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部活が残してくれたもの
今回は高校生の時の部活の話。
私は5歳から18歳までサッカーを続けていた。
その中で、色々な場所に遠征に行った。
千葉県にいたこともあり、関東全県+山梨、遠いときには石川県に片道10時間かけてバスで行った時もあった。
その中で最も印象に残った遠征について書いてみようと思う。
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高校2年生の春、これから大事な1年間を左右と言っても過言ではない1泊2日の合宿であった。
当時の私の目標としてはBチームでのポジションを確固たるものにし、Aチームに食い込んでいくことを目標としていた。
春合宿でうまくアピールができれば、少しでもAチームで関わっていける可能性がある立ち位置にいた。
しかし、私はその合宿の最中に体調を崩してしまった。
ただ、私の高校はなぜか、1チーム13-15人で動いていた。
その時は怪我人の都合もあり、13人で合宿に来ていた。
サッカー部において1チーム13人で動くとなると、試合に11人・審判を1人出すため、ベンチが1人しかいないという状況になる。
みんな精一杯やってる中、自分だけ離脱できないという妙な責任感から、その合宿を乗り切った。
ただ、すでに限界。
解散してから、真っ直ぐ歩いて家に着くことは不可能なほど、体はしんどかった。
結局、合宿中にインフルエンザになっていた。
そんな合宿を通じて、アピールをすることもできず、Bチームでのポジションを失ってしまうほど、散々な合宿となった。
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そんな私に残ったもの。
それは「忍耐力」だった。
結局スポ根のような話になってしまったが、運動部だからこそ得られた経験だったと今では感じている。
社会人になった今、一体どこにインフルエンザで高熱があるなか、必死に走り、ボールを追いかけ、からだを投げ出して戦う環境があるだろうか。
そんな環境があるならば、ただの危ない会社でしかない。
この経験が、
多少しんどくても、自分ならやり切れるという自信
になっている。
正直、私の高校生活は青春を謳歌したような華やかなものではない。
毎日部活→勉強をしているような生活だった。
高校生になれば、部活に所属しない人も多い。
もちろん、変えの効かない10代を遊び、好きなことに時間を使うことも素晴らしい高校生活だと思う。
ただ、そんな時期に理不尽なことに耐えながら、色んなことを我慢する生活を送れる最後の機会を乗り切った時、一人ひとりにかけがえのない経験を手にすることができると思う。
二度と戻りたくない日々ではあるけれど、充実した日々だと思い出す部活の遠征話でした。