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楽しい介護とは何か?

こんばんは!
埼玉県で介護福祉士をしている大西です!

今回のテーマは「楽しい介護」です。

普段は精神論やセルフマネジメントが好きなんですが、この記事ではたまには介護が楽しくなるためのノウハウ的なものを書いていこうと思います。

それでは第211弾です、よろしくお願いします!


楽しくない介護とは何か

さて、まずは楽しくない介護について考えていきましょう。

想像してみて下さい。
騒がしく、怒鳴り声が聞こえる介護現場。

お年寄に対し「さっきもトイレ行ったでしょ!」「何回も同じことを言わないで!」

そんな言葉が聞こえてくる。

これは間違いなく楽しくないですね(笑)

この介護現場の欠点はいくつか挙げると

・OJTが出来ていない
・マネジメントの不足
・一職員が介護がどういったものか理解していない

簡単に挙げるとこんな感じですね。


他にはそうですね、例えば

静かなフロア、介助をするときに無表情で接し、無言でオムツ交換や食事介助をする。
そこには笑顔や明るさといったものが存在しません。

うん、これも楽しくなさそうですね(笑)


こちらは表面化しにくい問題ですが、やはり教育的な部分とマネジメントの不足でしょう。

人って自然とだらけ、思考しなければ機械的になってしまう生き物です。
そういうものである、という事を上司は認識しなければなりませんね。



楽しい介護現場の秘訣!?

さて、ついに楽しい介護現場の秘訣です!

これは、正直言って沢山あるというのが個人的な答えです。

先ほどの「楽しくない介護現場」に足りていないものをやればいい、というわけでは無くちょっとした工夫なんですね。


「楽しさ」ってそもそも自分で内側から湧き出てこないとダメなんですね

「仕事は楽しくやりたい」というあの人はいつもどこか不機嫌そうじゃないですか?

ちょっと大雑把に言うと、介護が楽しくなる秘訣は「心の内側からにこにこ出来るような精神環境を作り出す事」なんですね。

ちょっと抽象的過ぎですね(笑)

ここについてもう少し解説していきます。




セルフコントロールの為に

さて、自然とニコニコと笑える精神環境を整えるためにはどのようにしたらいいか?

一つの有効手段は「状況を整理して考える」

これですね。

例えば、介護施設って大体の一日の流れがあるじゃないですか?

それを思い起こすと「あ、ここでいつも余裕が無くなるな」という事が分かりますね。

そのうえで「それはどうしてか?」を考えておくんですね。

人って予想外の出来事や、段々と迫ってくる焦りには対応しずらい生き物なんですね。

なので、まずはとにかく「状況を整理して把握する」事が重要かと思います。

そのうえでもう一つ重要なことがあります。

あ、前もって業務を進めておくとかじゃないですよ!(笑)
それはマジで落とし穴で、むしろ自分の首を、いや現場全体の寿命を縮めているようなものなので、気を付けたほうが良いですね。

全体像を把握し、リカバリーポイントを押さえる

本当なら「どっしり構えていこー!」とか言いたいんですが、一応今回はノウハウ的な部分をお話しします(笑)

結論はこの見出しにあるように「リカバリー出来る部分を把握する」という事なんですね


どこの施設でも同じかもしれませんが例えば食事時や食後って忙しいですよね。
ここで人が溢れんばかりにいるか、もしくは仕組み作りがうまく食事の時間が一斉に被らない場所なら困らないでしょう。

しかしほとんどの施設はそうはいかない。

職員の人数に対して利用者さんの人数の方がべらぼーに多いわけですから、無理くり終わらせようとすると余裕なんであっという間に無くなるんですね。

そこで人員配置を変えるわけです。
例えば昼食後から夕方まで、なにかやることがありますか?

排泄ケア、夕食の準備、おやつや水分介助?

それって時間が決まっているものですか?

昼食、食後の利用者さんの対応が13時まで、とか
オムツ交換は14時までに終わらせなければいけない、とか

そんな決まりは無いですよね、厚生労働省もそんなことは言っていません。

なので、たとえば昼食後が忙しいことが分かっているなら、後にずらしてリカバリー出来るように人員配置を変えればいいんです。

言い換えると「ピーク帯を引き延ばして緩やかにする」といったところでしょうか。
(分かりにくいですね笑)

昼食を急いで終わらせて休憩から上がってきた早番と交代するのではなくて、もっと分散して15時とかにフロアが落ち着くようにすれば良いんです。

一瞬ガーンと忙しくするんでは無くて、ゆるくのんびりと出来るような。
12時からの昼食、13時からのオムツ交換、15時からはおやつだから逆算して離床…では無くて、早く食事を終えてトイレに行く方もいれば、13時くらいからゆっくり起きて食べて、トイレに行ったりオムツ交換をしたりと。

一斉介助、を無くすといったところでしょうか。

その方が利用者さんにも、職員にも優しいし緩やかになりますよね。


そうしてピーク帯そのものを無くして後で後でとリカバリーしていけば良いのです。

そうすることで常に余裕が保たれて楽しく介護をすることが出来ます。

そもそも介護施設で働く人たちって良い人が多いんですね

そんな人達ですから、余裕が無くならない環境や仕組み作り、介護の教育さえ怠らなければ相当良い施設になるはずです。

そうして職場風土を作っていく事で、楽しい介護が出来るようになるのではないでしょうか。

介護の魅力や楽しさをもっと浸透させるために、是非職場の仕組み作りから考えていきたいですね。


それでは今回も読んで頂きありがとうございました!
次回もまたよろしくお願いします!

未来を創る介護福祉士 大西

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