All about マイコンBASICマガジンIII #ベーマガイベント 参加メモ
6年ぶりに開催された伝説の雑誌「マイコンBASICSマガジン」のオフラインイベントに参加してきました。
参加者年齢の中央値がアラカン、しかもクリエイティブなおっさんたちの集まりで、少年のような気持ちで元気をもらいました。
☆「ベーマガ」とは?
電波新聞社から発売されていた電波新聞社が1982年から2003年まで刊行していたホビーユーザー向けパーソナルコンピュータ「マイコンBASICマガジン」のこと。「影さん 編さん つぐみちゃん Dr.D」などのキャラクターが読者からの投稿ゲームプログラムを紹介するプログラムリストがメインの雑誌構成。当時の読者はそのプログラムリストを目で写経してゲームを楽しんでいた(保存メディアは音楽用のテープであり、その装置がなければ消える)。
「こんにちわマイコン」でPC-6001/mkIIから開発者キャリアをスタートした白井の10歳ぐらいの愛読書(1983~1990年ぐらい)。その後はBASICではなく、ゲーマー化したのでファミ通やゲーメストなどに移行したが、当時、アスキーやBEEPとことなる、自分を揺り動かす雑誌文化の根底はどこにあるのか…に向き合うことにした。
ほとんど撮影不可だったっぽいのでホント雰囲気だけですが参加メモです。
全席指定:VIPペア席x68000円
VIPペア席……68,000円(税込)
※中央ブロック最前列にペア席をご用意します。ひとりでの使用も可。
※スタッフジャンパーのおみやげと、エンディングのスタッフロールにお名前を掲載する特典付きです。
※VIPペア席は、6組のみの販売となります。
S席……9,801円(税込)
1階A席……8,001円(税込)
2階A席……6,001円(税込)
2階B席……5,000円(税込)
車椅子席……5,000円(税込)
いちいちネタ満載の価格だけど、ちゃんと売り切れていました。
この時代のヒーローたちは現在は企業の代表だったり、成功した人たちもたくさんいるのでしょう。
司会・進行●山下 章
第 1 部
実録マイコンソフト
ベーマガと同じ電波新聞社出版部からスタートしたマイコンソフト。その成り立ちから全盛期のX68000時代の出来事まで、世の中に出ていないエピソード満載でマイコンソフトの歴史をたどります。
【出演者】
大橋太郎【元マイコンソフトウェア開発室課長】
藤岡 忠(なにわ)
土田康司【X68000版ファンタジーゾーン ディレクター】
古代祐三(YK-2)
永田英哉(Yu-You)
第 2 部
令和に復活! 人気連載リバイバル
初期のベーマガを代表するふたつの人気連載にスポットを当てた企画です。
①移植テクニックマスター大作戦
スタープログラマーたちの投稿プログラムは何が凄かったのか、当時の名作を披露しつつプログラムテクニックの秘密に迫ります。
②うる星あんずが全16エリアを実演!
