キャノンボールにおけるダイエットの証明
この記事はロードバイクAdvent Calender 2024の8日目の記事です。
前書き
年に1回ぐらいキャノボやりたいなぁとは思っていたものの、走力が下がってることや9月中旬から10月にかけて自転車に乗らず食っちゃ寝してたら体重が爆増したこともあり今年は無理かなぁなんて考えてました。
が、それならいっそキャノボでダイエットして走力も上げちゃえば良くない?ってなったわけです(?)。
ワンデーのファストランを走るのは元から得意なので風が良い日さえ選べば達成もできるんじゃないかってことで、好条件じゃなければやらないぐらいの感覚で計画を練り始めました。
また、昨年から「キャノボをやるとダイエットになるし仕上がるからオススメ」って周りに言ってたので、今回はそれを証明するために脂肪を燃焼させることに対してフォーカスしてみました。
(一応最低限のルート研究と今までのノウハウを駆使して達成もちゃんと狙ってますよ。)
【注意】
今回はだいぶ殴り書きのおふざけなので、適当なコンテンツとして楽しむ程度にしておいてください!
キャノボの結果
11月30日(土)に大阪から走ってきました。
結果は21時間18分でした!
22時間切りやったぜ!ついでに双方向達成もやったぜ!
以上!
ってことで本題のダイエットの話に入ります。え、それだけ?
キャノボ前のスペック
身長:178cm
体重:71kgぐらい(若干筋肉質がちなデブ)
FTP:多分280Wちょいぐらい
PWR:多分4倍ないぐらい
脚質:速い人になんとか付いて行く(速い人に文句ばかり言っているw)
特技:200Wなら24時間走り続けられる
苦手なこと:アタックとかの瞬間高強度
ダイエットについて
測定の前提条件
朝一にトイレに行った後パン一で体重と体脂肪率を測る
体組織計は安物なので正しく測れてるかは不明
※あくまでお遊びですキャノボ前日の体重とキャノボ後3~5日後の安定してきた体重を比較する
※キャノボ当日は前日のカーボローディングや測定環境が違うこともあるため比較対象にしない体感として脂肪が減った感触があるかを測る
以上の条件に沿ってキャノボをやる前と終わった後の体重・体脂肪率・体感を比較し、【俺が考えた最強のダイエット方法 ”キャノボダイエット”】の効果測定を行う。
測定の予測
以下を根拠にキャノボをやると脂肪が1kg減ることがわかった。
2022年にTO東海道キャノボをやった時のstrava上での消費カロリーが10,185kcal、自分の基礎代謝が1700kacl程度なので、キャノボを1回+24時間稼働することの合計で11,885kcalを消費することになる。
計算が面倒なためその他の前後の移動などで消費カロリーが上昇することとして12,000kcalにしてしまおう。
また、自転車の消費カロリーはL3ぐらいの強度で糖質代謝:脂質代謝が大体5:5になるそうで、
※某運動学や自転車に精通している強い人がそんなことを言ってた。と、人づてに聞いた。記憶は定かではないしソースもとても曖昧w
今回はよりL2が多くなる想定なので糖質代謝:脂質代謝が4:6ぐらいになることが予想できる。
(面倒なので基礎代謝も4:6にしちゃいます。多分5:5なのかなとは思いつつ、ここら辺はぶっちゃけわからない。)
12,000kcalを4:6にすると、糖質4800kcal、脂質7200kcalをキャノンボールで消費する仮説が立てられる。
糖質はローディング分と食べる分から消費するので、恐らく4800kcal程度は摂取するだろうことから糖質による体重の増減は無しの想定。
また、脂肪1kgは約7200kcalなため、ちょうど脂肪だけが1kg減る計算となる。
(70kg18%だった場合、脂肪量は12.6kgなため-1.0kgで11.6kgに減る。69kg16.8%になる。みたいな皮算用)
実際には食べた物や水分量での誤差はあるし、前日食べた分が全てローディングできるわけではないのでその辺りの計算は曖昧ではあるものの、こんな感じの仮説で効果測定をしていこうと思う。
測定の結果
思ったよりは痩せなかった!が、多少は痩せた。という実感が持てるレベルで痩せた。という感じでした。
体重・体脂肪率の推移は以下の表を参考にしてください。
本来測定対象の予定だったキャノボ前日の11/29朝の体重は、だいぶ飢餓状態だったためキャノボ前の安定体重は11/28朝かなと思う。
