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写真日記📷2024年9月

好きな果物は何ですか

9月の残暑はしぶといけれど、流石の夏も、時の流れには逆らえないようで。
スーパーに並ぶ食材の変化で、季節の移ろいを感じます。

季節問わず美味しいガパオライス。
可愛いでしょう。自分で食べます。

以前から、ドライいちじくや、イチジク(フィグ)の香りが好きだった。
でも、生のいちじくを自分で買って食べたことはなかったので、今年初挑戦。

地味な見た目の中に、秘めたる鮮やかさ。
静かで爽やかで、少し官能的な香り。
後を引かない、慈悲深い甘さ。
どうやらやっと、無花果の魅力が分かる年頃になったみたい。


今月の、良いお店

9月末、体重計に乗って慄いた。
なぜ、こんなに太っているのか。
何かの間違いではないか、と。

しかし何の間違いでもないことを、自分の写真が物語っていました。

ということで、今月行った良いお店。
梅田エリアを中心に、ご紹介。

農絆卓恵 のうはんたっけい 地産美食の小皿料理

去年職場の忘年会で訪れ、虜になったお店。
良い食材を丁寧に料理されていて、豪華な品数と大満足なボリューム。
一階が直売所になっていて、テイクアウトのお弁当も美味しい。

今日のランチは、優しいお出汁でいただくハンバーグ。
こんな料理を作れるようになりたい。
絶対に無くならないでほしいと願っている、心と胃袋のオアシス。

農絆卓恵おむすび膳 1580円
デザートのタイミングで、温かい知覧茶を持ってきてくれました


◎クレープリー・スタンド  シャンデレール

通勤でお店の前を通り過ぎ続け、はや10年。
「9月限定 イチジクとチーズケーキのクレープ」の看板を見て、吸い寄せられるように店内へ。

何年も名店として愛され続けている、あたたかい雰囲気。
クレープは美味しいし、アルションの紅茶がいただけるのも嬉しい。
もっと早く来ればよかった。


赤白こうはく ブラッスリー

梅田でワインといえば、フレンチおでんが有名な赤白。
この夏オープンした、シンプルで王道のフレンチ料理が破格でいただけると噂の新店舗、ブッラスリー。

何を食べても、まろやかにツボに突き刺さる。
なぜか獣の香りがするワインもだんだん美味しく感じるのは、料理の魔法だと思う。

シャインマスカットとセロリ クルミのサラダ
737円
黒トリュフのスクランブルエッグ
715円
鴨胸肉のロースト
1925円
仔牛もも肉のロースト
946円
国産牛モツの赤ワイン煮込み
902円


