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僕が特養に勤めている理由 そしてこれからの事

こんにちは!

埼玉県で介護福祉士をしている大西です!

今回のテーマは「僕が特養に勤めていた理由、そしてこれからの事」

今日ですね、定期巡回サービスの同行をさせて頂いているんですが、在宅の良さを改めて感じました。

同時にデイサービス、ショートステイ、特養などの価値観、考え方が更新されました。


なんで今特養にいて、特養でどういう働き方をしていて、なんで特養を選んだっけ?というところを考えました。

そしてこれからの事を。。。

今日はそんな事を書いていきます。

それでは第44弾、よろしくお願いします。



君は何故それを『選んだ?』

僕たちの人生は「選択」の連続ですよね。

全てにおいて「選んで」きた『結果』または『過程』が「今」です。


自分が選んだ事、そう捉えると「他責」にしたり「後悔」する事は減るんじゃないでしょうか。


僕は特別養護老人ホームに勤めて今年で6年目になります。(早いなぁ〜笑)

最初から今もずーっと楽しいんですが、何故僕は特養を選んだっけ?と考えてみました。


今の大西晃志だからこそ分析できる過去の自分、そして今の自分について書いてみます。


特別養護老人ホームで働くという事

単純に寿命の話をします。

施設に入所しているお年寄りと僕の寿命を比べると、明らかにお年寄りの命が尽きる方が早いですよね。

しかも基礎疾患があったり、免疫が落ちていたりするわけで、全くの健康という人は少ないんじゃないかと思います。

と、いう事はですよ。

特別養護老人ホームで働くという事は(もちろん特養だけじゃないよ!)

圧倒的に僕達よりも死に近い人を支える

事を仕事としているんですね。


僕が介護を志したのは中学生、当時は「終の住処」なんて言葉も知らなかったし、老人ホームの種類なんか知りませんでした(笑)

ただコミュニケーション能力を活かせて、今後の需要も尽きないし、死に向かっていくお年寄りの人生に少しでも「良い人生だった」と思ってもらえたら。「終わり良ければ全て良し」的な感じで考えていました(笑)

「人の人生に直接介入できる」

これが尊いなと感じたんでしょう。

それが僕の原点。

giveもtakeも承認も尊さとか綺麗事とか、経済の事とか信頼の事とか、そんなたいそれたこと考えてなかった時。

これが「僕」なんでしょうねぇ。

ただきっとこの裏には「認められたい」「必要とされたい」という承認欲求の塊のようなものがあり、決して綺麗な事では無いと感じています(笑)

だから「奉仕活動」とは全く違うと断言できます。

少しでも多くのお年寄りの人生に関わる為、特養を選んだのが社会人の始まりでしたね。



組織は個人プレーではない

悲しいことに、一緒に働く同僚からすると「個人の想い」というのは、あまり興味が無いようでした。

周りから見れば「尊くて綺麗な動機」を持っているし、聞かれれば語るつもりだったのですが本当に仲の良い同僚にしか話す機会はありませんでした。
(特に話す努力はしていなかった)

当時18か19の僕は「こんな介護がしたい」という介護観はまだ醸造出来ていませんでしたが、短いなりの人生で「こうしたい!」「これはおかしい!」というのはハッキリありました。


組織を変えようとか、仲間に相談する、なんて考えを持ち合わせてなかった僕はひたすら違和感を感じ、個人プレーで対抗していました。


人がいなくてオムツ交換出来ない?

なら自分の休憩なんていらないから、いくらでも走り回ってオムツ交換をしたし

重たくてお年寄りを起こせないなら先回りして起こしてあげるし

「午後お風呂だから寝かせなくていいよね」
「午前お風呂入ったからパット交換しなくて良いよね」

おいおいふざけんな(笑)
だから多少無理でも(多少じゃなかったなぁ)意地でやってました。

そんな環境だったし、そんな行動がまかり通る場所でした。

ただ幸い(?)その環境に屈すること無く今までやってこれています。

そして痛感しました。

組織は個人プレーじゃ変えられないな。

いつも密かに期待していました。

「この行動を見て、やっぱりおかしいと思ってくれないか?」

「一緒に変えようねって動かないか?」

変えよう!なんて発信しなかったし、戦おうともしなかったくせに、期待だけはしてたんですね(笑)

僕はその職場を3年と2カ月で辞めましたが、その分の収穫はありました。

「夢を諦めず環境に屈しない心」
「組織を変えるには手段(戦略)を考える必要がある」

ということ。

前の職場、ありがとう(笑)

あ、ちなみに今までの同僚にも嫌いな人はいません、良い所がちゃんとあったからです。
ただ環境に適応していっただけですから

そのくらいじゃ僕は人の事嫌いになりません(めちゃくちゃ上から目線)


今の働き方


さて、個人プレーでは組織が変えられない事がわかりました。

新しい職場では(今)「とにかく明るくて馬鹿、だけど真面目な所がある」キャラクターでやらせてもらってます。(理想)

目下実験中ですが、大きな目的があります。

それは「影響力をつける」という事。

どういう事かというと、何か発信したい事、変えたいことがある時に「普段ふざけてる大西さんだけど、こういう事を考えてるんだなぁ、協力しようかな」が狙いです(笑)

ちなみに現在失敗傾向にありますが(笑)

普通に「勝手な事やってふざけてる人」になってると思います(笑)

でも大丈夫です、どこかで種明かしをして熱血真面目路線に切り替えようと思います。

そして「一人一人口説いていこうかな」と思っています。

西野さんの「信頼」についての話がありますよね。

施設内ですが一人一人にアプローチしようと思っています(笑)

ちゃんと口説いて、仕組みを変えて、結果的にお年寄りに還元できるように。

僕1人で365日24時間介護する事は無理なので、ちゃんと組織を動かそうと思います。

ちょっくら頑張ります。



コロナ時代、これからの介護

自分の施設ではショートの受け入れを停止しており、今数多くのデイサービスが停止したりしていますよね。

ずっと気がかりだったのが「家族」のこと。

冷静に考えてみて下さい、施設で「大変だなぁ」と思うお年寄り、家で見るの無理じゃ無いですか?

いや確かにね、家にいたら逆に落ち着くかもしれないし、薬で寝かせれば良いかもしれないし、縛っちゃえば良いのかもしれない。


だけどそれって介護なの

きっと多くの家族は「在宅介護」が間違いなく負担になっています。

今までデイサービスやショートステイのおかげで成り立ってきた生活が成り立たなくなります。

生活のサイクルも変わる、仕事も休まないといけない、身体的負担は大きい、精神的な負担も大きい。


そのうち鬱になり心中してしまうんじゃないか。

クラスターも危険だし、感染は怖い。

だからといって家族に丸投げ、は違う気がする。

今こそ「介護士」と「経営者」は本気を出す時なんじゃないか?

と、考えていたら丁度「頑張らないリハビリ介護」を発信している介護系YouTuber松本健史さんがこんなYouTubeを発信しました。



これ本当に視聴して欲しいです。

医療崩壊を止めるために、介護崩壊を防ぐ。

もちろんあらゆる方法で動き出している所もあります。

そして間違いなく「新しい介護の形」が求められてくると思います。

僕は今そこについて考えてみています。
介護人口、システムの活用、家族向けオンラインセミナー、単発派遣、どう参加してどう巻き込んでいくか?

思いついたらまたnoteに書かせて下さい。


今回も読んで頂いてありがとうございます!

次回もまたよろしくお願いいたします。

未来を創る介護福祉士 大西




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