また、食べる量がある程度落ち着き、筋肉が回復して運動ができるレベルになった(所謂通常ルーティンに戻った)と感じたのが12/4なため、その翌朝(12/5)の数値を比較対象とすることにした。
11/28と12/5を比べると体重-0.9kg、体脂肪率-0.6%、脂肪量-0.6kgという結果となり、予測(脂肪量-1.0kg)ほどの効果を得られることはなかった。
結果に対する不足原因分析(サマリ)
風が良く走行時間が減り強度も低かったため消費カロリーが減少
強度の低さゆえ固形物の補給を容易に取ることができ摂取カロリー上昇
L2の方が脂質代謝はするものの、上記①②の要素が発生する想定はしていなかった(L2でも、もっとボロボロになり24h近くかかると思ってた。)
原因詳細分析・考察
今回風があまりにも良すぎて想定よりも使用するパワーが少なく、且つそれでも早く完走できたため、「強度も低く」、「走行時間も短く」、追い込んで走ってる最中に感じる身体が痩せていく感覚がなかった。
※この感覚はエネルギーの枯渇だったり、水分の抜けだったり、脂質代謝的な何かだと思われる。
また、痩せていく感覚が得られると心拍計のバンドの締め付けがどんどん緩くなるのだが、今回は一段階程度緩くなっただけに留まった。
強度が低かったことで走りながら固形物の補給が容易にでき、胃の不調もなかったためしっかりとカロリーの摂取ができていたのだと思われる。
そこで補給内容を思い出しながら書き連ねてみると・・・
【想定概算摂取カロリー】
前日夜:おんだで特製ラーメン大盛、TKG ⇒ 1500kcal ⇒ ローディング分は半分の750kcalとする
当日朝:プロテイン、特盛ミートソース、おにぎり1個 ⇒ 1100kcal
持って行った補給:GFジェル5個、スピードジェル1個、つぶグミ2袋 ⇒ 1200kcal
205km地点補給1回目:おにぎり大2個、焼きそばパン、細長バタースティック4本、グミ大2袋 ⇒ 1950kcal
400km地点補給2回目:おにぎり大1個、ハムカツサンドイッチ、黒パン4個、朝バナナ ⇒ 1600kcal
合計6600kcalのカロリーを摂取している計算となる。(キャノボ中に走りながらでどんだけ食べてるのこの人・・・)
上記の補給はなんとなく糖質7:脂質3ぐらいかなという印象。
6600kcalを7:3にすると、4620kcal:1980kcalとなる。
それに対してstrava上での今回のキャノボ消費カロリー8481kcal+1522kcal(基礎代謝1700kcalの21.5h分)=10003kcal≒10000kcal
10000kcalを糖質4:脂質6にすると、糖質4000kcal:脂質6000kcalをそれぞれ消費している。
糖質の消費4000kcal-4620kcal=-620kcalなので、620kcalほど糖質の補給カロリーが上回っている。
計算してみれば当たり前ではあるが、補給量が消費量を上回っているのだから道理で走行中にお腹が空かないわけだ。
一方で脂質の消費は6000kcal-1980kcal=4200kcalとなり、4200kcalは脂肪1kg(=7200kcal)の58.3%に値するため、583gの脂肪を消費したこととなる。
繰り返すが、11/28と12/5を比べると体重-0.9kg、体脂肪率-0.6%、脂肪量-0.6kgという結果である。測定結果の数値だけを見ると脂肪量が600gほど減っていることになるので、若干の誤差はあるだろうと思うが予測の計算式はかなり的を得ている結果であり、今回そこまで大きなダイエット効果が得られなかったのは強度と時間のバランスが影響していることが分かった。
因みに体感としてもキャノボ終了後3日経った12/4の日中に何となく痩せたことがわかる程度に感じることができた。具体的には腹直筋のラインが少しはっきりしてきた感じがある。相変わらずデブではあるがやっぱり見た目が変わるのは嬉しい。加齢もあり身体が醜くなっていく一途を辿っているが少しでも人に見せられるような身体を維持したいものである。まぁ見せる機会なんてないんだけど。
他にも流石に体重が1kg近く減ると着れる服が一段階ぐらいは変わる。太って着れなかったジャージがまた着れるようになったのも素直に嬉しい。
というわけで、期待したほどの効果は得られなかったものの、とりあえずある程度を痩せられたことと、何よりキャノボにおけるダイエット理論が証明できたのが嬉しいですね。
キャノボダイエットは一応成功です!
