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いいことは大概明日にあるんだ


ビクターに移籍後、キラキラ王子様コンセプトの表題曲が続いたM!LKが満を持してリリースする、まさに「令和のトンチキ応援ソング」ともいえる『エビバディグッジョブ!』が、あの、本当に素晴らしい。


一昔前の応援ソングといえば「頑張れば夢は必ず叶う」みたいな歌詞が多かったイメージだが、今は「頑張れ」という言葉が重荷にもなり得る繊細な時代だ。
「ポジティブの押し売りをしない」「ありのままの自分を肯定してくれる」そういった要素が受け入れられる昨今の応援ソングの中でも、エビジョブは割とまあ、なかなか、だいぶズボラだ。

ヘロヘロで帰宅、スマホはどっか行った、どうせこいつは風呂に入るのにも長時間渋ったのだろう。ようやく入ったと思ったら髪も乾かさずにソファにダイブ、SNSに吸い込まれ半分寝ながら早2時間が経過。そんなところだろう。
あまりにも、疲れて全部がどうでもよくなっちゃってる日の自分だ。つまり毎日これだ。なんでバレてるの?

それに、「大概」とか「大体」とか、励ましてくれているのだが、全部適当だし無責任だ。
けれどこの適当さに心が救われる。絶対いいことあるよ、と言い切られるよりもずっとずっと信用できるのだ。

エビジョブが描くこの人間味がわたしは好きだ。
アイドルとは偶像でありいつだって非の打ち所がない存在であるが、そんな彼らが見せる「人間らしさ」にどうしても惹かれてしまう。

ピカピカでキラキラのアイドルたちが歌う、かなりリアルで、かっこつけようのない日常。
もっと気楽でいいんだと思わせてくれる、お守りのような曲だ。



つい先ほど公開されたMVもこれまたとにかく良い。いや〜、可愛い。最高だ。
スーパースターなのはM!LK(小)で、M!LK(大)はそんな彼らのスタッフ。(便宜上、朝比奈さん(大)のような注釈の付け方をしています)

ちびっこスターM!LKを案内するスタッフM!LK
好き放題
こ〜んな顔したくなる時もあるよね
よく見ると「裏方って大変だねぇ」「いつもお疲れ様です」といったスタッフM!LKに向けた労いのコメントも。
芸の細かさにニッコリ、スタッフさんへの思いやりを大切にするM!LKらしさにホッコリ


無邪気でワガママ放題の子どもたちに振り回され、大人たちにはこき使われ、頭を下げる。
理不尽な社会で頑張る姿をコミカルに描いており、クスッと笑えるシーンもあれば、じんわりと心がほぐれるシーンも。

じんわりと心がほぐれるシーン(例)




さて、プレミア公開の余韻に浸っているうちに、「そろそろ寝ないと明日の朝やばい」時間が迫ってきた。
思う存分歌詞を噛み締めて、MVを堪能して、心行くまでネットサーフィンをして、今日という日に満足してから眠りにつこうと思う。
まあ大丈夫だろう。
夜更かしは毎回なんとかなるんだ。

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