見出し画像

なぜコーチング起業はこんなにも難しいのだろう?②はたらけ


セッションが終わって、お昼ご飯を食べてまったりしたので、前回の続きを書きます。コーチング起業がなぜ難しいのか?というテーマについて。ごゆるりとおつきあいくだせえ


前回の話を少しだけおさらいすると、7年コーチ業で食っている僕からすればコーチング起業は「こんなに理に適った稼ぎ方ないでしょ」くらいに感じているもので、そんなに難しいことはやってないからみんなもやればいいのに、と思う反面、「それはなおとさんに才能があるからできるんでしょ」と言われてしまうことも多く、現に僕は自分に才能があると思っているため起業なんてしているわけで、「まあ…それもそうなんですけど…」と思っているよ、というところで終わっていました。で、セッションの時間が近づいてきたので一旦終わりにして、離席したと。そんな感じでしたね。

多分ね、多くの人はさっきの文章を読んでこう考えたと思うんです。「それができたら苦労しないよ」って。そうなんです、苦労しないんです。僕は全然苦労してない。もちろん苦労が0ってわけじゃないですよ。こうやってnoteも書いてるし、セッションだってするし、セッションの下準備だって、今は確定申告の準備もあります。仕事はちゃんとやってるんです。

ただ、世間一般に言われるような「会社に面接に行って合格して、会社から言われたことをしている人たち」に比べたら、まあだいぶ楽な仕事量だと思うんです。でね、どうして仕事量が楽かって言うと、僕の仕事は誰かに「やれ」って言われたことはひとつもないんですよ。

このnoteだって誰かに胸ぐら掴まれて「書かなければ仕事をクビにするぞ」と言われて書いているわけではない。だからと言って書きたいから書いているのか?と言われると100%「そう!好きだから書いでるの!」と言えるほど僕はnoteに恋してません。それでも時間を使ってnoteを書くのは、「自分のビジネスに必要な仕事だから」と自分で考えているからです。

本当はnoteなんか書かなくても僕のことを勝手に知ってくれて、勝手に理解してくれて、勝手に申し込んでくれる人がいればそれでいいですよ。僕はきっとプライベートのインスタアカウントに寿司の写真とかラーメン二郎の写真とかを載せるだけの人になっちゃいます。でも、noteを書くことは僕にとって意味のある仕事なんです。だから書いてます。

書いたら自分の文章を誰かがどこかで読んで、僕のところに会いにきてくれる人が現れることを僕は知っているから、書くんです。noteを書くことは僕にとって仕事です。だからやります。ただ、それだけ。人と話すことも、自分のサービスを提案することも、実際にサービスを提供することも、仕事です。だからお金が入ってきます。僕は生活できています。

本心を言えば僕は予定を入れると言う行為があんまり好きではなくて、カレンダーがすっからかんの状態が好きなんです。だからセッションの予定も入れたくない。クライアントさんと話すのは楽しみなんですよ。でも予定が嫌い。でもやります。セッションの時間を決めてスケジュールを押さえないと、フラフラやりたいことをやって生きている僕を捕まえることは難しいからです。

わかりますか?起業して自分のビジネスを持っている人に対して「自分らしく好きに生きててお金も稼げていいな」って思っている人。自分らしく好きに生きててお金を稼ぐには、自分らしく好きに生きることで働かなきゃならんのです。会社に勤めて嫌々文句言いながら働くのも、自分らしく好きに生きることで仕事をして働くのも、同じ「働く」です。お金が欲しければ働けばいいんですよ。

これは書いていて思ったことなんですけど、「起業をしたい」と言っている人で自分のビジネスのために働きまくっている人はあんまりいません。起業って言ったって仕事をすることには変わりないんだからせめて1日2時間くらいはなんかビジネスことやろうよ、と思うのですが、ほとんどの人は「自分には何が向いているんだろう」ってぼやっと考えているだけです。考えるだけでは働いているとは言えません。

人によっては資格や塾などに通って勉強をしている人もいますが、それはあくまで『研修』であって働くことではありません。お金を稼ぐなら働く、シンプルな話なのですが見落としまくっている人が多いなあと思います。いや、僕も見落としまくってました。起業して7年も経ってくると、自分のやっていることの効率がどんどんよくなって、「一生懸命働くこと」の感覚が鈍くなってたなって、さっきのセッションでクライアントさんと話してて気づいたんです。

新しいことをやりたいと思うけど、思うだけで、考えているだけで、ちょっと本や過去の資料なんかを見返して学び直すだけで、具体的に何も働いていないので、今までの延長線上の成果しか出ない。僕の場合はそもそもの『今までの延長線上』のレベルが『3人家族を養うくらいの個人事業』のラインなので、レベルが高いっちゃ高いんですけど、ずっと停滞していることを感じてたんですね。でも気づきました。僕、働いてなかった。全然働いてなかった。

効率がよくなって、どんどん暇になって、今までと変わらないくらいのお金は稼げていたんだけど、暇になった時間の投資先が『仕事』になってなかったので、話が進んでなかったんです。そうか。お金を稼ぐには働いたらいいんだ。そんな当たり前のことに起業7年目にして気づきました。あ、気づいたら僕の話ばっかりしてますね。本題に戻しましょうか。