あれから毎日、余韻に浸っている。
また行きたい。絶対すぐ行く。


◎よつ葉 ホワイトコテージ

ブラッスリーの後は、同じビルの地下一階にある、こちらを強くおすすめします。
北海道の乳業メーカー、よつ葉のパフェを。

濃厚ショコラとバナナのパフェ
1000円

「よつ葉」の三文字を見るだけで嬉しくなるのは、私だけではないはず。
冷たくとろける、優しいミルクのあまみ。


おまけ◎ロイヤルホストのアンガスビーフステーキ

ロイホといえばパフェですが、太ったので、体の栄養になるものを。

メインのステーキはさることながら、ピーナッツドレッシングのケールサラダ、お肉に隠れたマッシュポテトまで、完璧な美味しさ。

ロイホへの愛は、深まる一方です。



夜10時の半額ハンター

涼しくなったし、太ったし、夜に散歩をする。

ふらりと立ち寄ったスーパーで、ローストビーフと、国産の牛肉と、パンが半額になっていた。

数日間、食卓がすこし豪華になった。

その後も時々、半額のお宝をゲットするため、気合を入れてスーパーに出向く。
でも、何の収穫もなく帰宅することもしばしば。

夜10時。スーパーでの出会いは、一期一会。



心が向いた時、そっと受け入れてくれる場所

一日中、パジャマのままで化粧もせず、テレビもつけず、無音の空間で声すら出さず、外の空気にも触れない休日が、わりとある。

ひとりで静かに過ごしたいし、遠くには行きたくない。
でも、ちょっと気分転換がしたい。


近頃、そんなときは近所の喫茶店に行く。

月に数日、夜の営業もしている。
お酒と、季節の果実のタルトがいただける。

9月はりんごのタルト

この店に来たのは、数年ぶり。
メニューの数も、味も、店主が無口なところも変わらない。
強いて言えば、レコードが導入されて、より心地良い空間になっていた。

ずっと変わらず、ただ静かに、そこに在ってくれること。
いつ行っても良いし、行かなくたって構わない。
心が向いた時に、そっと受け入れてくれる場所。

「行きつけの店」って、いいね。


実家はお祭り三昧

いとこが、仕事で東京から大阪に来た。
私の実家に一泊することになったので、我が家はお祭りモードだ。

実際、その日は地元の祭りもあり、外から賑やかな太鼓の音が聞こえていた。

母が朝から肉屋で買った大きなお肉でしゃぶしゃぶをし、大阪の誇りである旭ポンズで味わった。

母はいつもに増してよくしゃべり、父は可愛いいとこを前に、始終ほほえんでいた。

突然、遠くの空で花火が上がった。
目の前の祭りとは関係ない、別のイベントの花火らしい。
我が家の窓からあまりにも綺麗に見えたので、驚いた。

盆と正月とクリスマスが一緒に来たような、賑やかで楽しい夜だった。

翌朝、母が作ったサンドイッチも豪華だった。
ドリンクバーと称し、飲み物もたくさん用意されていた。

いとこから、新幹線の中で撮影された旭ポンズの写真が届いた。

次にみんなで会えるのは、いつだろう。
元気に笑って、美味しいご飯を食べたい。

ところで、むむちゃんと一緒に布団でくつろいでいると、じわじわと顔面に接近してくることがある。
耳や頬や唇に、生暖かい小さな風を感じる。
彼の鼻息は、荒い。

父は鼻を噛まれたらしい。
決して油断はできない。



たぶん、だいじょうぶ

京都駅の中村藤吉であんみつを食べ、星野道夫さんの写真展を見に行った。

ベリーと梅が、いい仕事してた
中村茶。
色の薄さからは想像できないお茶の濃さにおどろく。

写真日記を書き続けているせいか、撮影時の星野さんの感情や息づかいが、まるで自分のもののように想像できる瞬間があった。

アラスカの村長から届いた手紙も展示されていて、「これ読んだ時、嬉しかったやろうなぁ・・・」と涙ぐんだが、ここで泣いてたら変な人なので堪えた。

京都駅の伊勢丹で開催されると思っていたら、四条駅の大丸だった。
勘違いのおかげで、久しぶりに京都タワーが見れた。


夜は神戸に移動した。

親友と、その娘と、ミッフィーちゃんのレストランで夕食をとった。

姫はうれしそうにママと私を交互に見つめ、たのしそうにポテトを食べていた。
最近のブームを尋ねると、静かな声で「プリキュアごっこ」と教えてくれた。
齢4歳にして、旭ポンズが大好物らしい。しぶい。

よーく見ると、グラスにくまがいる。


姫は大好きなパパと家に帰り、私と親友は7年ぶりに「ジャズ喫茶jamjam」へ。

7年ぶりの、まさよシフォンケーキ

店のトイレの壁一面を埋め尽くすポスターの中に、初めて彼女と観に行った映画のポスターを見つけた。

初めて二人で遊んだ日から、17年が経っていた。
映画のあと、薄暗いカフェでブルーベリーのパイを食べながら、情けなかったり恥ずかしかったりするお互いの話をした。
今もしていることは、まったく変わらない。

あの頃は無限にあると思っていた自分の時間が、今の彼女にはとても貴重なものになっていて、慈しむように二人で夜の街を歩いた。
コンビニで飲み物を買い、歩道の柵に腰掛け、時間が許す限り話した。

話せる人がいること。
打ち明けてくれる人がいること。
そのありがたさを感じると、すこし救われる気がする。
現状は変わらなくとも。


シルヴィア・プラスの「ベル・ジャー」を読んだ。
作者はこの自伝的小説を書き終えた数ヶ月後、自殺している。

自由に解き放たれた時、光のほうへ浮かんでいく者と、闇のほうへ堕ちていく者がいるのではないかと思う。
生まれもった性質、というか。
たましいの方向性、というか。

私はたぶん、前者。
もちろん落ち込むこともあるけど、基本的にはポワポワしているんだと思う。

それが良いことなのかは、わからない。
個人的にはたのしい人生だけど、誰かを苛立たせたり、傷つけることもあるし。

そして私は、こんなに人の心を惹きつけて揺さぶるような小説、一生かけない。
なんだかそのことが、大きな欠落のように感じる時もある。


私たちと別れたあと、姫は「ママとあき(私のこと)、だいじょうぶかな?」と言っていたらしい。

だいじょうぶよ。

本当は、わからないけど。

色んなことを、だいじょうぶにしていこう。

だいじょうぶ。

たぶんね。



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