ディープフェイクを作れと言われたら…
デジタルハリウッド大学大学院、客員教授の白井です。
AICUという生成AI時代のクリエイターを育成する仕事をしています。
この動画は、私自身のインスタグラムにアップロードした1枚の写真から、とある生成AIサービスを使って数分で作った動画です。
このように、自分が、自分のために画像生成を使うことは問題がありませんが、
私が許可していない、知らない人物が、フェイク画像を作るためにこの技術を使ったとしたら
…いかがでしょうか。
そのような悪意のある使用を防ぐ技術もたくさん開発されています。
例えば、生成された画像の履歴を明らかにするトレーサビリティ技術などがあります。
しかし、恐れてばかりもいられません、この技術はオレオレ詐欺と同じなんです。
声の品質、画質をよく確認しましょう。
そして、「この人、本当にこういうこと言うかな?」という視点を常に持ちましょう。
ディープフェイクは技術だけで成立するのではないんです。
本人だけでなく、家族や、同僚といった身近な社会を混乱に陥れるためにあります。
みなさまにおかれましては政治や選挙などで印象を操作されることなく
また過度に恐れること無く、お過ごしください。
Akihiko Shirai Truth by D-ID
「明日までにディープフェイク作って」という業務的な依頼が来たとする
そういうとこだぞ
真剣に考えねばならんやつは
技術じゃないんだよ
依頼側の倫理の問題
やれるかやれないか、頼まれるかどうか、という以前に職業人としての倫理観を明文化しておきます。
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