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『映画を早送りで観る人たち』について語るときに僕たちの語ること、なんてタイトルをつけるやつがいたとしたらそんな奴はロクでもないに決まってる~『映画を早送りで観る人たち』を読んで(2)
この本を読み始めてずっと気になっていたことが「早送り=時間の蹂躙」については手厳しいけれど、多くの場合わたくしたちは、映画を観る際にそれと同じくらい「空間を蹂躙」してるんじゃないかということだ。 最近カメラでものを写すのが好きになっているのですが、素人とはいえやはりそこそこ構図などは考える。タテヨコ比や明るさがすこし違うだけで写真の印象はめちゃくちゃ変わる。 素人ですらそんなふうなのだから、映画製作者の、こういった部分に対するシリアスさというのはおそらく想像を絶するもので
『映画を早送りで観る人たち』について語るときに僕たちの語ること、なんてタイトルをつけるやつがいたとしたらそんな奴はロクでもないに決まってる~『映画を早送りで観る人たち』を読んで(1)
「映画を早送りで見る人」ネットでこの話題を見て以来、ずっと心にひっかかっていた。 意を決して(大げさ)、本を購入した。タイトルが提示する問題を軸に、日本経済、キャリア教育、いろんな方向に話が進む。 本当に面白い。面白いのだけど。 読んでいてずっと頭にあったのは、結局、情報がアップデートされた、昔からある「最近の若者はけしからん」論に過ぎないのではということだ。 この本に描かれた状況は、テクノロジーが生まれれば(ここでは「定額動画配信サービス」「早送り機能」)人間の行動