責任の1単位
こんにちは。
先日30歳の誕生日を迎え、特に大した変化はないのに境界線を踏み越えた焦りだけがある。
何となく大学生の頃の話を書く。
ちなみに大学3年通って単位6とか7とかしかなくて中退した。
簡単に言うと、授業に出席せず部室でスマブラしたり飲みに行っていた。
「グループを組んでテーマを決めて発表してください」
大学1年の初めの授業に必修科目でグループワークの授業があり、初日はそのグループとテーマを決めるという内容だった。
発表が出来ないと単位が取得できず、そうなると来年下級生に混ざって授業を受けなければいけないため緊張感があった。
まず友人の男3人で集まってたが人数が足りず、同じように女子3人くらいで集まってるところ合併しなければいけない状態になってしまい、かなり胃が痛かった。
友人が女子のグループに声をかけてくれ何とかグループが成立したが、なんか女子がゴニャゴニャ言っててぶっ殺そうかと思った。
(この辺りから俺の雲行きが怪しくなっていく)
その日はとりあえずグループを組んだメンツで挨拶をしてLINEグループを作って終了。
発表そのものは学期の最後なので数か月後だった。
それまでグループ内でテーマを決めたり資料の作成、読み合わせなどを行うはずだった。
黄金の3年間の始まり
本格的な授業に入った頃すぐゴールデンウィークが訪れた。
結果的に俺はそのままゴールデンスリーイヤー(黄金の3年間)となった。
授業の取り方で計算すると〇回は休んでも問題ない。
という完璧なデータを算出し、それを元に堂々と欠席をしていた。
最終的にそれぞれの授業で単位が取得できればいいのだから…
普通の授業については、俺が単位を取得できないだけの自業自得状態だが、先ほど書いたグループワークについては"グループメンバーの単位"が懸かっていた。
そのため、グループLINEでは俺を何とか参加させようと色々と言葉が交わされており「次は行きます」とばかり発言していた。
メンバーの女子のTwitterでは「近藤君責任感なさすぎ」と100%非の打ち所のない愚痴が投稿されていた。
近藤君責任感なさすぎ問題
運命の日は近い。
発表が出来ないとメンバーはみんな下級生に混ざって授業をやりなさなければいけない。
そんなことは俺だって当然お断りだが、ほぼ参加していなかった。
着々と俺以外のメンバーで準備が進められ、発表が目前に迫った日。
俺は"当日授業へ参加し、用意された文章を一部読むだけ"という役割を与えられた。
メンバー全員で何とか発表を行うための苦肉の策だっただろう。
「当日は絶対に行きます。用意してくれて本当にすみません」
的な発言をした。
俺を呼びかける連絡が大量に来ていた気がするが、そっと閉じて2度寝した。そして昼過ぎに起きて友達が奢ってくれるっていうから大学の最寄り駅の土間土間の飲み放題に行った気がする。
そして学期が終了してから成績表が届き見てみると、取得単位1の表記。
彼らはやり遂げたのだった。
この単位1はみんなが頑張ってくれた大切な単位だ。
本来なら20単位程ほど取得出来ている予定だが、ゴールデンウィーク以降完璧な計算による欠席の影響なのか他の授業は全て単位を落としていた。
母親に「単位1ってどういうこと?」と聞かれたが「大学は単位1もあれば普通だよ」と大学を知らない母親に教えてあげた。(母は中卒)
「ふーん」と言っていた。
余談だが、
別のグループワークの授業で「いい友人とは」というテーマで討論をして結果を発表するとかいう小学生みてえな日があった。
中国からの留学生の陳クンは「金も貸してくれてエッチもしてくれるトモダチ!!!」と勢いよく答えていて、お前は何しに日本に来たんだよ。と思ったけど言わなかった事を鮮明に覚えている。