しょうがいがあるということは、すべてのひとにやさしいAIツールが作れるかもしれないというAIDXな話
タスクを分解してくれるゴブリンツール「goblin.tools」は"すべてのひと"にうれしいAIDXを実現する…という話をしたかった。
AICU mediaで解説書いたので読んでね
もちろん、「同人誌の原稿を入稿させる」とか「ゲームコンテストに応募する」とか難しい、かつクリエイティブなメディアを作る若者たちが、見積もりを失敗して苦悩するような課題をたくさん盛り込んで…。
「俺は絶対こんな障がい者向けのツールなんて必要ないね!」という人も読んでみてほしい、例えば完璧絶対無比な大学の先生がパワハラを働いたときの学生から見た視点…なんかもこのツールを使って解説しておきました。
これぞ 愛すべき neurospicy…
原稿を書く時には「ゴブリンツールはADHDが使うツール!」みたいなレッテル貼りをしないように細心の注意をはらって書きました。
逆言えば、このツールを使う人=ADHDというような偏見を増強すべきではないだろうし、道具を使う人に偏見の目を向けるべきではない。
一方で、あまりジェネリックに「AIで効率化!」というノリで紹介しすぎても、なんか違うんですよね。たぶん。
「すべての席が優先席」だったとしても、じゃあ全てのクルマが障がい者向け乗降スペースに駐車できるわけじゃない、アクセスしやすい人、難しい人、チャレンジが必要ない人、歩く距離が伸びてもいい人、むしろ歩いたほうがいい人…たくさんいるんだよね、という人たちに平等と公平(Equality vs Equity)みたいな視点を持ってほしいし、実は社会の多くの人は自分の脳から見たバイアスの中で生きている。
社会は neurospicy
久しぶりに40万バズとかして興味深いなーと思ったのは、今回のツールも最初の機能であるToDoの分解までしか遊んでくれていなくて、その先の「時間見積もり機能」とか「感情を込めずに空気を読むジャッジ機能」とかまで踏み込んでる人はあんまりいないのよね
Wikipediaによると「neurospicy」とは
Neurodiversity/neurodivergent とは
精神機能にばらつきのある人々を表す非医学的な包括的用語であり、自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの神経学的または発達的な状態を含む人々のことだそうです。
注意欠陥、というと生きづらい気持ちになりますが、こういったAIによるサポート技術は、お年寄りや若者、他人の感情に左右されやすい人や反応が薄い人などすべての人々の助けになる技術ですね。
「ツールがある」ということを知ることと、そのツールを使いこなして自己実現をするっーことはまた別なのです。
でも道具を通して、社会や人間が見えてくるのであれば、
それはそれで素晴らしいことだと思います。
これを開発したBram De Buyserさんもとても興味深い人物です。
現在iOSのユーティリティ分野で4位。有料ですよ?
内部でOpenAIを使っているようですが、どこまで無料で提供できるようにするんだろうか、興味深いです。
そのうちローカルLLMに移行するとは思いますが、もしかしたら端末側で処理できるように頑張っているのかも。
追伸:素晴らしいツールを発見してくれたパトルさんありがとう
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