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この春、新大学生の「PC購入のご案内」にMacがいたときにお父さんがとるべき態度とは。
子供を二人育てた親のPCチョイスに関する雑文です。
春のお父さんは悩ましい
春です。
受験が終わった皆様、お疲れ様でした。
そして大学や専門学校に進学が決まった親御さん、お疲れ様でございます。
そうです、学費です。
自分は私立大学の教員だった時代も長いので、複雑な気分ではあるのですが、福沢諭吉先生が何百枚も飛んでいく学費…お高いですよね。これでも海外の大学に比べれば……そう、アメリカは日本の4倍ぐらいします(でも奨学金取れる人は人数的にそこそこにいるようです)。フランスはそもそも大学は公立が多く、学費が年間10万円ぐらいです(そのせいか先生の給料はとても安かった…)。
大学入学手続きからのPC購入というコンボダメージ
さて話を戻しましょう。
今回の話題はPC購入です。
うちは息子が2人いて2人とも工学系に進む感じです(どうしてそうなったのか…特に指導はしていませんが…)。最終的に長男は某地方の国立大学に進学したのですが、そこと併願していた私立に受かったあたりから、入学手続き(30万円ぐらい)に加えて大学生協から「PC購入のお知らせ」が入っていました。
なんというか100万円とか30万円とかの請求書が一般家庭にポンポン飛び交う中で、どさくさに紛れて生協とか共済とか寄附金とかPC購入とか…という感じで入ってきます。
2年前、PCは入手困難品だった
2021年の2月14日のツイートから引用です。
息子氏の大学からノートPC指定あり
「メモリ16GB以上
CPU core i 第8世代以降コア数4以上
AMDはその相当品
フルHD解像度
1.5kg以下
Wifi6推奨
SSD必須128GB以上 必須256GB
Windows10home/pro
を満たす機材を自分で調達せよ
それも勉強」
まじか…Let’sNoteのビジネスモデルで共同購入を想定してた…
たしかこのときはコロナ禍で、半導体不足でした。そういえば自分が私立大学の教員だった時も……着任2年目で東日本大震災が3月に起きて、4月のPC納入が間に合わない!という事態になりました(黒板と紙を使って情報処理の初回授業をやったんですよ…)。
今回も半導体不足で納入されるかどうかもわからないけど共同購入せにゃならん、みたいな大学もある中で、この私立大学は「自分で探すのも勉強」と明言しており『なかなか素晴らしい大学だな!』と思ったのでした(どこの大学か気になる人もいると思うので下の方に書いておきます)。
ちなみにこの時のツイートはそこそこにおバズりいたしまして、いま見返したらTogetterまとめまでできていた…。
っていうかみなさんPCスペックの話題大好きすぎませんかね…まあ中高生みたいな人が多かったり、「なんで16GB?」とか「なんで1.5kg?」とか「もっと安い機種でもいいだろう」みたいな意見が多かったのですが、極端な例だと「いらんだろ」とか「家にデスクトップあればいいんじゃね」とか。どうなんだろう…工学部や情報系だとPCないと無理だと思うけど……いちいち『どんな人なんだろ〜』とプロフ覗きに行ってみたりもしましたが、なんというか「受験生の親ではない感じの方」のご意見が多い印象です。
ちなみに2年前は、ホントにメーカーPC(富士通とか富士通とかLetsNoteとかDELLとか)は入手困難だったのと、入荷待ちが多かったのです。いろいろ調べた挙句、マウスコンピュータで14万ぐらいでメモリ16GB搭載マシンを買うことにしました。
[mouse X4-R5]
— Dr.(Shirai)Hakase #AI神絵師本 #GREEVRStudioLab (@o_ob) February 15, 2021
- Ryzen 5 4600H(6コア12スレッド、3~4GHz)
- 16GB,SSD1TB
- Radeon Graphics
- 約1.2kg
- ACアダプタと電源ケーブルの合計重量は実測232.2g
- テンキーはないが配置よし
- 3年保証
