AI時代にUnityでつくるiOSアプリ(3) Xcode Version 16.1 (16B40) のインストール
最近のUnity環境でiOSアプリを作る流れの紹介です。
前回まで
Xcodeのインストールはいろいろ方法がありますが、
初手ならMacのAppStoreがいいとおもいます。
評価が「2.6」とめためた低いですね・・・開発者全員が使っているアプリなのに怨恨を感じますね・・・。
URLとしてはこちらです
この時点でストレージの空きを20GBぐらいは確保しておいてください。
「iOSデベロッパーアカウントの作成」と「AI時代の利用規約との対話」
この間にiOSのデベロッパーアカウントを作成しましょう。
ストアに配信するためにはApple Developer Programに年間99ドル(または現地通貨の同等額)の登録料が必要になりますが、無料アカウントでもビルドとテストぐらいまではできます。
https://developer.apple.com/account
利用規約を読んでChatGPT等で翻訳したりして理解しておきましょう。
たとえば、テスト版のアプリを配布する「TestFlight」を使って、知人にアプリを配布することは可能でしょうか?
「TestFlight」の利用規約
https://www.apple.com/legal/internet-services/itunes/testflight/
たとえばこんな感じにChatGPTに聞くことができます。
質問「知人にベータテスターとして参加してもらうなら可能なのですね?」
たとえばこんな質問もできます。
質問「クラウドファンディングの対価としてベータテスターに参加してもらうのは可能でしょうか」
なるほどー!
こうやって他者に勝手な解釈をされずに、利用規約を直接対話して解釈しながら進められると、自己のリスク管理でAI時代の個人開発って感じがしてきますね。
さてそろそろXcodeのインストールが終わった頃でしょうか。
Xcodeインストールの確認
ビルドするプラットフォームを追加できます。
デフォルトはmacOS用しかないのでiOS用を追加します。
watchOSを追加したらwatchOSのビルドも作れますし、visionOSなんかもできます(めちゃ重たいですが)。
インストールには関連ツールのインストールなどもあり、結構時間がかかりますが、どれも大事なツールなので途中で止めたりしないようにお願いします。途中で止めたりした場合は「アプリケーション」のXcodeをアイコンごと削除すればいいはずですが、途中で止めた場合はどうなるかわかりません。
それから古いXcodeと同居しながら複数の環境で開発することもあります。必ず最新のXcodeがいいというわけではなく、移行期はそれなりにトラブルもありますので、ディスク容量は多めに確保しておいてください。
(とはいえMacBookだと容量がそこまで余裕ないと思います…辛い)
さてアプリを作ってみましょう
最終的にはUnityから開発していくのですが、
Unity→Xcodeプロジェクトをビルド→Xcodeでビルド→Simulatorで確認→実機確認→TestFlightでテスターに配信→AppStore審査…という流れになります。
Unity編からはじめると複雑な要素がありますので、ここはXcode単体でSwiftで書いたネイティブの3Dゲームアプリをつくってみよう、というサンプルがありますのでそれをビルドしてみます。
新規プロジェクトを作成
インストールがおわったら、Xcodeで新規の iOSプロジェクトを作成します。
PlatformはiOSを選択し「Game」を選びます。
プロジェクトの設定項目
Product Name: mygame
Team: Personal Team (自分のデベロッパーアカウントなので自分の名前)
Organization Identifier: as.shirai.ios
→これは組織の名前を一意にする名前空間です。自分が持っているホームページのドメインなどを逆から配置していくといいです。
Bundle Identifier: 上記の名前空間をもとに作られます。
「ios」まで入れているのは、経験上です。プラットフォーム、たとえばWatchOSやAndroidでもテストアプリや機能確認など山ほどできてくるので・・・。
言語はSwift、Metalを使ってみたいと思います。
Xcodeの操作とテストビルド
開発環境です。細かい設定やコードがあるのですが、まずは左上の ▶︎を押してビルドしましょう。初回は結構時間がかかります。
で、ビルドできました。
Metalです。
Simulatorでの動作をさまざまなデバイスで試すことができます。
実機デバイスをケーブルで繋いだ時の選択もここで行いますが、その場合はデバイスの登録やサイニングといった作業がありますので次の機会に紹介します。
なお、Simulatorは最新のiOS18が入った状態のiPhoneの動作を確認することができます。
たとえばブラウザ「Safari」を開いてこちらにアクセスしてみると
ちゃんと動きます。
デバイスの回転もできますし、ホームボタンやアクションボタンといった機能はメニューから送信できます。
Cmd+Qで終了です。
さて、動作確認が全部終わったら、作成したプロジェクトファイルは捨ててしまって構いません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?