補足
補足として、昨年のTO甲州街道中山道キャノボ(550km23h)では12132kcalの消費で、おおよその計算で脂肪が約1kg分減っている。
(内訳:12132+1700=13832≒14000 ⇒ 5:5=糖質7000kcal:脂肪7000kcal)
ずっとL3の強度で踏んで強度的にもかなり追い込んでいて、この時は体感としてもかなり身体が絞れていく感覚が得られていたのである。
今回も同じことをやりたかったのだが、思いのほか好条件となってしまったため想定していた効果は得られなかった。
少し残念だけど、まぁこんなものだろうか。
以上で考察終了です。
後は今回のキャノボ中の補給、キャノボ前後の食事、普段のダイエットで自分が意識してた(してる)参考情報となるので適当に読み流してください。
参考情報(気にしていたこと)
キャノボ前日夜・当日朝の食事
無理ない程度にガッツリ食べる
せっかく大阪まで来たのだからおんだのラーメンも絶対食べる
キャノボ中の補給
カロリーを減らして走ることはせず、なるべく脂質が少ない食べ物を意識して食べる
ただ、嫌でもカロリー消費するのと栄養が偏りすぎても身体に異変が起きるのでPFCに神経質になりすぎない
食事誘発性熱産生でカロリー消費を促したいので、できれば糖質をメインの固形物の補給を摂り(胃腸的にもその方が良い)、厳しくなったらゼリーやプリンなどを食べる
ビタミン・ミネラルはサプリを2日分持って行って途中で飲めばいいや・・・
キャノボ中の走り方
パワメは壊れてしまったのと、ダイエット的にもパワーよりも心拍を宛てにする指針とした
平坦・緩斜面での心拍は脂肪燃焼の効率が良い有酸素運動帯の125-140をキープ
走力的にも有酸素運動的にも心拍150を超えると効率が悪いので登りでは145を上限値として意識
※清滝だけ元気だったのと寒すぎて心拍160ぐらいまで上がりました。寒い時は有酸素運動帯の心拍を気にせず踏んで心拍を上げて体温調整をする
キャノボ後の食事
ゴール当日は回復目的で低(中)脂質、高たんぱく、高炭水化物の食事を摂取(⇒結果ステーキ!)
翌日から計測終了までキレ食いをしない、お酒を飲まない
腸内細菌を信じて味噌汁とヨーグルトを摂取する。ニンニクを多量には食べない
運動後の消費カロリー上昇から回復まで少し多めに食べるのは仕方なしとする
普段のダイエットのやり方
基本的なダイエット法は緩い食事制限をして特に低脂質を意識
お酒とスナック菓子は可能な限り控える
腸内環境を整えるために毎食133g(400g/3)のヨーグルトを食べる。極力味噌汁を飲む。
高脂質な食事(ラーメン)や飲酒の後は24h以内に運動をして脂肪になる前に消費する
減量食を食べてる日でも極力毎日運動をする(超低強度30分とかでもやらないよりマシ)
無理はしない(お腹が減ったら卵食べる、運動強度を上げすぎない等)
口元が寂しい時はレモン炭酸水(0kcal)と塩タブ(1個11kcal食塩0.1g)で誤魔化す
※塩タブはそこまで食塩量が多くなく味も濃いので衝動を抑えられて地味に便利。5個食べてもスナック菓子食べるより全然マシ
この方法で太っている状態から3週間程度で2.5kgほど痩せれました。
最後に
今回は身体もあまり仕上がってないしベスト体重の67kgから約5kgも太ってたのでキャノボの達成は二の次のお気楽チャレンジでした。
体調が悪くなったり身体に異変が来したらDNFするか、軽く寝て回復すればダイエットのためにゴールまで走ろうぐらいの軽い感じです。
人生の一大チャレンジとしてキャノボをする人もいればこうやって気軽にやるのも一つの形だと思っています。
何なら当日朝に元標の前で関西勢の皆様とくっちゃべりながら大盛パスタを食べてたぐらい精神的な余裕がありましたw
危険になることだけはもちろん避けつつ、キャノボを1つのライドとして自由且つ気軽に捉えてみてください。
皆さんも追い風の中キャノボをやって22h切りを楽々達成して、痩せて、走力も上がっちゃって、ハッピーになりましょう!※新興宗教ではありません