります。なぜなら?営業活動をしているからです。儲けたいなら営業活動をしましょう。オエっときますか?きますよね。なんか嫌な感じしますよね。でもそれは営業を知らないからです。押し売り営業とか、変なテクニックを使って買わせようとしてくるスーツ着た営業マンとか、カフェで勧誘してくるマルチの人とか、そういうのを『営業』として認知しているから嫌になるだけです。さっきの洗濯機の話と同じですよね。「営業」という言葉にアレルギーが出るのは、そういうふうにみんなが認知しているからです。最後にここまで文章を読んでくれたあなたにこれだけ伝えておきます。営業は楽しいことです。みんなが思っているような営業だけが営業じゃないです。どうか先入観で営業から逃げないでください。本当は面白いんです。そしてなにより営業活動は儲かるしね。儲かることはいいことですよ。みんな営業活動を嫌がってくれるので、自分なりの営業スタイルを身につけることができるだけで周りの人とかなり差がつきます。営業活動をやってみてください。ここまでで5262文字です。一言でまとめます。「儲けたいなら営業活動した方がいいよ」以上です。ほなまた
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