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二級建築士 独学合格体験記 その11 ~製図試験までの過ごし方~


勉強は早めがいい

学科試験が終わり、再び仕事に戻ったため、製図の勉強を本格的に始めたのは8月に入ってからでした。

7月は通信講座の申し込みや道具集めでほぼ終わってしまい、数枚トレースしたくらいです。

私の場合、8月2週目から本番まで仕事をせずに毎日勉強できたので何とかなりましたが、仕事をしながら勉強をするならば学科試験が終わったらすぐに製図対策をしなければ間に合わないと感じました。

試験までの過ごし方

8月2週目 ようやくスタート


まずは動画を見ながら通信講座のテキストを進め、試験の内容、道具の使い方、図面ルール、早く描くためのテクニックなど、図面の描き方を学びました。

そして練習課題の描き写しやエスキスという下書きの練習をして、実際に問題を解いていきます。

8月2週目後半 いざ課題へ


課題に挑むものの、これがまた全くできません。
図面の構想もわからない、図面の描き方もイマイチ、時間どおりに終わらないなど、どうしようもない状況でした。
とりあえず解答の図面を参考にしながら「問題文で指定されていることはこうやって図面にするのか」とか「こうやって描くんだ」と覚えていきました。

8月3週目 何とか図面を描けるようになったものの……

描いた図面は添削のために通信講座の学校に送るのですが、当然返ってくるまでに時間がかかります。
本来ならば「描く → 添削 → 添削を確認 → 次の課題」の流れで1課題ずつ修正しながら進めるべきなのですが、私は試験までの時間がなく、序盤の3課題は添削が返却される前に描いて送ることになってしまいました。
いつまでも間違えを修正できずに勉強していたので、とても効率が悪かったなと後悔しています。

また、その学校もお盆休みがあったので、1週間ほど課題の返却やメールの問い合わせもできない時期があったので、本当に早めに勉強を進めるべきだと思いました。

8月4週目前半 とにかく試験時間が足りない

お盆明けには課題の添削も返ってきて、その反省を踏まえながらある程度描けるようになり、毎日1~1.5枚ほど描いていました。
とにかく量をやらないと早く描くことに慣れないと考え、切りがいいところでやめるのではなく、1日でできる限りの量を進めることに重点を置きました。

特に仕事をしながら挑む方は、描き切らないからとやらないのではなく「1Fの平面図だけ」とか「立面と矩計だけ」でもいいので、毎日やることをおススメします。

この頃には通信講座の課題は何とかすべて終えたものの、間違えはあるし、制限時間内に終わるかどうかで、かなり厳しい状態でした。
添削でもかなり厳しいお言葉を頂戴していましたね(笑)

8月4週目後半 市販の問題集も解いてみる

ここからは市販の問題集を解きました。
事前に買ってしまっていたので勿体ないと思い1度は解くことにしました。

通信講座の課題と比べると簡単なので、どんどん進めましたが、描いた図面が合っているのかは確認できないので「早く描く練習」と「どんな問題が出る可能性があるか知る」ために取り組みました。

答えが分からないものに時間をかけるのは勿体ないので、とりあえず完成したらそれで良しとして、次に行くようにしました。

私が受験したときの課題は「木造の保育所」という例年にないタイプの課題で、各資格学校も対策が手探りだったと聞いています。
そのため通信講座以外の課題にも触れておくことで、問題のバリエーションに慣れておくというねらいもありました。

使用した市販の問題集はこちらです。

また、この頃に「おしゃべり建築士」さんのYouTubeチャンネルを見始めました。
実際にどのようにエスキス(下書き)をしているのかや、視聴者さんの添削などかなり役に立ちました。

8月5週目 通信講座の課題を繰り返す

ここからはラストスパートで通信講座の課題を1からやり直しました。
たしか6課題くらいあったので、1日にできるだけ進めて4~5日で2週目を終えた覚えがあります。

試験前々日まで通信講座の課題を繰り返して、一部は3週目を終えました。
できることならすべて3週したかったですが、仕方ありません。

この週はとにかく時間内に終わらせることに集中し、エスキスのアイデア出しを工夫したり、フリーハンドでも問題なさそうなところは積極的に切り替え、早く描く技術を磨きました。

この時期に毎日通しで課題を解いていたのでかなり実力が伸びましたし、毎日試験時間以上に勉強していたので、実際の試験がしんどいということもありませんでした。

そして、試験前日は準備に充てて勉強はしませんでした。

本稿のおわりに

こうすればいいという王道はありませんが、私の経験からは

・製図の勉強は学科試験が終わったらすぐに始める
・とにかく毎日描く
・最後の1週間は毎日通しで描く

という3点はやった方が良かった、やって良かったと思うことです。

なにしろ製図の勉強は1課題にとにかく時間がかかります。
特に序盤は描くことすらおぼつかないので、休日に頑張っても1課題できるかどうかです。
そのためとにかく早く始めて、少しでもいいから毎日描き続けるしかありません。

大変な2カ月になりますが、せっかく学科を通過したのならここが頑張りどころです。

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