13.3万円
2021/2/12付けレビューたすかるhttps://t.co/W0g1piYXPc
日付をみると、けっこう即決してますね。行く大学も決めてないのに…。
先日ひさしぶりに本人が実家に帰ってきたので、そのPCを覗いたら、ちゃんと活躍していてWindows11になってWSL2やらVirtualBoxのUbuntuやらSteamやらが元気してました。
本人曰く「メモリ16GBは勝つる!」という感想でした。やったね。
まあそのスペックを指定した大学には行かなかったので『その入学金で2台買えちゃうんだけどな…』と思ったけどまあそれとして。
中学生のお父さんは学用品として家にデスクトップPCを買ってあげて
振り返ると、中学生ぐらいからPCに興味を持つ子供さんにはポンコツデスクトップPCを与えておくといいとおもいます。自分でパーツ組み立てたり、掃除したり。気がつけばマイクラのModサーバを立ち上げようとしていたり。危ないこともするけれどその都度教えてきました。
コロナ禍で受験生になっていたときは、学校もろくに行けない状態だったので、東進のオンライン受講が結構本人に合っているようでした。
受験予備校に限らず、過去問は大学等のサイトからPDFで提供されていますので、それを印刷するためにレーザープリンタも買いました。だってインクジェットって詰まるしインク高いし、遅いし、そもそもテスト用紙は白黒なんだもん。最近はレーザープリンタは1万2千円ぐらいで買えます。下手なインクジェット複合機より安いじゃん。トナーは使った分だけ減ります。
なお現在、長男氏のアパートには謎のジャンク再生品デスクトップがあるようです。知らないうちに自分で拾ってきたみたい。買ったレーザープリンタも持っていってレポート印刷に使っている様子。もうご勝手にどうぞ。
2023年、戦いは次男氏へ
さて、長男氏に引き続き次男氏も今年、受験が終わりました。
予想よりも3年ぐらい早く受験が終わってしまったのです。私立の中高一貫校から国公立の高等教育機関に行くことになったので、親としては経済的にはありがたいです。中学受験でいくつか受かった学校のうち自分で気に入って選んだ学校だったのですが、ちょっと遠い学校だったのもあり、本人が「外部進学したい」と言い出したので、急遽3年生の10月から受験を意識し始めました。
この話は需要あれば、また書きますね。
次男氏はそこまでPCパーツに興味は示しませんが、中学の1年ぐらいからパタっとNintendo Switchを手放して、PCゲームに移行してしまいました。
それまでBotWやfortniteやスプラ2を狂ったようにやっていたのに…(どうやらオンライン対戦の客層が合わなかったみたいです)。最近はPCで、ゲームはBF4とCivilizationを狂ったようにやっています。2年生ぐらいからDMM英会話をはじめて、ほぼ毎日。今では1万数千分を達成しています。英検の準二級に受かったあたりから何かに目覚めたようです。3DプリンタとCADをさわっていますが、これは学校で友達とやるのが楽しいようです。家ではなかなか使われていない。
さて進学が決まったとある学校で
さて進学が決まったとある高等教育機関(特定しないでくださいね)からのPC購入のお知らせを読んでいたら、1年目は「スマホじゃ無理なので家に装備することを推奨」(意訳)とありました。
いやーホントそうだよね、最近はスマホの方がメインデバイスだもんねえ。
やっぱりiPhone新調なの?iPadも前の私学で買わされたのが元気だけどさ…。2年目からのPC環境は学科によって指定がまちまち。いずれもWindows11の画面サイズやメモリがちょい違う感じ。まあそうでしょうなあ…と思ってみてたらとある学科が…
Macを指定してきた!
恒例の息子の大学が要求するPCスペック
今回はなんと"Mac Book Pro 1TB 14inch"があった
358,000円〜
Mac Book Pro高い!!しかも上位機種じゃないか(使ってるけど)
私自身、すでに大学のPC選びには興味はそれほどなかったのですが、なんか俄然燃えてきたな〜自分の機材じゃないけど!
どんな教育するんだろう?