『コーチング起業がなぜこんなにも難しいのか?』でしたね。僕の結論はこうです。働いていないから。なんか難しいことをやらないといけないと思って、独立するには並大抵のスキルや知見じゃダメだと勉強して、1人で机の上で考えて、勉強会やら塾やらで研修を受けて、そこをぐるぐるしているから。悩むのもいいんですけど結果を期待するほど働いていますか?って話なんです。

会社という組織で働くときは20万円もらうのに1日8時間毎週5日働くのって当たり前ですよね。定時で上がれることを「ホワイトだ」なんて言ったりしますよね。でも起業の世界となると、1日1時間もやってないのにもっと稼ぐためにはどうしたらいいか悩んでいるみたいな人がたくさんいるんです。

毎日1時間もやってたらいいほうですよ。ほとんど何もしてないのに「もう2年とか3年悩んでて…」ってひとがたくさんいる。正社員になったら月に160時間くらい当たり前に働ける人が、起業となると1日1時間×30日で月に30時間もできないんですよ。不思議ですよね。

でもこれはあながち間違ってない仮説なんじゃないかなって思います。僕はこんな感じで発信している人間なので、「これから稼ぎたいです」って人に死ぬほど会ってきてるからです。90%以上の「これから稼ぎたい人」は「稼ぎたいと思っているだけでまだ何もしてない人」でした。

別に攻めてるわけじゃないんです。ただ、「誰かから指示されないと動いちゃダメだ」って思っている真面目な人が多すぎるんですよね。

あのですね、起業というものを重くみすぎるのも良くないですけど、軽くみすぎるのも同じくらいよくないことなんですよ。仕事ですからね、仕事。会社は毎月労働時間に応じて給料をくれますよね。起業は?受注した案件の報酬などによってお金を得ます。

どれだけ時間を使ったか、ということは評価してくれません。だからといって「時間もお金も労力も使わずにいきなり報酬を得る」ということはありえないのです。仕事です。あなたが「そのへんにいる人では提供できない対話」を提供するから、お客さんはお金をくれる。何もしてない人は「その辺にいる人」と同じなので、お金はもらえません。

「お金くれるなら働くよ」っていうマインドが染み付きすぎると、お金をもらえないと働けない人になってしまいます。コーチング起業、いや起業そのものが難しいのは、「今はお金になってないけどこれは自分の仕事にとって必要な働きだ」ということをお金をもらえるレベルになるまで続ける、ということなのかもしれません。

ちなみに今書いているnoteは1円も僕にお金をくれません。それでも書くのはなぜかって、これがのちのち効いてくることを知っているからです。そして今の僕にできることは、セッションが終わって焼きそばを食べてちょっとゼブラックで漫画を読んで一息ついた僕が、今できる最良の仕事が「今感じていることをnoteに書く」ことだからこうやって書いています。

お金がもらえるからじゃないんです。働くからお金がもらえるんです。オーライ?お金にならないけど大事だと思うことをすると後からお金がもらえるんだよ。それが起業。働くの。オーケー??

つまり。僕たちは会社という組織に飼い慣らされすぎていて、「お金にならないのであれば働きません」という根性が染み付いており、「自分のやりたいことを金にするんじゃ!」というガッツが根っこの方から引き抜かれてしまっているからで、起業して独立して自分の力で生きていきたいなら、とにかく今自分にできることで『働く』しかないわけです。

アルバイトしろって言ってるんじゃないですよ。1時間働いたらいくらお金が入ってくる、っていうことだけが『働く』じゃないよって言ってるんです。コーチング起業がやりたいの?だったらあなたはコーチとして何ができるんすか。

どんな対話ができるんすか。わからない?だったら人に会って話すしかないなあ。どうやって人に会えばいいのかって?そんなのいくらでも方法はあるし、今自分に集客力がないとお考えなら、友人にでも連絡を取って「起業したいんだがちょっとモニターになってくれよ」って言えばいいじゃん。

で、自分の対話の特徴とか効果とかフィードバックもらって、言語化する。それはnoteを使えばいいんじゃない?で、書き終わったら友人に見せるでしょ。また付き合ってくれって喫茶店に誘うでしょ。そうやって少しずつ生身の人間と対話することを学んでいけばいいんじゃない?しらんけど。

とにかく、コーチング企業で大事なことはコーチとして働くこと。働くって雇われるだけが全てじゃないはず。たとえお金がそこに発生しなくたって、自分にとって「これはコーチとして今の自分にできる最良の働きだ」って思えているなら、それは遅かれ早かれ必ずお金になるよ。保証すします。しらんけど

ただ、働かないとどうにもならないよ。研修ばっかり受けてても、それは研修でしかないからね。働きましょう。僕も働きます。働くって楽しいですよね。人に喜ばれるし、時間があっという間に経つし、お金ももらえるし。こんなに楽しいことないすよね。コーチング起業、楽しいっすよ。

働きましょう。自分にできる仕事を探して、亀のようにゆっくりとした歩みでもいいから、自分が正しいと思ったことをやりましょう。それが働くということです。誰かにお尻を叩かれなくても働ける人、それが起業家というもんではないでしょうか。

ああ、手がかじかんできました。娘もお昼寝から起きたみたいなので、そろそろパソコンから離れます。いい時間でした。またくるぜ、ほなまた

次↓

いいなと思ったら応援しよう!

おはなし屋なおと
いただいたサポートはミックスナッツになって僕のお腹の脂肪として蓄えられます。