[緊急] 2020.5.23 「ルーズヴェルト・ゲーム」から見る人生
こんばんは。なんと半年坊主してしまった大木です。いやほんとに書こうとしてたんですよ、ネタも腐るほど。けど書こうとしたときには暇が忙しいに成り下がっていた。言い訳は今度します。
「ルーズヴェルト・ゲーム」。元々一番好きなドラマとして公言していたし、ゼミ面接でも経営を学ぶきっかけになったと話のネタにした。放送されていたのが2014年、中2の頃である。確かに、中2といえば自分の思考が奥深いことが自他ともにはっきり認識され始めた、キーの時期ではある。
野球と経営という観点からドラマを楽しんでいる事には変わりはないのだが全てにおいて当時の自分は知識と経験が浅かった。それでも十分面白かったからこのドラマは素晴らしいと思う。
中学生時代といえば野球は冴えなかったが、勉強はできていた。もちろん自分の中で納得できていない部分は多かったが、相対的に見ればできていたのだろう。それなりにやりたいこともできていた。もちろん苦しむことも多々あったけど、その後を考えるとそこまで大事でないし、今後にも生かされる経験が多かった。僕の人生である以上決して「勝ち組」ではなかったが少なくとも「負け組」ではなかった。
それがどうだ、今の自分でこのドラマを見ると初回なのに明らかに涙目になっているではないか。感情表現として涙を流すことが極めて少ない自分が(うるっとくることは多々)明らかに心動かされている。涙を流すというのもこれは目的でなく手段であり(目的と手段についてはいつか書きたい)最近感動した→涙出ないかなと思ってしまう自分がいて信用できないが、今日に関しては今までとは違った。第1話の中盤で感動シーンなんてないのに...
そうでなければ人が感情を動かされるのは"感情移入"一択なのだ。当時にはなかった感情が生まれたのである。今までの6年間でそんなにも感情が出てくる出来事、「高校野球」「大学受験」この二つだろう。
「負け犬」。こんなこと書いてる自分も情けないなと思うがこの言葉が一番当てはまる。結局何にもなれていない。結局勝てなかった。努力実力が足りないと言われればそれまでかもしれないが、勝つ人はそれらがなくとも勝つときは勝つのだ。別にこの二つの出来事が直接悪に働いているかというと無論そんなことはない(大学受験は自分が悪い)。高校野球に打ち込んだからこそ野球を知れてより深く見れるし、勝ち負けの重みも理解することができている。ただ、今の自分だと嫌というほど「負け犬軍団」という言い回しが心に響き渡るのである。
「予言の自己成就」という概念がある。簡単に言えば、こうなるだろうと思われていると本当にそうなってしまい、あたかも予言が当たってしまったかのような状態に陥ることである。この概念は周りからの影響によるものだが個人的には負け組とか勝ち組とかの思想回路はこれが絡んでいると思う。勝ち癖とか負け癖とか。自分もこんな負け組ドラマばっかり見ているからこうなったのかも、月9ずっと見てたらそういう運命的な恋愛できるのかもねいや何かのせいにするのはよくない。
そう思ってしまうほどこのドラマには妙な縁を感じる。よく見てみると他の「日曜劇場 池井戸潤シリーズ」と比べて、もちろん技術には重きを置いているが、実践的な経営、特に「ヒト」について着目している印象だ。あれ、今僕はまさしく人的資源管理を学んでいるではないか。六角精児は、その時には頭の片隅にもなかった、何なら地名さえ知らなかった厚木高校の卒業生だし、野球だってその時の自分にまだ続けてるなんていったら驚くだろう。「野球」「経営」「人的資源管理」「負け犬」こんなにも共通点がある。こんなにも影響されているなんて。いや待てこれまさに予言の自己成就ではないか、ちょっと違うか。
となると、あと一つ足りないのは「逆転」である。ここが肝なのに。こんなことを考えているようではできるはずもないのだが。だが奇しくもここ数年の僕のテーマは「昇竜復活」でありひそかに逆転を狙っている(僕の人生と中日ドラゴンズの成績はリンクしていると勝手に思っている)。ここで逆転してこそ「予言の自己成就」である。できることをしっかりやっていくしかない。どこかで大量得点したいものである。
総じて「ルーズヴェルト・ゲーム」は僕にとってドストライクのドラマなのである。「風立ちぬ」のときもそうだったが、自分の段階によってここまで見え方が変わるのかと、名作は素晴らしい。早く続きを見ないと。
ほんとはこの1839文字を140字にまとめる予定だったが、病んでるとか思われてもあれなので、病むとかないんで。コロナ期間で改めて気づいたけど、良くも悪くも僕は適応能力に長けているんですね。なんでも耐えれるんだわ。だからこそブラック企業が怖い。杉原先生と母の話を聞いてからそればっかり頭から離れない。おっとこれ以上話してもきりがないのでこの辺にしておきましょう。早く見ないと、まさかの完結できずに終わっちゃうよ。(フラグ)