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講談の魅力とは?

「講談とは?」
ChatGPTに、「講談をわかりやすく説明してください」と質問すると、

講談(こうだん)は、日本の伝統的な語り物の一つで、話し手(講談師)が物語を語る芸能です。語り手は台の前に座り、小道具として張り扇(はりおうぎ)や釈台(しゃくだい)を使いながら、リズミカルに物語を進めていきます。
講談の特徴を簡単にまとめると以下の通りです:

1. 内容

  • 主に歴史的な出来事や英雄譚(えいゆうたん)を題材にした物語が語られます。

  • 有名な例として「赤穂義士伝」や「大岡政談」などがあります。

2. 語りのスタイル

  • 張り扇を使って釈台を叩き、リズムをとることで観客の注意を引きます。

  • 話し手の声色やテンポが重要で、緩急をつけて物語をドラマチックに伝えます。

3. 講談師

  • 講談師は物語を語る専門家で、伝統的な「真打(しんうち)」や「二つ目」といった階級があります。

  • 古典的な演目に加えて、現代の題材を扱う講談師もいます。

4. 講談と他の語り物との違い

  • 落語: 一人で登場人物を演じ分け、話の中で動きを多用する。

  • 浪曲: 三味線の伴奏が付き、歌うような調子で語る。

  • 講談はこれらに比べて「物語性」が強調され、淡々と進むことが多いです。

5. 現代での講談

  • 伝統芸能として寄席(よせ)で披露されるほか、テレビやラジオ、学校の授業などでも活用されています。

  • 若い世代や外国人にも親しんでもらえるよう、新しいテーマで講談を行う試みも増えています。

講談は物語を楽しみながら、日本の歴史や文化を学べる魅力的な芸能です。

このような回答が返ってきた。
間違ってはいないが、形式を伝えているだけで、
これだと講談の魅力は伝わらない。
そもそも、活字で芸能の魅力を伝えるのは、無理があるのか?
講談に限らず、落語や歌舞伎などの芸能は、観たり聴いたりしないと
本来の良さはわからない。
確かに、そうではあるが、観に行こう、聴きに行こうと思ってもらうには、
何かのきっかけが必要だ。

今だと、YouTubeが入口になることが多いと思うが、
私も、講談との出会いは旭堂南歩さんの動画だった。
ただ、私の場合は、たまたま最初に観た動画が良かったので、
そのままどっぷり講談にハマってしまったが、
もし、面白くもなく、上手くもない講談師の動画だったら、
どうだっただろうか?

私は、学生時代から落語が好きだった。
落語を好きになったきっかけは、「枝雀寄席」というテレビ番組だ。
落語家は、「笑点」以外にもテレビで見ることはあったが、
落語そのものを見たのは、「枝雀寄席」がはじめてだったと思う。
もし、この番組の出演者が桂枝雀さんでなかったら、
落語を好きになることもなかったかもしれない。
この番組をきっかけに、他の落語家さんの落語も聴くようになった。
当然、好き嫌いはあるので、よく聴く落語家さんの偏りはあるが、
落語自体は、ずっと好きであり、講談にハマったからと言って、
落語を聴かなくなったわけではない。
これも、一度落語の面白さを知ってしまったからだと思う。

話は、講談に戻すが、
きっかけは何であれ、講談を知る入口しだいでは、
講談が好きにもなるし、興味ないものにもなってしまう。
だからこそ、たまたま見たYouTubeだけで、判断してほしくはない。

上方講談は、戦後講談師が三代目旭堂南陵一人になった時代があった。
二代目旭堂南陵とは親子であるが、父の二代目南陵が亡くなったのが、1965年。
それ以降しばらくは三代目ただ一人で孤軍奮闘していた。
もっとも、講談が衰退しだしたのは、これよりもずっと前である。
明治末期から大正にかけて、講談速記本というものが生まれ、
当初は、講談師が演じた講談を速記した本であったが、
やがて、講談の台本(書き物)として出版されるようになり、
「真田幸村」や「猿飛佐助」などは、子供から大人まで人気の文庫本となった。
わざわざ講釈場に行って講談を聴かなくても、
講談本を読めば、娯楽として楽しめるようになった。

この講談本は、三代目玉田玉秀斎が内縁の妻山田敬とその子供たちとで、
企画制作したものであったが、結果的には皮肉なことに講談の衰退を招くことになってしまった。
活字が講談を優ったということはないと思うが、お手軽さがウケたのだと思う。
今は、それがYouTubeやTikTokになってしまい、
講談の良さがわからないまま、今に至っているんだと思う。
活字媒体で、講談の魅力を伝えられるか?
恐らく、日本で最も有名な講談師と言えば、神田伯山さんだと思うが、
その伯山さんが監修している漫画「ひらばのひと」が出版されている。
落語家や漫才師が題材になった小説、漫画、映画、ドラマはあるが、
講談師が主人公となっている作品は、これだけではないか?
商業ベースに乗りづらいということなのか?

今は、マイナーな芸能だけど、
いや、これからもマイナーかもしれない。
だけど、絶やさないようにしたい。

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