「生成AI市場の今後の話」講演まとめ
「生成AI市場の今後の話」をしたのでまとめました。
翔泳社「Developer Summit 2023」での講演
先日(2/10)、翔泳社デベロッパーサミット2023にて「AI神絵師はITエンジニアの未来をどう変えるのか?~メタバースR&DからみたAI画像生成のトレンド~AI神絵師はITエンジニアの未来をどう変えるのか?」という講演をさせていただきました。
翔泳社「デベロッパーサミット」通称"デブサミ"ですが、2003年から毎年開催している、日本最大級のソフトウェア開発者のためのカンファレンスです。20周年ですね。おめでとうございます!
そもそもの講演のきっかけは、こちらの書籍をStable Diffusionのリリースから2ヵ月で刊行したことから…
講演資料についてはこちらに置いてあります。
ITエンジニアの未来は生成AIでどう変わるか
・あなたがイラスト生成に興味があるなら
・あなたがデジタルコンテンツをマネジメントする側なら
・あなたが「機械学習エンジニア」なら
・あなたが「CG/HCI/UX研究者」なら
・あなたが「マッシュアップが好きなエンジニア」なら
・生成AI市場の今後 - a16zの観測から
・OpenAIのCEO - Sam Altman CEO頭の中を覗いてみた
・「価値を作り出していく方法こそが価値」
そして結論。
先日紹介した OpenAIのCEO、Sam Altmanに対するStrictlyVC Connie Loizos (@Cookie, StrictlyVC/TechCrunch) による長めのインタビュー(2023/01/18)を講演の後半で解説しています。
(この英語をずっと聞き続けるのがきつい人のために…Blog化)
85ページもある講演スライドから一部引用。
特に質疑応答パートが興味深かったです。さすがの聴講者。
「価値を作り出していく方法こそが価値」
「これが黄金の時代になる」
「価値を作り出す方法こそが価値」という戦略ですが、まさに「AIと社会における安全工学」や、「それを成立させるためのプロセス」などは、非常にメタな価値開発だな~と思いました。
もちろんそこに感銘を受けているだけではなく、自分自身の人生に活かしていく必要がありますね。
生成AI市場の今後
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)の最近のブログ「生成AIプラットフォームは誰のものなのか?」より図を引用させていただいております。
[End-to-End]MidJourney,RunwayML
[アプリ]Github Copilot,Jasper
[ソース非公開/API経由]GPT-3
[モデルHub]HuggingFace, Replicate
[オープンソースモデル]StableDiffusion
[クラウド]AWS,GCP,Azure,CoreWeave
[計算ハードウェア]NVIDIA,Google(TPU)
生成AI市場の多くの資金は最終的にインフラ企業に。大雑把な数字で、アプリ企業は収益の約2〜4割を推論とチューニングに費やしています。これはクラウドのインスタンスに直接支払われるか、モデル提供者に支払われます。モデル提供者は収益の約半分をクラウドに費やしています。つまり「現在の生成AI総収益の10〜20%はクラウドに流れている」と推測するのは合理的な数字といえます。
ただし、その他のレイヤーでの収益構造構築はまだまだ未知数です。
生成AIを就活や人材育成に役立てる話
このあと、講演のほうは生成AIやメタバース人材育成系のお話になります。
これはこれでおすすめなのです。
以下、有料エリアでは特別な画像とGoogle Slides版へのリンクを加えてこんな話を解説しています。
R&Dスタッフとして採用する上での評価視点
ChatGPTに弊ラボのインターンは務まるか?
次回予告
引用や再掲などに需要があるようでしたら有料版からどうぞ。
個別の講演や解説のリクエストはメンバーシップから頂けると幸いです。
ここから先は
¥ 550
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?