ゼビウス大解析~1000万点を目ざして
うる星あんずこと大堀康祐氏が『ゼビウス』全16エリアのプレイにチャレンジ。本人に加えて、ゲームライター第一世代のメンバーがプレイを解説します。
【出演者】
森 巧尚
谷 裕紀彦(Bug太郎)
断空我
【出演者】
大堀康祐(うる星あんず)
鈴木宏治(見城こうじ)
池田雅行(響あきら)
手塚一郎
第 3 部
編集部×ベーマガライターズ
メモリアルトーク
大橋編集長、編さん、影さん、つぐ美さんのベーマガ編集部4名の前にベーマガライターズが順番に登場し、クロストークを展開しながらベーマガの歴史を振り返っていきます。
【ベーマガ編集部・出演者】
大橋太郎(編集長)
及川 健(編さん)
増田克善(影さん)
南雲津久美(つぐ美さん)
【ベーマガライターズ・出演者】
池田雅行(響あきら)
大堀康祐(うる星あんず)
倉元一浩
くりひろし
古代祐三(YK-2)
斉藤久典
鈴木宏治(見城こうじ)
断空我
手塚一郎
永田英哉(Yu-You)
中村伸彦(PANDA)
ベニー松山(TOMMY)
まかべひろし
南 泰人
宮崎良太
山下信行(やんま)
山下 章
新製品発表:PC-8801mkIISR
発売日: 1981年12月 (PC-8801)
出荷台数: 約94万台(1989年3月末時点)
小学中学生時代めちゃめちゃほしかったやつ…。
ハル研究所があきらめたものを電波新聞社が作るらしい。
そして同じくPC-8801での素晴らしい音を「沙羅曼蛇」で披露されていた。しかも2台で。
https://classicgameworldmuseum.com/
いわゆるLCDゲーム機以降、カートリッジ式ゲーム機、コンシューマゲーム機以前ぐらいまでの収蔵を編集部協力でオンラインミュージアムに仕上げていらっしゃいます。スピークアンドスペル、持ってました…。
Wordpressを上手に使ったサイトだな…写真もきっちりロゴが入っていて転載されづらい仕掛けになっている。
山下章さんのさすがの王道プロデュース力が素晴らしいなあ、見習いたい。
物販の熱気!
(写真は顔加工してから掲載しますね)
ベーマガスピリッツ
感涙モノの資料
来場者向けの小冊子「マイコンBASIC Magagine MEMORIAL GALLERY」でも超高画質・美麗印刷で収録されているのですが、撮影許可ゾーンだったので共有します。
媒体資料がよかった。ABC部数ですよ。
アーケードゲームグラフィティは見城こうじ氏がナムコに就職しちゃうことでお蔵入りになったのね…。台割表が尊い。
往年のジョイスティックXE-1
大橋編集長のお話と山下章氏の最後のお話は文字起こししたいやつだった…。
特別上映にはロマのフ比嘉さん
つぐみちゃんを近くで見れた
昭和の電波新聞社の数少ない女性社員だった南雲津久美さん。
架空の人物じゃなかった…!それが確認できただけれも嬉しかった
お茶くみや、ライターさんへの牛丼買い出しや段ボール箱に埋もれた日々。
電波新聞社のダサい制服のジャンパースカートをくりひろしさんが可愛く描いてくれて感激…というエピソード。
そしてゲームに全然興味がない、下手くそすぎるというエピソードがよかった…。
https://x.com/kurihiroshi/status/1791078163885502499
https://x.com/a_a_bm/status/1791378127576265156
https://x.com/kurihiroshi/status/1791423422335242682
https://x.com/kurihiroshi/status/1791078163885502499
https://x.com/a_a_bm/status/1791378127576265156
もうね、この距離で感極まっちゃうから、いいんです、これで。
終了後:いつまでも途切れない挨拶の列
感じたこと
第2部の途中、しかも自分のメディアの原稿を直しながらだったのでなかなか全力集中で参加できたわけではなかったんですが、行ってよかったです。
現在の自分が運営しているメディア AICU media の「つくる人をつくる」と新作「AICUマガジン」がターゲットにした「小中学生でも読める」、それから当時の「ゲーム」に値する要素が「画像生成と機械学習含めたクリエイティブAI」なんだなとよくわかりました。
当時のコンピュータは事務機ビジネスのためにあったので、大橋編集長の先見の明がとても大きい。
当時の印象ですが、広告はそこまで多くなかった。発行部数と商品開発、ナムコからライセンスされた「マイコンソフト」の発売で、ライター陣を支えていたと想像します。BEEPやアスキー、コンプティークなど他社の雑誌もあった中で、コンシューマに寄せすぎず「つくる人」側に寄せた設計だった事も他社優位性を維持できていて、さらに長年コミュニティやブランドとして生きていく要素になった。
読者の多くに成功者を産んでいる証拠でもあると感じました。
自分も生成AIの時代のファミ通になれるように、と言いながら、魂はベーマガでいこう。そんな元気をもらいました