床下エアコンのシミュレーション結果を公開します!!
建築環境のシミュレーションの仕事をしていると、「○○って効くの?」のような問い合わせがたまにくることがあります。
適当なことも言えないですし、条件によっても変わってくるので、できればシミュレーションをさせてもらえればありがたいのですが、そこまで費用はかけられないということが多いです。
その中でも、床下エアコンだったり、OMソーラーのような床下を利用した冷暖房システムに関する問い合わせは多いです。
そこで今回はお試しで床下エアコンのデータを公開したいと思います。
形状や間取りは違うけど、どのくらいの効果があるのかの目安くらいで見て頂ければと思います。
□シミュレーション方法
床下を利用した冷暖房システムで主に注目される点は、①吹き出し②床からの輻射熱かなと思います。
その2つを考慮したシミュレーションにするために予備計算と本計算の2回に分けてシミュレーションします。
予備計算の結果から床面温度を算出して、本計算の条件として与えることで吹き出しと輻射熱の両方の考慮したシミュレーションを行います。
□計算モデル
シミュレーションには16畳のLDKを想定したモデルを使用します。
<シミュレーションモデル図1>
奥の水色の部分が床下エアコンで床下空間に吹き出し
<シミュレーションモデル図2>
その他キッチン、テーブルなどLDKをモデル化
<シミュレーションモデル図3>
床にある青色の細長い部分4か所が床下からの吹き出し口
床下に吹き出すようにエアコンを設置して、床下からの吹き出しを4か所設けました。吹き出し口には、メッシュなどの抵抗を与えていないので、結果としては、良い側に寄った結果かと思います。
□計算条件
暖房の条件:吹き出し流量 15㎥/min 温度 37℃
気密性能:1㎝/㎡程度
吹き出し口の抵抗は無し
壁面からの熱損失:無し
計算時間:180秒
□計算結果
以下、計算結果を載せていきます。
①水平断面の温度分布
<30秒 床面+1500㎜ 温度分布>
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