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307. 心理学を取り入れすぎた会話が逆にキモく聞こえる理由

こんばんは、梅田王子です。
今回は、心理学のテクニックを多用した会話をするとなんか胡散臭くなってしまうあの現象の裏側についてお話しします。

3大心理学テクニック一挙公開

ネット界隈で流行している悪用厳禁の心理学とかでよく使われる会話テクニックとして、バーナム効果、ミラーリング、フットインザドアといったものがあります。

簡単に説明すると、バーナム効果は「あなたは〇〇なところがありますね」といって〇〇には誰でも当てはまるようなことをそれっぽくいって「この人、私のことわかってくれてる!好き!」という反応を期待すること、ミラーリングは相手と同じ行動をして「この人、私となんか合うな!好き!」という反応を期待すること、フットインザドアとは、最初に「ホテルに行こうよ」と言ってわざと断らせた後に、「じゃあとりあえずカラオケでも行こうよ」といって要求を下げ、カラオケに行った後に「カラオケ来ちゃったからホテルだって大丈夫だよね!しよ!」という反応を期待すること、を言います。

巷の例文では、「あなたは仕事を頑張りすぎて疲れているところがありますね」といって「この人、私のことわかってくれてる!好き!」という反応を抱かせて、相手の仕草を真似て親近感を抱かせて、一旦「ホテルに行こうよ」と言ってわざと断らせた後に、カラオケでも経由させて次々と要求レベルを上げていき、ホテルでゴール!というのが「女性を依存させて惚れさせる悪用厳禁のテクニック」として売られています。

頭の中お花畑ばれてますよ!

私の読者であればなんともこういう「悪用厳禁シリーズ」には冷ややかな目を向けてしまうと思いますが、はっきり言ってこんなので思い通りに相手が行動するのなら、誰も苦労はしないでしょう。

いやいや、むしろなぜこんな頭の中お花畑みたいな発想で相手が思い通りに行動すると期待できるのか、人を馬鹿にしすぎていませんか?
そう、この通常の感覚が透けて見えるから、心理学を取り入れすぎた会話を多用すると一気に薄っぺらくなるというか、逆にキモく聞こえてしまうようになるわけです。

「あなたは仕事を頑張りすぎて疲れているところがありますね」といって「この人、私のことわかってくれてる!好き!」という反応を本当に抱くとすれば、それはこの「あなたは仕事を頑張りすぎて疲れているところがありますね」というセリフ自体にあるのではなく、このセリフを言った人に乗っかっている「あなたを心配している」と感情に対して共感しているからです。

そのテクニックは確かに「ただしイケメンに限る」

他の記事でも触れていますが、共感を「同意見」と捉えて説明している自称心理学者がかつてはYouTubeに頻出していました。共感と言うのは同じ感情を共有する現象を言いますから、相手が怒れば自分も怒り、相手が悲しめば自分の悲しみ、相手が死にたいと思えば自分も死にたいと思うといった、非常に疲れる現象です。

「あなたは仕事を頑張りすぎて疲れているところがありますね」といってモテたいのであれば、あなたも仕事を頑張りすぎて疲れている経験が必要ですし、その時に経験した感情を相手の現状に重ね合わせて共感し、その現状に対して本当に心配し、いたわる思いやりをあなたの心情に抱いた後に、その心情と共に「あなたは仕事を頑張りすぎて疲れているところがありますね」という言葉をかけてあげる必要があります。

この手の「悪用厳禁シリーズ」を得意げに話すコンテンツのコメント欄には、ただしイケメンに限ると言う冷やかしが必ず1コメントは残されているものですが、これは確かにその通りで、感情が伴っていないセリフ自体を発声したところでバーナム効果もクソもなく、逆に「ネットじゃこれで女ヒーヒーいってたぞ!」という下心丸出しの感情が伴っていないセリフを発声したことで、キモ、ウザ、と避けられるのが現実というものです。

梅田王子の励行推奨テクニック

まとめると、あなたが何を言おうが(女性に限らず)会話の相手はあなたの感情を程度の差はあれ見抜いています。全然そんな気もないのに白々しい褒め言葉ばかりを言ってこられると、その本心と口から出ているセリフのギャップに耐えかねて、キモ、ウザ認定をされてしまいます。

私がこの手の心理学とかテクニックを紹介するとすれば、「日常的に女性に下心をもたない」という習慣を持ち続けることを推奨します。もちろん○○したい!という欲望は絶対に消えるわけはないのですが、下心を持たないというだけのことです。

○○するのは結果であって、目的ではない。目的は相手の女性と心を通わせて仲良くなることで、その結果として○○するだけというのが梅田王子の基本スタンスです。

【参考記事】
共感するのは正直しんどい
239. 社会的証明「ゼロ」!インスタ映えしない彼氏最強説(励行推奨テクニック)

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