他の学科は当然のようにWindowsか加えてLinuxをデュアルブートなりで使う感じなので、相当なマカーがいらっしゃるのか…でも、大学のPC選定でそこまで趣味全開にするのであれば、何か信念なりシラバスなり授業設計なりカリキュラム設計なりがあるんだろうな。
でも考えてみたら悪くない選択かもしれない。
VRの民としてはPCでの開発が基本なのです。MacBookは選択肢ではないけれど…いやー悩ましいな〜…「38万円を出すに値することを教育する」ということが保証されているなら間違いなく価値あるのはこっちだしな…。
まあ2台もちすれば…とか書いていたらAIセバスちゃんがこんなツイートを…
昨日は学生さん向けにUnityのVR講座をしたんだけど、Macユーザーが意外と多かった。開発PC問題、WinだとVR開発はできるけどiOS開発が出来ない、MacだとiOS開発はできるけどVR開発はできないで、結局両方必要になる、金銭的に学生さんにはとても厳しいなと思う
— AIセバスちゃん (@SebasAi) March 5, 2023
いやほんそれです。
これは本当に知られてほしい。
— Dr.(Shirai)Hakase #AI神絵師本 #GREEVRStudioLab (@o_ob) March 6, 2023
・Macはフルスタックサービス開発者にとって必須
・GPUつよつよPCはPCVR/Unity/VR開発にほぼ必須
そして前者は値段が倍ぐらいする
(両方買えばええんやで…)
最適解は、ノートはMacBook。
家にはデスクトップPC、かな? https://t.co/0jUJFN9PP2
なぜか息子の機種選定(今回は急いでない)をそっちのけで盛り上がるタイムライン。
こんな質問をいただきました。
質問なのですけれど,Macがフルスタックサービス開発者に必須なのはどうしてでしょうか?
— ゆかたゆ💕日常とVRC (@yukata_yu_vrc) March 6, 2023
(自分の身の回りの方だと素直にLinuxを使ったりWindows上でWSL2やDocker等を使う場合が多いので,界隈によって認識が違ったりするのかなと思っての質問なのです)
GPUについては本当に同意なのです。
以下あくまで個人的な感覚で、簡単に答えると。
「スマホアプリまでを含めたフルスタックかどうか」ではないでしょうか。
開発者としてはXcodeやテスト検証、それを一台で済ませる必要性からMacが必要なのですけど。Pros/Consで考えてみよう。
[MacのPros] =いいところ
ハードウェアが頑健でよく設計されている。
MacはXcodeでiPhoneアプリが作れます。
Androidアプリも作れます。
需要ないかもですがMacOSのアプリも書けます。
GCPやAWS、docker環境も使いやすいです。
もちろんPythonも使えます。
Linuxも学べます。
Visual Studio CodeもUnityも動きます。
VR開発はAPKとMeta DeveloperHubが動きます。
[MacのCons]=だめなところ
メチャ高い、同スペックのノートPCの1.5倍ぐらい高い。
ときどきApple Silicon対応で勉強させられる。
あとはSteamVRが動けばなあ…(終了した)。CUDAが終了した。
[WindowsのPros]
比べて安い。
ハードウェアの出来はまちまち。
多くの人が使っているOS。
Steamのゲームが多い。AAAタイトルとかも。
CUDAが使える。GPUをぶん回す機械学習とかに嬉しい。
[WindowsのCons]
iOS開発が難しい。XamarinとかUE4とかGitHub Actionsとかでビルドできないことはないが。
VR開発をやるのだ!という人はまあWindowsPCでいいと思います。
「フルスタック」が意味するところがインフラからスマホアプリからVR開発まで…というプロいおじさんやAIセバスちゃんのような方々の最適解は「外ではMacBook、家ではWindowsデスクトップ」なのかもしれないです。VRで外部デモ展示をやるなら、Alienwareなどのゲーミングラップトップぐらいがちょうどいいのかもしれない。デスクトップを展示会場(海外含む)にもっていったりするのは地獄です。だからといって38万もするMacBookを展示会場に置きっぱなしにする勇気はないけど…。
WebVRだとMozillaHubsのサーバー「Reticulum」はLinuxとMacに関する記載はあっても開発者自らREADMEで「テストしてないごめん」と書いています。 https://github.com/gree/hubs-docs-jp/wiki/Reticulum-ReadMe
WSLやVirtualBoxにLinux立ち上げていけばいいので、まあWindowsで問題ないと言えばないですよね…。iOS開発さえしなければ。
GitHub Actionsがあっても、やっぱり実機繋いでデバッグしたいですよ、iOS開発したりテストするときは。それに一方ではAndroid StudioやJetpack composeやFlutterを使っていると、あれ?これWindows環境で開発してなくない?と感じることは多いです(エミュレータはそうでもない)。ところでGoogleの人はMac率たかい感じがする…気のせいか?
