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幡野広志さんのワークショップその3に参加した


幡野広志さんのワークショップ「いい写真は誰でも撮れる」その1で、いい写真を撮るために大切なことを学んで。


その2で、もっと写真がよくなるための撮り方を学んで。


写真で人生がいい感じになってきた人のための「その3」は、せっかくはじめた写真を嫌いにならず、好きで続けていけるようにするためのワークショップ。

「いやいや、嫌いにとか一生ならんし!死ぬまでずーっと、写真と一緒やし!!」
なんてことは、35年くらい生きてきて、もう言えなくなった私。
人生って、何があるかまじで分からんですよね。

だからこそ、写真のことは嫌いになりなくない。
ずっと好きで続けたい。
写真のセレクトと現像についても、もっと知りたい。
現像の正解がいつも分からないから、幡野さんが使ってるプリセット欲しい。
小池さんのごはんが食べたい。
そんな思いで、大阪から東京へ向かった。

今回なんと、事前に撮影した50枚の写真から、幡野さんがセレクト・現像してくれるという超スペシャルな企画。
なのでかなり厳選し、「これだ!」という50枚をSDカードに残してきたんだけど・・・

ワークショップ前日の夜、ホステルのベッドで小池さんからのメールを確認していると、「同じ日に撮影していただいたデータ50枚」とのこと。
完全にやらかした。
はちゃめちゃな日時の50枚しか、手元にない。

ということで当日は早起きし、新たな写真50枚を撮るため、朝の代々木公園へ。
結果、それがとても良かった。
晴れた日曜の朝はきもち良かったし、楽しそうな犬がたくさんいたし、映画「PERFECT  DAYS」で平山さんが掃除していたトイレや、休憩していた神社を発見した。


その中から、私がセレクト・現像した4枚。

ホステルのカフェで朝食。ラテアートは必ず撮ってしまう。
幡野さんのプリセットを使うと、一瞬でいい感じになる。

50枚のうち、約20枚は朝食の写真。
とにかく撮りまくる姿勢を、初めて幡野さんにほめてもらえて嬉しかった。
たくさん打たないとヒットも出ないことは、その2で学んだ。

「これって、あれやん!!!」
興奮抑え切れず、心の声が漏れたトイレ。
「エリオット・アーウィットっぽくて素敵かも!」と思ってモノクロにしたけど、モノクロにしなくていい写真、モノクロにした方がいいシチュエーション、というのも教えていただいた。


そしてこちらが、幡野さんにセレクト・現像いただいた4枚。

私の手が、綺麗になった・・・!嬉しい。喜んでもらえる現像をしたい。
同じトイレのはずなのに、入りたいのは絶対こっち。
写真を載せるときの葛藤に対する答えも教えてもらえた。もっと安心して、誰も傷つけないよう配慮して、写真を使おう。
実は鳥居の下にいるおじさんが、AIによって消されている。本当は、おじさんがいなくなるのを待ってから撮るのが正解。時間と心のゆとりが必要。


せっかくはじめた写真を嫌いにならず、好きで続けていくためには。

幡野さんのお話を聞いて、これまでの生き方を見つめ直すことになった。

私は看護師をしているけど、誇り高い夢や目標を掲げてなったわけではなくて、進路に迷って追い詰められて、とりあえず資格とるか的なノリでなった。
実は、助産師の資格ももっている。
そんな軽いノリで志した医療の道は、全然簡単じゃなかった。
助産師として勤務した大学病院は、私にとっては超ハードな戦場で、4年で挫折した。
今のクリニックに転職し、規則正しい生活を送りながら優しい人たちに囲まれて、できる仕事を無理なくこなす日々。

そんな私に、だんだん腹が立ってきた。
私が本当にしたいことは、こんなことじゃなかったはず。
子どものころは、時間を忘れてお絵描きしたり、作文を書いてほめられたり、トイカメラで撮った写真を友人に配ることに、おおきな幸せを感じていたはず。

看護師じゃない、何者かになりたい。
ここではない、もっと違う世界に行きたい。
そんなことばかり考えていた。

「まずは自分の人生を、しっかり生きる。写真は、そのおまけ」

幡野さんの言葉を聞いて、「自分の人生をしっかり生きる」って何だろうと考えた。
今ここにないものを追い求めたり、選ばなかった道を悔やみ続けるより、私が本当に頑張ってきたこと、築き上げてきたものをちゃんと見つめて、これからの幸せを考えたいなと思った。
その先に、私にしか撮れない写真、書けない文章があるのかも。

今はぼんやりと、また助産師になりたいなと思っている。
「助産師です」って、胸を張って言えるようになりたい。かも。
やっぱり人生、何があるか分からんですね。

好きなことを大切に続けていくための、「生き方」を学んだ1日だった。
本当にありがとうございました。


小池さんのごはん、今回も美味しかったー!
ごちそうさまでした。


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