おとうさんが大学生の時はな・・・
実は私自身が学生だったときは、大学生協で学生委員としてPCを選定する担当ではありました。工学部と芸術学部と短大(秘書科)という小さな大学だったので、当時はがんばってMacを普及させていたことを思い出しました。芸術学部の先生方はもちろんのこと、工学部にもMac派はけっこういたんですよね…その後Windows95、Windows98というマイクロソフトの黄金期に入るので「Officeが使えない」といった理由で駆逐されて行き、さらにブラウザ戦争でも「なんだかMacは高くて遅い」という状態になり、その後MacOSXやSafariが生まれて、しばらくしてiPhoneが生まれるのですが。
MacとWindowsの両方の良さはわかっているつもりです。そのバランス感覚のおかげで多くの人とつながることができました。
この春、新大学生の「PC購入のご案内」にMacがいたときにお父さんがとるべき姿勢とは。
ここまでの自分の結論としては「WindowsでもMacでもいいんじゃね?本人が行きたい学科で決まるんだし」という感じではあります。
まあそれはその通りなのですが、
ちょうど知人のやす氏がこんな長つぶやきをしていたので引用。
飛行機で暇すぎるので、30代やすが人生で成功した心構えというものを書いていこうと思います。なんか、偉そうで恐縮ですが💦💦うまく行ってる方だと思うので参考になればと🙏
— やす 🇺🇸 ベンチャーキャピタル (@YasLovesTech) March 4, 2023
1: 負債を買うな投資しろ… https://t.co/uUmgGIGvc4
(長ツイートは全部表示されないので抜粋引用)
3:自分の給与=提供したサービスx人数
これはユダヤ人大富豪の教えに出てくる考え。自分がどんな仕事をしてようとも、最終的にサービスのサイズとその量によって定義されます。たとえば、不動産営業は売れる件数が少なくてもサイズは大きいし、ヒット曲をつくることは単価が1000円程度でも、数百万人に売れればサイズは大きくなります。ここで重要なのは「自分の力でどれだけ作用できたか」なので、天才が作ったヒット商品を保守メンテしてるだけではこれにあたりません。自分が生み出してる付加価値が、どれくらいで、どれだけ多くの人にとどけられるかです。なのでIT関連はこの公式上では有利です
4:機会を自ら作り機会によって成長せよ
リクルートの偉い人のコメントだったと思いますが。世の中、機会を待つ人が多すぎです。機会なんてそう簡単に降ってきません。自分でビジネスを考え、提案し、もしくは副業、起業し、自分が責任を持って進めてく。こうしないと成長しません。すこしズレますが、参謀ポジションとか都合のいいところないので、大小かまわず自分で機会をつくりリーダーになるしかないです。
5:小さくなったチーズにしがみつくな
チーズはどこに消えたという本を覚えてますか?頭のいい人間がチーズが消えた原因を議論しているうちに、本来知力の低いねずみがさっさと新しいチーズを探すという話。頭でっかちになるより、馬鹿になって必死にチーズを探せという話ですね。うだうだ考えるよりとにかく行動して新しいマーケット、新しいチャレンジをしたほうがよいときもあります
提供したサービスの数……小さくなったチーズ……。
そう「VR開発環境への投資」と「iOSアプリ開発」はまさにその話題…。
「たくさんの人に触ってもらえるソフトウエア開発」を意識してほしい……が、それはお父さん、求めすぎではないだろうか。なんて。
※VRが小さくなった、とか言ってません!
単にiOSの端末数とQuest他HMDの端末数の差です…!
そんなわけで、どんな教育なのか気になります。
もし仮に、この学科が「iOSアプリ開発をフロントエンドからインフラまで自分で開発する体験を学びます」というカリキュラムだったらMacで全然正解なのですよ。もちろんAndroid開発でもいいのですが!という意味ではQuest開発に限って言えば、MacでもMDH(Meta Developer Hub)は提供されているしなあ…。
XCodeという開発環境やUnityやVS Codeが使える点、Linux Shell環境との親しみなどを考えても「お金に困っていないならMacでいい」んじゃないかなあ…。もちろん中高生的な視点で「ぶっ壊してもいいから自分のPCを持て」という視点もしっかりあるので、しばらく1年ぐらいお古のSurfaceを使いながらM2 Mac Book Airあたりが安くなるのをにらみたいかなと思います。
何かあれば補足していくかも…。以上雑文でした!
具体的な学校名についてはお子さんの教育に興味がある人のみどうぞ↓
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